「靱帯性関節ストレイン」はいい技術とおもうが・・

靱帯性関節ストレイン」という
オステオパシー系の本があります。


私の知り合いの施術者が同業者に勧めたそうです。


そのときの様子をお話いただいて。


こないだこの本を知り合いの施術者に貸したら、
『ようわからん』といわれたそうです。
そしてせっかく勧めたんだけど
『君はこんなものを読んでふらふらしているのか』と
たしなめられてしまったそうです。


がっかりした様子でした。



「靭帯性関節ストレイン」は、
硬直化した靭帯をリリースしていこうというテクニック。
私が見るところではシンプルなテクニックがほとんどで
書籍からすっきりと学びとることができる実践的な技術。
他のテクニックが本から学び取るには難しいものが多い。
だから実践力を身につけたいならばまずはこの本をと勧めたりする良書です。




たとえば関節がうまく動かないとき。
「筋肉を緩めればいい」と単純に考えるプロは少ないのではと思います。



筋肉は靭帯、腱のような軟部組織のうちのひとつです。
軟部組織が硬化して動けなくなっているのですから、
軟部組織の筋肉・靭帯・腱などすべてを読み対処する。
そういうものの見方をする手技療法家がほとんどでは?


慢性的な肉体的な痛みがあるとき
急性の傷害を負って筋膜がよれるほどの損傷では
靭帯や腱の硬直化するダメージを背負っているときが多いものです。


一般の方には筋肉が硬いかどうかは触覚的にわかるかもしれません。
ですが靭帯や腱までは気が回らないのだと思います。
人体解剖図をみていても靭帯などに注意をあまり払われておらず
そこが盲点になりやすいからかもしれません。


だけど靭帯や腱が硬化したときはそこを解かないと
筋肉全体はほどほどしか緩まらないのです。
そしてすぐに再度硬くなる。
いくら解いても効果は薄い。
そういったものですからね。


極端なたとえ話ですが盲点の靭帯や腱を緩めると
施術の心得のないの方が数年間マッサージしても解けない部分が、
このテクニックの利用で5分で解けるようなことも起きてしまう。
即効性あり有効性あり。
解いた瞬間に予想以上に深いところまで「ぐにゃ」と緩むため驚かれます。


靭帯部位を要領よくリリースできるテクニックを紹介する本です。
そのテキストを見て「わけわからん」という真意がどうであるか。


世の中にはもっと効率のよいリリース法はいくらでもある。
が施術者同士が互いにこれいいよっ薦めあうときぐらいは
どこがわかりづらいよ程度のことは語るべきだろうと思う。