大腰筋の過緊張によるギックリ腰

びっくりするような痛みのギックリ腰。
突然起こる腰痛ですね。


とっさに思いつくこと。
痛みが出ているところにシップを貼る。


腰部の起立筋に痛みがでていても、
そこが主たる原因ではないならば、
そこにシップを貼っても改善せず。


そういうこともありますよね。


そのときは他に原因があると疑う必要があります。


体を立て支柱と腰椎部分をするときに、
その脊椎を支える柱は起立筋と大腰筋。


起立筋が主たる腰痛原因ではないならば、
消去法でいけば大腰筋に問題があります。


大腰筋が休む暇なく過剰に使われすぎた。
それにより過緊張状態から弛緩できなくなり、
周囲へ癒着することもある。
または大腰筋が使われない生活を長期に渡り送ったための弱化してひ弱な大腰筋となる。
それらの問題により大腰筋に炎症が生じてしまった。


つまり大腰筋の炎症が腰痛原因ならば、
腹部の内臓裏手の奥にある筋肉ですからシップを貼っても薬剤がそこまで届かない。
だからシップを貼っても効き目が感じられません。


それでは大腰筋を触ってみる。


詳細な触診の仕方は割愛させていただきますが、
仰向けになってもらい足を立てて曲げておいた姿勢で、
大腰筋のある部分を筋の走行を考え触るようにします。


すると焼け火鉢のような熱傷。
または金属のような硬さです。


それがわかれば「どうやら、ここに問題がありそうだ」と気づくでしょう。


この場合は大腰筋の炎症を抑えるような施術でのアプローチをすればいい。
たとえばオステオパシーのカウンターストレインを利用したりもするが、
私は自分独自のリリースをして成果をあげさせていただいております。


そうやって適切なアプローチ方法で大腰筋の問題点を改善すれば、
「あっ、ずっと痛みが続いたり、痛みが増してしまっていたのが。
痛くない!」
となることも出てくるのです。





ではもしも主たる問題の大腰筋を緩めなければどうなるでしょう。


なかなか痛みが引かないということもあります。
これも困ったことですが、
もし痛みが一旦収まったとしても、
ギックリ腰を繰り返す人がいるのですが、
大腰筋が柔軟性を取り戻したわけではなく大腰筋の痛覚神経が麻痺するような血行不良となっただけ。
そのような人は何度もつらいギックリ腰を経験してしまいます。
ギックリ腰が癖になった感じです。


癖になってしまうくらいなると、
相当な技術がある施術者でなければ対処が難しい。


それは大腰筋の過緊張によりその周囲の内臓部分にも炎症が広がっているので、
下手に手をそちらにつけると、深刻なダメージをそちらに与えることもあるからです。
ですがここまでくると、放置しても自然に改善することはあまり期待できませんから。



そうなってしまわないうちに、
「おっ、これは腰がやばいな」と、
大腰筋の問題があるなら早めにそちらをケアしましょう。


とりあえずギックリ腰を患っているときには、
多かれ少なかれ大腰筋の緊張が過ぎて炎症化。
それはなかなか一般の方には仕組みが解らず
それに対処法も解らないということもありますから、
必要に応じて施術院の技術などを活用することも必要かもしれません。