肩甲骨に自由を。


胸部にあるもっとも大きな面をもち立体的に稼動する骨が肩甲骨。


腕の動きや首の動き、
そして少し引いて観察すれば歩くときの足の動きにも影響する骨。


肩甲骨が固まり動きにくいときは背中が張り呼吸が浅くなったり、
気分がめいってしまうこともある。


たとえば50肩等呼ばれる状態の方をチェックしてみると、
肩甲骨が理想の50%も可動域を持っていないこともある。


肩甲骨に何らかの問題はないかとチェックしてみれば・・・


たとえば、肩甲骨が上に挙がりすぎつつ肋骨に癒着していないか。
たとえば、外側に開きすぎつつ肋骨に癒着していないか。


たとえば、
肩甲骨は烏口突起という肩の前側にある突起した骨部にも伸びている。
烏口突起周囲の筋肉が硬化萎縮すれば肩が前に前に出っ張ることもある。


肩回旋筋群が硬化し異常をきたせばここを自力でのリリースは至難の業。



etc...



そんなときに肩甲骨の位置を正すように”適切に”アプローチすると、
かなり大胆な成果が得られることがある。


肩の筋肉群はかなり複雑に入り組んでいて、
き各人の状態にあったリリースをするのは
相応にそちらの様子をわかっていないとできません。


肩回旋筋群などは不用意なやり方でマッサージの圧をかければ、
神経に障るような非常に不快極まりないいやな激痛がきますから、
それらを回避しつつ解く方法を工夫する必要が出てくるのですね。


そのようなことを踏まえ肩の筋肉を施術でリリースすると、
肩甲骨をダイナミックに加圧し持続圧を加えることで、
解かれた本人の予想以上に肩がぐるぐると回るほどの
柔軟性を帯びてくることがある。


解いた私も最初のころは「おぉ!」と驚きましたし。^-^;


うれしいのが本当に呼吸が楽になるんですよね。


そして、
このやわらかさがずっと続くためには日頃の姿勢への注意と改善が大切。


そう考え試行錯誤することがあってこそ、
自らの体の主(あるじ)となれたということですから。


人によっては長時間のデスクワークをしていて固めてしまったりもするし、
日常動作の中ではあまり肩の可動範囲を広げる動作は少ないときもある。
そのような人はヨガ等々を実践し日頃あまり使っていない部分の筋肉を
常に満遍なく動かしす習慣が必要です。


施術で一旦やわらかくなったときが、
ヨガ等で肩関節の可動域をよいコンディションでキープするチャンスです。