お腹の横隔膜下のゴボゴボ音。

お腹の横隔膜下のゴボゴボ音。
みぞおち部分や胃のあるべきところででてくる。


内臓が下垂していることからおきるときですね。
横隔膜の上下運動がしづらくなるような
呼吸の質としてはあまり良くない肩で息をしている。
横隔膜が上に引き上がるときに内臓を引き上げるのだし、
それに横隔膜が上下動することで常に内臓をマッサージして柔らかさを保ち、
大腸や小腸などの蠕動運動を促している。
だから横隔膜が上下動することができない状態が長期間続くと、
消化器や生殖器が重力により下へと下垂していきます。
それがそのまま押し下げられたままで長時間続ければ、
内臓が下垂し横隔膜の下にガスや体液がたまる空間ができてしまう仕組み。


本人的には胃下垂しているところをみつけられたときもショックですが、
下腹部あたりを触られたときに信じられないような硬化して
鋭い痛みを伴う不快な部分があることに気づかされたときに非常に驚きます。


この状態では胃腸の調子も思わしくないでしょう。
便秘や下痢にもなってしまわれることもよくある。


また同時に内臓の裏手にある大腰筋がすでにカチカチのしこり化している、
そんなケースも多いのだが、
そのときには大腰筋の筋肉の凝りは強烈に内臓の位置をずらし下垂させる力があるため、
こちらの大腰筋を緩めなければ、
いくら消化器や生殖器などの臓器を上に押し上げたり、
内臓を上に押し上げる姿勢の逆立ちをしても
その成果が思わしくないことも多いようです。


また内臓のこのような不具合がある場合で、
相当にしんどい状態にまでなっているとき。
肋間筋などの胸郭を形成する軟部組織の硬化が強く
肋骨の変位が大きくなっていたり、
恥骨部の恥骨結合部分のずれがでていたり、
腰部の深層まで至るような筋膜の癒着など。


状況によって適宜リリースするためのポイントが増えたり、
リリースポイントが変わったりしますので、
場合によってはかなり複雑な見方が必要だ。


それにリリースもそんなに簡単なものではないことも多い。
このようなお腹のゴボゴボ音が気になる症状のときには、
ケースバイケースで医師に相談をしたり、
そちらの対処範囲に超えるようなときは
施術を受けることで多少かある程度までの改善があることも多い。
ただ内臓をリリースできる先生は、
事故のリスクも高いため、
慎重かつ高い技術と経験がある人を選択しなければなりません。


慢性的にゴボゴボ音が出ている方と急性でここ数日生まれてこの方初めてゴボゴボ音がでた人とでは、
改善の感じが変わってくるでしょう。


慢性の方の場合には内臓の諸処がすでに組織癒合が進んでいてるときが多く
対応が容易ではない。
回数がかなり必要となることもあるだろう。
急性の方の場合には、
すぐれた施術をする先生ならば即効での改善が感じ取れることもあるだろう。


特に急性では施術でうまくリリースポイントとなる部位を緩めると、
お腹の当該部分やその周囲のもっと腹部内臓奥の深部にためられたガスが
ギュルギュルとかゴボゴボとか音が開放音のように鳴り出すことがある。


そうするとちょっとだけ、
「あっ!お腹が快調に動き出してきた」って実感が持てることにも。