なにごとも間合いが大切

お客様のなかで合気道に関心がある方がおられまして。
間合いが大切なんだよ、と教えてくれます。


その方は遠方までどなたかとは申せませんが
著名な合気道の先生に会いにいかれました。
そのときその合気道の先生からお伺いした話。


喧嘩を吹っかけてくる人がいた。
合気道の先生は対峙した。


そのとき先生が「なんだお前は!?」と言葉を発した。
がそれと同時に相手が先生をどついた。


先生はあとでそのものをぼこぼこにしたそうだが、
いまだに声をかけたとき自らの隙がでてしまった、
間合いを盗まれて腹が立つとおっしゃったという。


普通なら「なんだお前は!?」とすごめば引く。
そこに相手との間合いを開ける力があるはずだ。


だが、、、
相手が人間ではなくて獰猛な熊やライオンなら、
「なんだお前は!?」と発したとしても無意味。


出鼻や間合いという空間は瞬間で決まる。


実戦であればなおさらだ。


出方を間違えて、
ゲームは終わる。
そうしたくない。


そうならないように注意を怠らないように。
そこを制することができるようにしなさい。


間合いが悪ければ力が出せない。
間合いが良ければ力が活かせる。


それは出鼻で決してしまう。


そこにも合気道熟達の道があるのだろうか。


だから先生は遠方から来た方へ、
自戒の昔話を聞かせてくれたのではないか?


事物や事象、
人やモノに対して、
すべてにこころの持ち方や受け止め方など間合いがある。


出鼻で勝てる間合いを得て勝負をしなさい。


そのためには
どう考えればよいか、
どう受け止めればよいか?


普段から自分の考え方や受け止め方を観察して、
目的のものとの距離をコントロールしてほしい。


対人する武道的な勝敗を越えた場面で応用できる考えと思う。


施術家の先生も仕事は対人が前提ですから、
よい先生であればあるほど間合いを自分のほうへもっていく。
そういうものなのではと思います。


それもひっくるめての施術なのでしょうね。