いまだ旧石器時代感覚ですが

先日、タイヤメーカーでお仕事をなさっておられるお客様がお見えになられました。


目的に適したタイヤをつくるに当たり、
幾層にもわたり素材を組み合わされる。
組み合わせ次第で理想の機能を発揮できるかどうか変わってしまう。
このような多層構造にしたり外側や内側などどこに配置するか、
大胆かつ繊細にタイヤの素材選びをおこないつつ。


必要条件を考慮して過去の経験と調べ上げたデータを駆使して、
どうなるかをシュミレーションしているのでしょう。


私も些細ながら施術で道具を使うにあたって、
自分なりに考えてます。^-^;


最近の私の仕事では、
滑り止めシートを駆使してまして。
10枚弱ほど使っているのですが、
6種類程度に分かれています。


各々の滑り止めシートの特徴を捉えていく。
すると用途が最適化されるともうしますか。
枚数は以前は14枚必要としていましたが、
それを絞っていき10枚になりました。
ですが種類ははじめは2種類程度でしたが、
気づくと6種類と種類数は増えていきました。


種類が増えていくのは、
この部位をリリースするときにはこのシートがベストなんだよね、
という感じですから体全体を通して施術をしているものですから
種類が増えるわけです。


私の実感からすると、
旧石器時代の人が石器をつくって使う感覚です。


私は10年前は手技は手の繊細な力加減が大事。
そこを極めることが尊いことと思っていまして。
一切手技に道具を使うことはありませんでした。



手のみによる手技ができるようになってから、
ようやく道具を素直に使おうかということに。


それは白昼夢のように、
自分が緑色の棒状のゴム製ステッキのようなものを使う自分を観たもので。
それを観てからずっとそのときのイメージを再現しようと試みました。
そしていつの間にかその時観たイメージを凌ぐような道具に進化した。



新しいものへと脱皮する機会は
そういったものなのでしょうね。


それが施術成果の大幅向上に寄与しております。
以前では高すぎた壁を越えられなかったことが、
少しずつその壁も越えやすくなりました。
そのおかげでもっと高い壁がその奥にあったこともみえてきました。


終わりないことで大変ですが、
刺激的ですし充実しています。