先だって経済誌を読んでいたとき。
和の料理の鉄人:道場六三郎氏が
お客様に対しての考え方を述べていました。
語り口の記憶が定かでないのですがだいたい次のよう。
「私の師匠は目の前にいるお客です。
つねに万全の力をもって食材に意識を集中。
師匠が目の前にいるから緊張する。
その気持ちでいた。
料理の鉄人の勝負のときもそう。
勝負の相手に気をかけずにいつもの師匠を目の前にした仕事通り。」
のような感じでした。
自分の培った力の限りを用いたり臨機応変にマルチな対応をする。
自分勝手にこれでよいとかこれが最高と限定できない。
日々の仕事では、
いろいろなタイプの師匠が訪れるからです。
それが万全を尽くすことなのだろうと思う。
目の肥えた師匠との勝負と日々を捉えれば、、
緊張感が生まれ謙虚で研究熱心になるしかない。
仕事の結果はすぐに師匠に良し悪しを突きつけられる。
頭でっかちになることがなくフレキシブルでいられる。
道を究め名声を得てまで、
厳しく柔和で素敵な笑顔を振りまいている。
お客としてその店に入れば気分がよくなる。
誰にでもそれは想像がたやすいことだろう。
本当にすごい。