腹式呼吸で体調が悪くなる時がよくあるのです。


「呼吸法は大切です」


そういわれて横隔膜の上下動を意識したり。
またはお腹に息を溜めるようにがんばってみる。


最初は意識的に腹部の筋肉を活性化させて呼吸をすることで、
腹部に力がみなぎる感じで調子がよく感じるだろう。


だけれどもそれが長続きしない時がある。


以前歌をうたうような機会があったのだが、しばらく遠のいていた。
だがこのたび急にまた歌を歌わなければならないことになった。
それで急遽、がんばってトレーニングに励み始めた。
レーニングのメニューには
腹筋を鍛えていき腹式呼吸をしていこうというようなものも。


今までちょっと使わないままでずっと期間があいたのに、
いきなり腹式呼吸を意識して行おうとすると、
みぞおちが固まり腹直筋が硬化して内臓奥が見えなくなる。
それにより日常的に呼吸がしにくくなって不快に感じるだろう。
消化器に関しても調子が急に悪くなったように感じるかもしれない。
便秘とか、それが過剰になれば下痢とか。。


腹式呼吸自然法にかなわないやり方でおこなうことによる
ダメージの蓄積がなされた結果です。


あまりそのことについては注視して書かれた本は少ないと思う。
あったとしても、
本の内容では直接的にそのような指摘はされておらず、
深読みするとそうとも読めるというようなものですね。


そこには体の中を幾層にもなる隔膜をコントロールする手順と慎重さに
秘密があるのだと思います。


横隔膜の上下動というような横隔膜の意識が真っ先に来ると、
体が前後にブレが大きくなってしまうときがあるのです。


文章での説明では誤読リスクと個々の体にあった呼吸を指摘しなければ
さほどの成果は見込まれないかもしれないので
詳細の解説は差し控えさせていただきますか、
個人的には歌をうたう方にはとても大切なことと思います。



時として歌ばかりではなく他の運動系のエクササイズの先生が指導する通りに
呼吸を意識していると体調が悪くなるということもよく起こるようです。


私が観ればその呼吸法を続けると呼吸が苦しくなって
持久力や持続力が失われるだろうし、
やがて体の不調が出てくるだろうという呼吸法を
意図的にしている生徒がいるのにそれに気づかない。


そのようなケースもときどき見られるのです。


呼吸に関しては身体的ダメージと同時に精神的な過緊張が続くような
非常によろしくない日常生活にまで影を落とすようなことが出てきます。
ときには女性の場合には生理が止まったり不定期になってしまうこともある。


意識的な腹式呼吸をしていて
体調が悪くなったときには、
それを改善させるためのノウハウが提供されないとき、
または自力で腹式呼吸法を改善できないときには、
いったんその腹式呼吸を休止してみるといいでしょう。


消極的な対応かもしれませんが、
かなりの多人数の方々がココのトラップにはまってしまい、
苦しんでおられるので。


やり方が理にかなうならば足の裏の踵から息が入るような感覚というものが、
不思議とわかってくる。
そんなところで呼吸の良し悪しを評価することもできるでしょう。