しこりは小さいうちに叩くようにするのが理想でしょう


腰椎と下部胸椎の両サイドに深く強力なしこりをつけてしまうことがある。


それは一朝一夕でできるようなものではない。


長い年月をかけ、
その部位に負担をかけつづけ負荷が蓄積されてできる。


この部位に強力な硬さを持っている方の施術の困難さはひとしおです。


硬化が著しい場合、
内臓側の大腰筋へも連鎖癒着してしまい、
腰の筋肉と内臓側の大腰筋がぶっとく硬化した支柱のように化している。


このときには多くの場合では、
内臓に負担がかかり問題が生じることもあります。


消化器や女性の場合内性器などの内臓はいうに及ばず
呼吸や血液循環にも影響するようです。


内臓諸器官は腹腔の内側の液のなかに浮いているものです。
それは呼吸をするたびに柔軟さを保てるようマッサージを受ける仕組み。


それが強力な腰部の筋肉や大腰筋などによりがんじがらめになると
影響を受けた内臓部分が動きが抑制されたり血行を悪化させられ
機能が低下するのかもしれない。


少しリリースして血流が確保できると
硬化した腰部や大腰筋や腸骨筋は厳しい痛みが感じられだす。
それだけでも自分の体の内側にそのようなネックが生じていて、
それが年々より硬度を増し拡大すると考えれば嫌なものだろう。


ただその問題部を解く方法を考えるのは容易ではないのです。


安全性を確保しつつ、
苦痛を与えないよう。


最近、ここへのアプローチ法もひとつふたつの
イメージがみえてきました。
私らしいやり方でして、
努力した過程が現れているなと実感できます。


ただこのような不快で強力なしこりにまで至る前に、
ずっと小さなしこりであれば、
容易にリリースできるのです。


もしこのような不快な強力なしこりを持たなければ、
もっと快適な日常を過ごせているはずなのに。
街中でもそう思えてならない人を観ていると、
口惜しい気持ちになります。


子供のころや初期段階の小さなしこりができたてなころは
施術家でなくても、一定の修練を積めば解くことは身につけられる技術です。


私には小さなしこりのときにケアする習慣が広まるように、
そのような指導ができることは大切な仕事と感じるのです。


個人的にタオルを利用した摩擦圧を使う方法を啓示されたとき、
これであれば素人でも安全にケアすることができるようになる、
そう直感しました。