穴守稲荷へお参り

昨日は午後の予定が空いて、
日頃よりいきたかった大田区羽田の
『穴守稲荷(http://anamori.jp/)』へ。


Googleの地図で調べると
自宅から歩いて2時間で片道10キロコース。


うちのお客様の一人に、屋久島探索コースを夢見て、
ウォーキングサークルに参加する方もいます。
モチベーションのキープと夢実現への手応え。


いいですよね。


私も時間とお金を工面できるようにし
四国巡礼には興味が湧いてきています。
他にもいくつか巡りたいところもある。


原始的なところで
自分の足でどれくらい歩けるか?


それを理解しておくこともいい。


今回の参拝には目的があります。
穴守稲荷、奥の宮「御神砂」に、関心がありました。


砂の縁起は次のようです。
『今は昔 羽田浦は要島に一翁あり 要島は干拓く島なれば堤にて固め成されり 
然ど津波に襲し堤破るる事屡なれば 堤の上に祠を構へ稲荷大神を勧請するに
風浪の害止み之を以て穴守稲荷と称す
或刻 翁漁より帰りて魚篭を覗くに釣せし筈魚は無く只湿砂のみ在り 
翌も翌々も大漁なれど同く魚は無く湿砂のみ在るを訝しく思ひし翁
村衆に此を談る 衆人此を狐の仕業とし穴守稲荷の社を囲みて狐捕へけれど
翁此を赦し放てり
此より後 翁漁に出ずる度大漁なり 魚篭には許多の魚と僅なる湿砂あり 
嫗此の砂庭に撒くに忽ち千客萬来す 斯くて翁冨を得る
故 翁に肖り御砂以て招福の徳を得むと 穴守の砂求むる者四方八方より訪れり
尚 今日に至る



お砂のまき方


商・工・農・漁業・家内安全の招福には玄関入り口に
病気平癒の場合は床の下に
災・厄・禍除降の場合は其の方向へ
新築・増改築には敷地の中心へ
其の他特殊な場合には神社にお尋ね下さい 』


とのこと。


穴守稲荷は神社仏閣巡りのガイドマップで目にする立派な神社。


私の自宅玄関にお砂をまくというのも思いましたが、
知人の病平癒の祈念もございまして。
さすがにお守り攻めも、
数を増すと申し訳なく、
ぜひに、と思いまして。
砂ならば神社名はなし。
後日、お見舞いするときに持参する予定です。



穴守稲荷へ訪れてみると、
朱色の本殿も美しい。
狛狐さまが凛々しい。
午後7時に到着したら、
拝殿は閉門してました。
ご参拝は明るいうちに。^-^;


本殿の右に、
必勝稲荷、開運稲荷、出世稲荷、奥の宮、それから本殿裏手に末社がたくさん。
100円玉から1円玉までの小銭、なくなりました。足らなかった。
皆様、大量に小銭を準備してご参拝を。



楽殿前のベンチに腰掛けて、
ノートに思いつくことをメモ。
心に浮かぶことがあればささっとメモしていきます。


空は飛行機が行き交う。


奥の宮前の東京稲荷にて、
「仕事に励みなさい」と。


帰り道で突然、衝動的に感情に乗せられて、
「徹底的に未病でたたけ、たたけ、たたけ。それがお前の役目ぞ」と。
大きな声が心臓をわしづかみしたかのような感覚に。


えっ?!と、
ちょっとびっくりしつつあたりを見渡す。
京浜蒲田駅の手前の環八沿いでした。


穴守稲荷という社名の印象に由来するのでしょう。
文化元年の頃(西暦1804年頃)に現在の羽田空港の地を開墾していた。
穴があったらそこから漏れでてしまい崩壊するような羽田沖での事業。
だが工事の際に大穴が開き決壊して難航していました。
そのときに穴を塞ぎ守っていただけるようお願いするため、
穴守稲荷が勧請され祀られました。
そしてお祀りいたしたところ穏やかな気候へとなり無事に開拓した。
それを完成させるために穴を塞ぎ守りぬき信仰された御社ですから。



寸分の小さな穴でさえも放置しておいては、
そこから水が漏れて大穴が開き決壊することを熟知しているのです。



だからこそ、
小さな穴を見逃すなよ!
見つけたら、徹底的に!


人間の体もそうですよ。


人体の小さな穴の意味を知ると、
そこから決壊する様子がわかる。


意味を知り穴を塞げばよい。
でもその意味をわからねば、
スルーしてしまう。
後で病に至る。




社殿の縁起を知るゆえに、
徹底的に未病でたたけ、気を配れ。
過剰で上等!


そんな口角泡を飛ばすほどの気迫が
感じられたことと思います。


厳しい口調は、
まだ徹底さが足りないと言っている。


隙がない。素晴らしすぎです。^-^)