筋膜について書かれた本について

数日前に、マイミクの方から、筋膜についての関連本を教えてと質問を受けました。
そのマイミクさんは、専門でこちらを学ばれる職業に就かれる方です。

なのであんまり不用意なことはいえないのですが。


いざ筋膜関係についての書籍と言われると、
ロルフィング系の書籍もありますが、
ありそうでなさそうで。
洋書ならばあるのだが、
それは翻訳してないし。


そんなこんなで、
意外に悩むところです。


そういえば質問の回答でいい忘れていたんですが、^-^;、
“変形/痛み”の治療革命!筋膜療法/Fa・ther』や『異次元”体のゆがみ”の治療法』という本があって、こちらは個人的にお勧め。
筋膜についても、それに体の変形についても
かなり目から鱗が落ちる発見がありました。
“変形/痛み”の治療革命!筋膜療法/Fa・ther異次元”体のゆがみ”の治療法

もし興味がありましたら、
たにぐち書店で出版されていて、
大きめな医学書を扱う書店にはあるのでは?
探してみてみましょう!



簡単に私のイメージする筋膜とはどういう機能があるか、
私が現時点で重視しているものを見ていきたいと思います。



たとえば、ひとつは『仕切り役機能』というものがあります。
筋繊維をウインナーソーセージの腸詰の皮に当たるようなものを
イメージすることもあるでしょう。
ウインナーソーセージの中身のタンパク質の筋組織部分は、
隣と仕切られていなければ個々が別々の動きができません。
つまり筋繊維のタンパク質部分の仕切り役。




もうひとつは『テンセグリティ化機能』。
テンセグリティという、
ゴムのような弾性力により組織を立体化させる機能。
テンセグリティという引張材と圧縮材からなるオブジェを、
実際に手に取り、ボールのように投げてバウンドさせるといいでしょう。


人体が水分が大変に多い構成でできあがっているわけですが、
その水が多い組織たちをどのようにして立体構成させるのか。
その仕組が、テンセグリティの小さな一つの細胞のレベルでの視点から、
もっと大きな体全身ともいえるような視点からも成り立つわけです。
こちらも大切な概念です。


綺麗に筋繊維のタンパク質部分を取り除き、
筋膜のコラーゲン組織のみを残したとします。
するとへちまの実から作られた「へちまたわし」のような、
立体的な姿が現れます。


そして筋膜が癒着してしまったという状態は、
この本来ならばへちまたわし状態の立体化しておらねばならないのが、
体の誤用や事故などによる衝撃等により
テンセグリティを構成するゴム弾性を引張材に詰まりがでて潰れてくる。
そしてその部分に血液が再度流れてくれれば可逆性があってまた立体化できるが、
次第にその部位への血液の流れが病的に滞りがちとなれば、
そのテンセグリティは崩れたままになってしまう。
そのようなイメージが筋膜が癒着して元のテンセグリティを取り戻せなくなった、
ということのように考えています。