人体のやじろべえ構造


腕を左右にやじろべえのように広げてバランスを取るようにします。
そのときに例えば右の手をギュッと!握り緊張させるようにすると、
そちらのほうが重くなって感じられ、
右に傾斜しようとする。


緊張させるとそちら側に体が傾くようにできているかのよう。


そのような感じがします。


だから体の前面が緊張していると、ひとりでにそちらへ重さが強く感じられ、
前後の体のバランスを考慮すれば前方へと傾斜してしまうということも起きるのかもしれない。


そのやじろべえは腕だけの視点にとどまらず、
骨盤の左右もバランスを取っているやじろべえのようにあるだろうし、
頭の左右の傾斜を作り出す首筋の緊張などもそういったやじろべえの釣り合いを乱すものとなる。


理想は垂直に立ち並ぼうとしている骨、脚部の骨や脊柱や頭蓋骨などの体幹を支える骨構造組織が、
やじろべえを構成する心棒に相当して、その心棒に五重塔の各階層の屋根ごとに空間で仕切られて
外力がかかっても一度に圧がかかるのではなく、各階層ごとにあるやじろべえのようになる水平構造体が
力を分散させてくれるようになっている。


イメージすると、いくつものやじろべえを縦に積み木を重ねるように釣り合いをとらせつつ積み重ねる。


そのようなものであるため、このやじろべえのような構造で骨を立て適度に弛緩した筋肉をぶら下げたら、
まるでゆらゆらと揺れるようなしなやかさで動く。
その動きはバランスを常に保とうとして垂直に立てられるようになっている。


おそらく3つ、4つ縦にやじろべえを積み重ねてバランスをとらせてみれば、
不安定ながらも芯を通せてあれば、常に何らかの立てようとする策略なしに
自分の体から伸びた左右に突き出たオモリの分配具合だけで立ち上がってくる。


そんなイメージを、自分の体に取り入れてみるのも面白いかもしれません。


最後に。
やじろべえ のほのぼの映像をみつけました。^-^;