「虚脱」と「脱力」の違いでパンチ力も違ってくる


先だってボクササイズの本を図書館で見ていたんです。


するとボクシングは「まずは脱力」という
大きな文字が目に飛び込んできました。


脱力と虚脱は違います。


虚脱は骨格の並びが正常とはいえない構造が整わない状態です。
そうなれば呼吸器や循環器などに悪影響が出るのは必至ですし、
筋肉や関節の動きも悪く運動性能は低下。


それに対して脱力とは
骨格の構造が理想の位置に配置され
体の一部が全体と常に有機的に関係しあい統合されています。
体の一部が動けばその動きのバランスを維持する反射が起きる。
その絶妙な反射を常に教授し続けている体は脱力ができている。


虚脱して立つ人をちょっと押してみるとそのまま軸ごと倒れてしまう。
脱力して立つ人を押してみても自然に押された圧を吸収し
バランスを保とうとすることができます。


「虚脱」と「脱力」の違いを体で理解しているかどうかが
ボクササイズの上達に大きな差となって現れそうですよね。
実際に体を動かしパンチを打つときに虚脱では表面をこする程度のパンチ圧で
脱力では深部までズドン!とくるような圧ですから。
打ったものも打たれたものもこのような質でわかるはず。


他のスポーツでもこれはいえていることですし、
普段の立位や座位姿勢などでも
「虚脱」と「脱力」の思い違いがあると
大きく響いてしまうと思います。


でもちょっと素人目では体の筋肉ががっしりとしたいかついイメージの
ヘビー級ボクサーをイメージすると脱力とは想像しづらいでしょうが、
実際に丁寧にタイソンや他の一流ボクサーの映像を見ていけば、
しっかりと脱力して試合に臨んでいる様子がうかがい知れます。


ボクササイズにも反射神経を鍛えたり目の動きを鍛えたり、
他にもさまざまなエクササイズがあって、
特にペアでやってみると楽しい時間がすごせそうだと思いました。


そういえば以前うちにおみえになられている女性のお客様も
通っておられたとおっしゃっていましたし。


攻撃する動きと守備の動きのふたつがそろって攻守を交えるとき
少なからず野生の脳が働き始めてくれるでしょう。


適度な肉体的な野生の右脳への刺激は免疫力を向上させてくれます。


やってみると面白いかもしれませんね!