筋肉太りにならないようにしよう

筋肉太り。


運動を激しくやっていた。
そのときには血液の流れを激しくして目的の筋肉部分に血流をしっかり満たそうとする。
次の日も激しい運動をするだろうと、
体は準備をしてくれる。


繰り返される激しい運動を楽にするには、
鍛えようとしている筋肉部分を常に血流で満たしていき、
その部位を動かした時に筋肉中の血液量が少なくならないようにしてくれる。
筋肉にはそんな機能がついているため、
日々のトレーニングをすると、
調子よく目的の筋肉がパンプアップしてくるのだ。


ただ激しい運動をしていたのをいきなりやめたらどうなるか。


そのといには動かしもしていない筋肉部分であるのだが、
過去に繰り返された血液が潤沢に満たされるようにとしている機能が、
慣性力により当分の間、続いてしまう。


そのようなとき、実際はふんだんな栄養が送り込まれているにもかかわらず、
運動をぱったりと辞めてしまったとしたらどうなるだろうか。


そうなると使うこともない筋肉部分に栄養素がたっぷりの血液がどんどん送り込まれ続ける。


通常は動かしてもいないような筋肉部分には、
動かしてないのだから血液をそこに多量に流すようなことはムダであって、
そのようなムダを許しては体がおかしくなってしまうので、
そんなことはできないようになっている。
通常は使わなくなった筋肉は、
廃用性萎縮という状態になり筋肉の筋繊維に栄養素が送られる量が少なくなり、
1週間もまったく動かさねば筋繊維がほっそりと虚脱していくのだ。


筋肉太りの人は、
そのような使われなくなった筋肉が廃用性萎縮がなされずに、
ムダに栄養素で満たされるため、
その送り込まれた血中の栄養素が流れ去ることができずに脂肪になりとって置かれることに。


つまり筋肉の中に霜降り状の脂肪が入り込んでしまう。


それは筋繊維の柔軟な動きを悪くさせる。
脂肪が入るため冷やされてしまい、
その関連する筋肉が冷たくなり固まりだす。
そのような筋肉は外見上は逞しい時のままの形状を残しているのだが、
実際は使えない筋肉が、その部位を解こうとしなければ一生そのまま。


私もどうにかこうにか、
20キログラムほどの
重さあるグッズを使い
以前よりもリリースがしやすくなった。
他の普通に筋肉が固まっただけの固太りとは
比べられないほど解きにくいのが筋肉太りだ。



そうとうきつくなった筋肉太りについて考えれば、
私の知っている先生でも、
ここを解ける方はあまりいませんね。
通常のマッサージでは歯がたたない。
セルフマッサージで取れるシロモノではない。



筋肉太りは、
自分の筋肉の締め付けも厳しく
体調を悪化させるようなコリを強烈に感じ続けさせてしまう。
呼吸器回りの大胸筋や三角筋などその他幾つもの胸の周りの筋肉を固めれば、
それで呼吸が浅くなりうつの症状と似たものになることも散見するので気をつけたい。
人間、呼吸が浅くなれば、
血中の酸素量が減少して、
脳の働きが弱るのです。
脳は神経の集まりです。
大量に酸素を必要とする。
それが筋肉太りを呼吸筋につけてしまって、
にっちもさっちもならなかったという方々を、
私も施術で10名ほど経験がありますもので。


そのような筋肉太りとならないように
激しい定期的な運動をしていたのを止めるときには、
いきなり運動をぱったりと辞めてしまってはならない。


徐々に運動強度を落としていくようにしてください。


そうすれば一生、筋肉太りを引きずっていくことは
しなくてよくなるのですから。


運動を一生懸命なさる方々は、
その点は、気をつけていただけましたら幸いです。