スマーティに入って全身筋肉を緩め、体の使い方の課題探し

個人的なことで恐縮ですが、
最近、うちにある遠赤外線ドーム型サウナのスマーティに、
仕事の休みの日に2時間前後入るようにしているのです。


スマーティに入ったことがある人はご存知かと思いますが、
エマルジョン効果により白濁色の皮脂腺から分泌される汗がでてきます。
おそらく蒸発した汗の量も考慮すれば、1リットル程度は汗が出てくる。


ひとり減量大作戦のようなもので、
でるときにはふらふらっとしてる。
体にしばらくのあいだ力が入らず。


健康的な使い方と言うよりも、
ちょっと度が過ぎていますよね。^ー^;



筋肉は遠赤外線の皮膚の奥まで届く輻射熱により相当に柔らかくなります。
もう、深部までふにゃふにゃっという感じ。


ふにゃふにゃという若い筋肉状態に変わることにすることにより、
体の使い方の良し悪しを判断するためのセンサーが出来上がります。




体の使い方が巧みで機能的なもので、全身が統合されて使われれば調子の良いままです。
体の使い方がいい加減で左右や前後の傾斜があれば、途端に体が悲鳴を上げるほど痛い。


そのようなことがわかりやすくなるセンサーです。


施術で体の使い方を精査して使いこなせない方が、
施術という外圧の作用で筋肉が解かれて柔らかくなれば痛みが消えると思うことがあります。
ですが実際は、慢性化したコリを持っていたときは特に快適な状態は長く続かないのです。


それは自分の体の使い方自体が、
本人が好む好まざるを関係なく
自らの身体のなかに凝りという体の傾斜を支えるためのつっかえ棒を必要として、
それがなくなればまた創りだそうとするのですから。


なので、どこかのマッサージを受けて、
それ以降、体の調子がいい状態が続いているという人は、
相応に体の使い方のセンスがいい人か、
体の使い方をすでに学んだ後の人が多いのです。


そうでなければまた頭を正確に乗っける事が出来ずにいて
体幹が前傾しつっかえ棒をそこかしこに仕込む必要が出る。
そうして再度、しこりをつくろうとやっきになってしまう。
そのような悪いサイクルには進歩と終わりがありません。


ここには十分注意をしておきたいところですよね。





では、どんなところでその人が筋肉を十分に解かれても好調が維持できるかを判断するのか?


その判断材料のひとつですが、私どもは、
その人の体の使い方が伸筋を主体にしているか、屈筋を主体にしているかを見る。
それは歩き方でみればチェックするポイントを知っていれば
一目瞭然です。


もし伸筋を主体に使っているとみれば、
安心して深層まで解いていけるのです。


もし屈筋を主体に使っているとみれば、
解かれ過ぎは危険が出てきます。



伸筋を主体に使えていれば、再度しこりをつくろうとするリスクは少なく、
屈筋を主体に使っていては、体の軸が曲がり支えるため筋肉が過緊張となる。
過緊張が続けば、ちょっとやそっとでは緩まない筋肉のしこりとして化けて行ってしまう。



固くしこり化した筋肉部分の多くは血行不良により痛覚が減じられるか麻痺をしています。
だから痛みがことのほか少なくしか感じられないから耐えられている。


それが解かれたあとの筋肉は、
しこり化した筋肉は実は強烈な炎症をうちに秘めていたということに気付く。
ふにゃふにゃとなるようなところまで緩められれば、
硬くなって痛覚の麻痺を起こした筋肉部分が正常に痛みを感じて、
炎症部分に血液を多量に送り、ダメージを起こした箇所の修復を図るのです。


つまり硬くなって痛覚が麻痺する程度の状態では、
炎症を起こしたダメージを蓄積した箇所は体液の流通の滞りがある
悪いコンディションが続く箇所。
そのようなものを長期間放置することは感心することができません。


ですがこのような神経が麻痺を起こした部位に、
柔軟性を取り戻させて神経が正常化したときに
不都合のある体の使い方をして再度凝らせれば
こっぴどい、かつて感じたことのない痛さや張りや苦しい感じが襲ってくる。



この度私が遠赤外線のサウナに長時間入って筋肉を深部まで緩めていくこと。
それは輻射熱により無理矢理に筋肉の硬化した凝りを緩めてしまう行為です。


そして私の今行なっている施術では、
前傾で10時間近く巧みな強力な圧をかけている。
通常では胆力が相当鍛えられても1時間すれば、
悲鳴を上げるようなことですので。。。


当然のように体には負荷が尋常じゃなくかかる。



ですので体が緩められて筋肉が柔らかくなって体のつっかえ棒をとってしまうことをすれば、
気の遠くなるほどしんどいのなんの。


ただこうすることで、
体の使い方に対しての甘えを断ち切ることもできる。


体の使い方の良し悪しの結果が、
痛覚の実感を持ってリアルに感じ取れる。
考え方が甘い体の使われ方をしているところには、
容赦のない苦痛が襲ってくるので、
どうにかしないと生きて行けないという危機感を抱く。


自分の体の使い方がまだまだと思い知らされるのです。


そうして貴重極まりない新たな対処すべき課題を見つけられたわけです。