骨盤の底にある筋肉の話

骨盤底筋という部分をご存知でしょうか。

文字通り、骨盤の底にある筋肉です。


恥骨から尾骨までのハンモック状に吊されているような筋肉。
そんなイメージをもつ人も多いのでは。


立派な立ち方をしているならば、
骨盤底筋は地面に対して水平になる感じ。


そして恥骨と尾骨との距離が充分あれば、
前後に安定しますし、
そして左右の大腿骨の位置が正常であり
股関節の状態が良好ならば左右に安定。


それらを逐次チェックをしていって、
理想的な状態であるかどうかを調査。


理想的な状態ならば
絶妙なバランス力を発揮できる。
脊椎が垂直軸に沿って自然に立てられる。


自然体で立つには必須だ。



もし骨盤底筋が前後左右どちらかでも水平軸を乱せば、
脊椎は不要な傾斜を強いられてしまう。
バランス操作は骨盤底の水平を元にして
割り出しているところがあるのです。
このときのバランス力を発揮させるために
おそらく骨盤底筋の直上の張り巡らされたリンパ管が
リンパ液を貯めてそれを水平を読み取るための水準機器のような
役割をしているのだろう。


もし骨盤底筋が傾斜しているならば、
それにより脊椎が傾斜してしまう。
脊椎の傾斜を倒れすぎないように支えようと
起きている間の四六時中
必死に過労状態で傾斜を防ごうとする。
それがつっかえ棒のような筋肉を作る。
そして後天的な脊椎のそくわんや椎間板を短くさせることとなる。


骨格の歪みを支えるために、
深層筋の強いコリができる。
そしてそのようなコリは、
自分が無意識のうちに必要に迫られて付けたコリですから、
それに対して違和感をほとんど覚えることもない。


理想的なモデル姿勢のようなものは、
影になって見えない骨盤底の影響が
色濃く出ていると言えるだろう。