TEDでちょっと感動した右脳世界を体験した脳科学者のプレゼンテーシ

スーパープレゼンテーション TED
NHKで楽しみに見ているのですが、
人間の脳の精妙なしくみを垣間見れるようなプレゼンテーションがありまして。


右脳の世界。


右脳機能にはひとつの悟りに近い自他の垣根を取り去った平和な世界を深く感じ取れるもの、
今まで生きてきて積み重ねられたストレスが一切なくなったストレスフリーの世界を感じた、
そんな体験をした脳科学者の感動的なプレゼンテーションです。




ジル・ボルト・テイラーは、脳科学者なら願ってもない研究の機会を得ました。
広範囲に及ぶ脳卒中の発作により、
自分の脳の機能―運動、言語、自己認識―が、
1つひとつ活動を停止していくのを観察することになったのです。
この驚くべき物語をお聞きください。


ジル・ボルト・テイラーのパワフルな洞察の発作
脳の機能不全時の世界観、脳卒中脳梗塞 
http://www.ted.com/talks/lang/ja/jill_bolte_taylor_s_powerful_stroke_of_insight.html



禅をしていて悟りを得るというのもこのような右脳の目覚めた世界なのだろうか。


そんなことを思いつつ見ていました。


それは今、勝海舟の書いた 氷川清話を読んでおり、
そちらで勝海舟が「俺が年をとっても矍鑠と動けているのは、禅と剣術のおかげだよ」と申していた。


幕末の動乱期、
刺客に襲われ自分の命のあすがあるかどうかもわからないような幕僚の地位にあったが、
それでも自分に会いたいというものを拒まずに会った。
坂本龍馬という男に会ったのも、そのようなことです。


官軍が江戸に攻め入る直前での西郷隆盛との会談。
幕府側の要職が一人として対応できず勝海舟へ恭順の意を官軍に伝える全権が託された。


そのようなときも自宅には女しかおらず、自分を守るものもいない。
いくら官軍でも武士の子女を手に掛けるのは気が引けるだろうから、
女性だけしか置かないと決めた。


そして外に出るにもお供を連れて行くことも少ない。
自分についてきては、そのものが斬り殺されるのが落ちだ。


だがたまたま人斬り以蔵といわれる岡田以蔵と街なかを歩いていたら、
勝海舟を狙う刺客が3人現れて岡田以蔵がそのものを切り捨てたとき。
このときは勝海舟が以蔵にダメじゃないかと諭そうとしたが、
以蔵に、でもそれじゃあんさが斬り殺されておりましたよといわれた。
そのとおりになる様子だったので、それ以上何も言えなかったという。


勝海舟は、剣の達人であったが、
今まで俺は一人も人を切らずにきたといった離れ業でかわしてきた。


だがそれは、ほんとうに綱渡りの命のやり取りの日々だったのだろう。


自分の命の危険があったにもかかわらず、
精神のバランスが保てたのも禅のおかげ。




何らかの方法で、
右脳の作動をリアルに感じられる世界を垣間見て、
その経験をした上で、今の世界に戻ってきたとしたら。


いったい自分は、今のままでい続けるのだろう。



山岡鉄舟しかり、勝海舟しかり、
剣禅一致という禅と剣を修行することで、
大切なこころの質を深く読み、
何らかの悟道が得られたのだろうか。


命がけの禅の修行をしてみたとしたら、
なんだかの大切な物が見えてくるのかもしれないなぁ。


そう思えてきました。


^-^)