施術中に、ゴム底付き靴下を着用しまして

施術をするときに、最近、15kgを超えるような重量を使いこなしています。


それらは一個が15キロではなくて、数個のブロックに分けてあります。


圧する場所により、2キロ程度が良ければ、このブロック。
5キロならば、2つのブロックを重ねあわせて使うような。


15キロになると、6つものブロックが縦に並ぶ。


そのブロックを単純に一定方向へ押し当てればいいわけではなく、
筋肉の流れに沿った方向へ移動させてずり圧を加えるような操作。


それをするときに尋常ではない、6個にわかれたブロックの重心取りの大変さ。


自分の体に沿ってあてがわれているものの15キロは軽い。
そのようなものは100キロでも楽に扱えます。


ただ自分の身から離れた15キロはきつい。
かつ一体化していないブロック。
そのブロックのファジーなグラつきがあると、
ずり圧が一定方向へ単純に進む以上に緩むが、
落としてしまっては怪我をさせてしまう恐怖。


そうならないようにするために、
真剣に息を止めつつ注意を払い続けています。


本当に、こんなことは他の施術家がしない苦労の最たるものでしょう。


そんな過酷な心身の状態での、足の指に激痛。
足指を床に食んでしまっているような、
知悉な使い方をしているからです。
情けなくなるのですが、しかたなくて。



つまり普段は私はかかとの踵部分だけで、
身体操作をしているため指先センサーで
足指の腱が張らされることはありません。


ですがブロックを落とさぬように注意深く使わねばならないとき。
重心がすぐに崩壊するようなものを扱えば、
嫌なんですが前へと重心を乱すことになる。


乱した重心を足の指先で補正しようと賄う。
それじゃ、足指がいかれてしまうのも納得。


必死だというのは、このようなことですね。



そこをどうにかしてうまく扱えるようにと、
道具を工夫していくことにも余念はありませんが、
人には見えないような身体内部操作を数百も取り入れて試行錯誤しています。


そのおかげであらたに体の使い方で「気づいたこと」が、
多くなったのは確かです。


まだまだ足指の痛みはひどいもんですが、
工夫して対応したいと思っています。



人は困ってみたときに、
ようやく頭が働くのだと思います。



私は、ずっと私は施術中は裸足でおこなってきたのですが、
ここ数日は足の裏にゴムが張り付いていて滑りにくくなっている靴下を履いています。


部屋の中を、いろいろと整理して処分するものは処分してと
シンプルにしていこうとしているときに、みつけました。


以前、施術のときのスパイク用にと購入したものなのです。


ただ、そのスパイク力が大変なもので、
毛布を踏めばそれはビリビリと容易に裂けて破けてしまう。


相当に強い足裏の摩擦を起こしていることが、
私がしている施術のずり圧に転化されている。
そのことを私もまざまざとわかった次第です。
ふざけたことに、床上の絨毯が裂けたのです。^-^;


だからそれ以来このスパイク付き靴下は封印。



ですが最近、ヨガマットののりしろ部分を横に張り出させているようにしたので、
そのヨガマット上を踏めば、問題ない状態になりました。


そうなるとこの足裏のスパイク性が強まることで、
ずり圧を効率的に向上させることも可能となった。


そしてこの靴下は少しだけワイズの締め付けがきつくて、
多少足指の痛みを軽減させてくれることにもなりました。


少しだけ足指が楽になったし、
おまけに施術効果も向上した。


おそらくスパイク靴下にして、
施術効果が2割増しぐらいに
なったような感触がある。



めでたしめでたしです。




何らかの問題が発生したとしても、
それに逃げずに取り組むことで、
他の先生がなさらないノウハウを持てます。


マーケティングを勉強している方ならば、
ものの希少性があるかどうかで価値が左右されることをごぞんじでしょう。


優れたものでも陳腐なものでは希少性がない。
それでは他との差別化ができません。


私どものような、知名度もないし、肩書きもない。
そのようですと、せめて実力がなければダメです。^-^;


時間を金額に換算して考え、
高額でもそれに見合っただけの時間の節約ができること。
そうでなければ私が取り組む意味がないと思っています。