今実践している 胸郭リリースについて

胸郭リリースについて

最近、胸郭のリリースを新たな方法で実施中。


肋骨の形状をどのようにすれば効率よく変えられるのかを、
私なりに必死に考えてまして。


肋骨の動きを考慮しつつ胸郭の前後を挟みこむ。


可動域を失ったり減少した肋骨部をみつけます。
ここは問題ありだという肋骨の変位をみつける。


たとえば問題ありの箇所が胸骨と胸椎4番に関連をみつけたとします。
そのあたりに各々の手を置き挟む。
そしてリリースが起きるような、
独特な動きをあたえるのです。


胸郭を前後の2点で挟み込むことにより
複雑な力のベクトルを発生させる動きです。


以前も体の各部でこの挟みこむ動きはおこなっていたのですが、
それを胸郭で多用したらどう成果が出るか研究してました。


ステマでは人をテイクダウンさせるとき、
このような二点の挟みこむ力のベクトルを用いている。
だからきっとシステマについて理解している人ならば
それって面白いねといわれることでしょう。



体の一点を押すだけでは
達人的な脱力されたり強力なねばりごしであれば逃げられる。
それが異なるベクトル方向の力による二点を押されることで
相手は容易に倒されてしまいます。


一点を押されるだけであれば、
押される方向にぶつかるような圧で踏ん張ろうともできる。
人間はついつい圧をかけられるとそれに身をまかせるのではなく、
倒れたり転がったりすると危険だしやだなぁという本能的な防衛姿勢をとる。
意識を失って寝てしまったら、そうはならないですが、
目が開いて意識があるならば、
きっちり抵抗してます。
本人は抵抗しているつもりもなくとも、
ありありと抵抗していて圧を殺してる。


その抵抗は肋間筋や斜角筋、その他多くの胸郭に関わる筋肉を固めさせる。


それを起こさせなければリリース成果が飛躍させることとなる。
そのようなアイデアで二点を同時に異方向ベクトルの力で押す。
それで単純に押し合いへし合いするような防衛本能的なものを
弱めさせれば良いということを導き出したわけです。
複雑なベクトルを瞬時に対応しようとすることはできません。
そのときに私の意図した方向へ倒れてくれます。


その倒し技を利用した感じのリリース法です。


私が想像した通りの成果が生まれてますね。
受けているお客様はわからないかもしれませんが、
私はそれが魔法のように効いていることが明らかにわかる。



ただこのやり方、
バランス力を鍛えている私でも、実にキツイ。


一日終わりには、
私の体がバラバラになるほどの虚脱感がある。


やり過ぎると命を縮めるなぁ。^-^;







余談ですが、
バランス力を鍛えるには、
体幹を意識するだけでは足りません。
手や足の指先一本ずつ、
すべて使い分けること。
人差し指の用法は?
薬指の用法は?
などなど指一本ごとに機能の意味があります。
それが熟知されていることもバランス力を発揮させるための
ひとつの要素ですね。


他の主要な身法も基礎として要点はしっかり押さえておく。


そうすることで不安定極まりない姿勢でも
加圧をどうにかこうにかすることができるようになります。


そのようなところをいい加減にしていると、
上述した胸郭のリリース方法はできません。