裏打ちされた修行をすれば願いはかなうかも。

先日、メールで


「私は将来アトピーの子などに役に立つ事をしたいと考えています。」
つきましてはボディワークのやり方を教えてほしいのですが
という問い合わせをいただきました。


現時点で私は一般の方向けに施術のスクールや講座を開いておらず、
申し訳ないですがぜひ他のスクールなどを検討してみてくださいと
いう返答となってしまいました。


一般の方に施術の技術を伝える仕事は近い将来いずれしていきたい。
「しっかり学べばこんなに役立つものなのに・・・もったいない!」
という思いがあるからです。


ですが今は日頃の施術をどう完成度を上げてよくするかで、
それに日々ほとんどの時間を使っていますので。



ちなみに...
子供のアトピーは、
子供に施術をしたことがある方ならわかるかもしれませんが、
大人のアトピーになられている方と比較すると反応がいいです。


施術のときに大人に加える圧のほんのわずかな力で済みます。
改善するときはスムースにスピーディに変化をしていきます。


ただ改善ではなく改悪するときにその影響が甚大です。
ここが注意していかないといけないところです。


施術上で操作ミスをしてやりすぎてしまったり、
浅くしか観れていないで表面上をケアするだけですと、
体が見る見るゆがんでいくという場合があります。


体の中に占める水分量が大人より多く柔軟であること、
そして関節の動きが大人以上に動かしやすいことなど
いくつもの特性があるからだと思います。


歯科矯正も子供のときは楽ですよね。
肉体的に大人の体に移り行く過程で
関節部の遊びが想像以上に大きいので。


それゆえ子供に対しておこなう施術は
大人に対するものと計算が違ってきます。


場合によっては、
大人の施術以上にシビアな状況判断力が必要となります。


そして上記に申しましたように
子供の各人ごとにシビアな状況判断が必要。


施術の技術はそのような民間手技療法の良書で学ぶこともできますが、
状況判断や施術をするときのテクニック同士の有機的な組み立てが命。


そのところにおいて系統だって伝えてくれる良書を見つけるのは難しく、
手技療法のスクールや講座などを通って教えを請うしかないでしょう。


ただ施術家になり教えをいただくにしても
日頃から「なぜ?」「どうすればベスト?」と自問を繰り返す。


有効性のあるえりすぐりの手段は人の見え方で変る。
良書から知識を貪欲に学びつつ見方や視点を変えて。
テクニックの量を得て質を向上させて。



そしたシリアスな臨床を積んでいき力がついてくると、
他の優れた施術者の施術意図が盗めるようになります。


そうしていくうちに
子供たちのアトピーを改善する奥深さのさわりがみえてきます。


これを究極の使命と感じてモチベーションをキープしつつ
人の体に関心を抱いた初心を大切にしていただけたらなと思います。