テンセグリティ・モデルからの贈り物

人体はテンセグリティで立体構成されているといった考えがあります。


ならばテンセグリティのモデルを作って外観してみよう。


テンセグリティの模型をゴムと5cmほどの竹の棒(6本)で作りました。
手のひらサイズのかわいいやつです。


数時間で製作。
ちょっとのこぎりで指先をぐさっとしたのはご愛嬌ですが、
ネットでみつけた作り方を参考にさせていただきましたら
簡単にできました。


引っ張る力と圧縮する力によって均衡を保たれる構造体。


私の自作品は多少いびつな形状ではありますが、
地面に軽く投げつけると、
ぽーんと跳ね返ってくる。


ちょっとやそっとでは壊れない。


だがゴムを一本でもはずすようでしたら
とたんにばらばらに。
各竹の棒と各輪ゴムがすべて協調してこの形状を作り上げている証拠です。




よくできてます!



正三角形と二等辺三角形の面で構成されているのですが、
その正三角形と二等辺三角形にはそれぞれ骨組みと絡んだ性質があって。
二等辺三角形の角度の大きい頂点を
単純に圧しつぶすことで拮抗した動きが観察されるでしょう。
正三角形の面を捻り圧すとき、実に大きな全体にかかわる変化がおきる。


これはまさに筋肉のムーブメントに応用が利くはずだ。


そして今までの自分の考えの未熟さに気づき
詳細は文章で伝えるには複雑になるので省きますが、
「えぇ?!ホントに?!」とショックを受けました。


ぜひ皆様もテンセグリティモデルを自作して発見してください。


それが一番目からうろこをはがすことになるはず。


これを手に取り押しつぶしたり引き伸ばしたり観察していたら
他にも人体構造上、私が謎と思っていたことが解明されました。


視点を広げてこのモデルを観ていくと気づきが増すでしょうね。



このような作業は人体を多角的に見るための重要な基礎研究なんです。
人体のとらえが間違っていたり未熟ならば解決できるものもできない。
地道な地固めに時間を割くかどうかは大切なことです。


その過程で自分なりに定理をみつけ、
のちに応用して施術技術に落とし込む。


施術をするときお客様の体を前にすれば複雑な作業が流れるように。


ちょっとしたノウハウが欠けただけでも、
テンセグリティモデルの輪ゴムが外れてバランスが崩壊する。
施術をするときに常にそれを実感しているならば、
作業をする裏づけを強固に保持する必要がある。



地道に自然科学の世界から人体を観察して捉えなおしていく作業は、
ものすごい基幹部分ですしここで施術に差がうまれるものなのです。


それは断言してもよいとおもいます。


ただし私がへんてこな工作を始めて遊んでるとしか、
家人には見当がつかないことでしょう。
肩身が狭いです。^-^;