書籍紹介:『江口式 二人でできる太極拳』

お勧めの太極拳の本。


太極拳を学ぶにも
やさしい内容でポイントをわかりやすいものがないか?
という要望に応えるものになるかもしれません。

江口式 二人でできる太極拳

江口式 二人でできる太極拳



書籍の内容は以下のように

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「二人でできる太極拳」は、二人で組んで動くことのできる太極拳です。
一人で行う通常の太極拳と同様「衰えない身体」をつくるとともに、
相手に触れたまま互いの重心を感じながら動くことで
「身体の隅々まで行き届いた神経」を磨きます。
また、自分勝手にならずに「譲るように動ける柔らかな心」も
養うことができます。
さらに、二人で太極拳を行う感覚を手に入れることで、
一人で行う太極拳にも、身体や技に意識が通い、
より高いレベルの表現ができるようになるでしょう。

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とのこと。


18の「太極イメージ」の個別練習、というのが秀逸です。
たとえば
<太極イメージ1 磁石の力で手を上に>=必然で動く
などもいい。
両手が磁石。
磁力の強弱をイメージで作り出すことができれば
必然的に一方の手に磁力が強まればひきつけられ
弱まれば手が下がっていきます。


この両手の間に見えない磁力線が見えてくる動きは気感を強めてくれる。
左右の手がばらついて動くのではなく
双方が有機的なかかわりを感じていく。
そうすると手の重さも軽く感じますし。


その他にもすばらしい「太極イメージ」がいくつも紹介されています。
この「太極イメージ」がアイコン状になって動作の上に表記されてる。
そのアイデアが動作イメージの直感的な理解を助けてくれる。


他の太極拳とは一線を画すすばらしい点だろうと感じる。


これだけでも絶対に買おう!と私は思ってしまうわけですが、
椅子に座った状態でおこなう太極拳の解説ウエイトが高くて
これも評価が高い。
これならば体力に自信がない方や高齢者にも最適かもしれません。


立って足をつけた太極拳は、
なかなかレベルが高くなりとっつきにくいので
まずは椅子に座った太極拳で手の動きを分解的に習得し、
それから立って足を付け足して練習していくのもいいでしょう。


また「太極拳の行動原理としての老子18のキィワード」もいい。