ボディワイズの最大の特徴は?仙腸関節や腰仙関節のリリース

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上図は骨盤を後方から観たイラストです。


仙腸関節と腰仙関節という関節があることに注意してください。


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次の図は骨盤を横から観たイラストです。


左側の骨盤はニュートラルな骨盤と脊椎との関係位置です。


右側の骨盤は腰椎が前傾し、
それに伴い仙骨尾骨が後方に出っ張っています。


骨盤は仙腸関節や腰仙関節は靭帯レベルできっちりと
つながれているものです。
グラグラしすぎるようなことがあっては
胴体を起こした状態を続けるのに不都合がでてきます。
そうならないような仙骨と腸骨の交わる仙腸関節
噛み合う関節の耳状面は、
ザラザラとした粗めの紙ヤスリのような感じ。
仙腸関節がぴたっと密着するようなポジションになれば
かっちり噛みあい一定の姿勢を保持するのが楽なように
動かないよう止めることができる仕組み。
かなり強直な力を持っている。


それが仙腸関節の密着度を弱めれば、
多少ではありますが仙骨と腸骨の間が可動できます。
そのわずかな仙腸関節の動きがあるだけで、
この関節は重要な丹田裏のコアな関節だと
いいえる存在で体の末端に大きな動きを及ぼします。


このような仙腸関節の可動がある人は、
肉体労働をしても一晩寝れば自然に回復できるでしょう。
一日かけて体に貯めた筋肉の硬化した部位も自然に溶ける。
この状態が本来の人間の強い生命力を発揮するキーになる。


だから新規のお客様をチェックして、
仙腸関節部分の動きが理想に近い状態だと確認できたら、
「おめでとうございます!」といいたくなります。
今はつらくとも、
とてもスムースに体の深部まで不要なしこりはリリースしやすい。
そうなることは請け合える状態です。
体の使い方をしっかり学ぶことを並行すれば、
見違えるような肉体を獲得できる素養が豊かな人だからです。


そしておそらくこのような方は、
私が施術をしなくともOKです。
自分でヨガや太極拳等の体を合理的に動かすノウハウを知れば、
それだけで体調が安定するでしょう。
だから必要最小限の部位だけを私がリリースさせていただき、
そこから先は、自分の体を深く観察し味わいながら付き合う。
そのようなことをお勧めしています。



ただ実はこの仙腸関節や腰仙関節が、
あまり動かすことができない方がいます。
なかにはうつぶせ寝になっていただき、
仙骨部を下方に向けて圧するもびくともしない。
そのようなこともあるのです。


そのようなときには、
いくつもの問題が起きるように観察できます。


慢性腰痛や慢性疲労
不眠傾向がある。
神経質になりやすい。


仙腸関節部のズレ具合と顎関節のズレとは関連がある。
この場合は仙腸関節の問題が解決しないと顎関節のみを動かしても、
あまり成果がでにくいことがある。


骨盤底筋の上下動の不足による呼吸機能の低下。(虚弱呼吸)
それによりうつになるようなこともあるという人もいます。


生殖器に関わることを含めた内臓の疾患等を起こす。


それに施術を受けたとしても仙腸関節や腰仙関節が固着していると
その成果はもって数日、または数時間止まりとなるでしょう。


筋肉の柔軟性がまだあって代謝が確保出来ている人は、
体力的には問題なく動けるかもしれません。
バレエや他ダンスやスポーツ全般ですが、
脊椎の動きに制限が加えられているため
運動機能にも制限が加えられている。
そのために故障などもあるが、
それ以上になかなか思うような成長が望めない。


それ以外にもこれらの関節の問題から生じる異常は多く報告されています。


一定以上の仙腸関節等の硬さになっている人たちは、
自力でストレッチなどをしても解けないことが多い。
それはヨガを数十年教えてきた優秀な先生を私は知っています。
その方はもとは体が弱くて、その救いのためにヨガをしてきた、
というお人です。
ヨガのつらい修行を耐えてきたのです。
それにより当初とは別格の体の状態になったといいます。
ですが未だに体に不調があるんだよ、といわれて、
私が施術をさせて頂く事になりました。


そのときに私が考案していたタオルで臀部から緩めていく
おそらく他ではなさらないような方法で仙腸関節部の問題点を
細部まで探し出しリセットしていきました。
何度かの施術が終わったときに、
自分で解かせる部分と人に頼んだ方がいい部分があるのですね、
とおっしゃっておられました。


そこで十年来の彼の内側に隠れた問題が影をひそめていく。
そしてここまで緩めば後は自分でできますよ、
とおっしゃっていただけるまでに。


つまり骨盤周囲の筋肉そして靭帯。
これらは分厚く強烈な力を持っている。
そしてこの部位が骨の硬さと同じほどの硬化を示すような
つらい状態になってしまわれることもあるのです。


そのような部位はすでに柔軟性を失った弱い軟部組織ですから、
無理なストレッチをすれば体全体の異常をきたすほどの
ダメージを与えることとなる。


自らを破壊するようなことはできないように、
自己防衛機構があって、
自らがそこにストレッチ等のアプローチをしても、
ずいぶん手前で辞めたくなるように出来ています。
それを無視すれば、簡単に故障を起こしてしまう。
どちらにしても相当なスキルが無ければ、
ここに手を出せないものなのです。



ボディワイズでは、
この部位をどのようにすれば緩めることができるかを、
真剣に智慧を絞ってきました。


ボディワイズの最大の特徴は、
仙腸関節や腰仙関節のリリース、
といってよいでしょう。
自分でもここに関しては
眼に見えるものがシンプルになってきました。
そしてその施術の成果に自分らしさを感じられるようになってきました。


自画自賛するのは、
私は好きではない。


ですがこのことは多くの人に知っていただき役立てて欲しい。


多くの人に見ていただきたいし、知っていただきたいと切望します。


そうなれば「助かったよ」って
笑っていって頂ける人が増えることと思いますから。



できれば腰痛に絡めて仙腸関節部の解説など、
対面でできる機会をもてればと考えています。
近々のうちに。
または定期的に。^-^)