心臓を近づけるような意識の圧法


私が施術をするときに圧をどうかけるか。
いろいろと工夫を凝らしています。


状況によって圧のかけ方は変わります。
ですが私の(現時点での)基本は次のような感じです。
心臓を目標物に正面に向かい合わせて、
心臓をそちらの目標物に近づけていく。


心臓を近づけるときに胴体がまずはうごきだしていきます。
手の動きや足の動きとは、
胴体がうごきだして関節の位置を最適化した上で動き出すものです。
胴体の理想状態を維持しつつ動けば、ウエイトシフトが楽にできる。


そのような動き方をイメージしています。


この心臓を近づけるというイメージ。
どこから連れてきたかというと直感からです。
ここを意識して動くようにした時が
実際にもっともよく使い物になったからです。


『合気開眼』という本を読んだとき、
隠遁者様と筆者との会話するシーン。
心がどこにあるのかと隠遁者様が質問をした。
筆者は心臓のところではないかなと直感的に考えたが、
でも頭で考えるから脳のところに心があるのかもしれないな、
と考えるに迷いだす。
それを観ていた隠遁者様があなたは最初から直感的に
心のありかがわかっていたはずだというようなワンシーンがあった。


まさにこちらでいう心のありかを私は意識してそこの目を開けるようにする。
ストレスなどがあると心を隠したりするだろうが、
かえって目を見開いて見極めるほうがよいと思う。


質がよい動きを創りだすときにもこの心のありかの目を開く。


そうした動きをしていると、
浸透力のよい力を発生させ
施術に活かせるのです。


そしてこれにプラスすることの
黒田鉄山先生の本にもあるような
『最大最小理論』をイメージする体全体の合理的な動きの要領。
これは必須です。
これがなければ体をよく練って使う妙に価値を見いだせずにいる。
そんなように感じてしまいます。


やりはじめの当初はものすごい肉体疲労が蓄積するものです。
いつも使っていない筋肉部分を急激に活性化させての
パンプアップ状態となるからでしょう。


風呂にはいると気を失ってブクブク水没して苦しくて起きる。
だが体の使い勝手は飛躍的に改善されていくように感じます。