前肋骨上部のしこりだけでも、いろんなことがわかるものです。

チャップマン反射というオステオパシー系の施術があります。


ハンドブックサイズの本で、
手に持ちやすいためかよくながめます。


そちらにて、
胸骨と鎖骨のつなぎ目に当たる胸鎖関節の直下あたりに、
しこりのようなものがあるとどいったことのリスクがあるか、
書かれている。





肋骨第一、咽頭炎、鼻
肋骨第一・第二の間、扁桃炎、副鼻腔炎
肋骨第二、舌、喉頭炎、
肋骨第二・第三の間、甲状腺炎、気管支炎、食道、心筋炎、
肋骨第三・第四の間、肺上部の問題、上肢の神経炎
肋骨第四・第五の間、肺下部の問題



と、わずかな5センチほどしかない肋骨の第一から第五の間に、
これだけのチェックがなされるのです。


胸部の骨図マーク付き.png


上図、青い点でマークされているところが、上記で解説してある点の概要。
(赤い点でマークされえいるのが、胃やすい臓や肝臓などに不具合があれば、問題が出る点です。)


詳細に書きすぎると著作権の問題が起きるでしょうから、
正確にお知りになりたい方はたにぐち書店等民間医療専門書を扱う書店で
「ハンドブック チャップマン反射」の本を確認してください。


こちらにしこりがあると、
痛覚神経が機能できれば、
圧迫を受ければ相当な痛みを感じます。


おおかたは常日頃からアレルギー等の傾向や肋骨や胸骨の変異があれば、
痛覚は血行不良のため制限されているのです。
そのため痛みがでていて感じられたとしても、
それはまだまだ序の口です。


ですが施術で血流をコントロールして、
ひとたびしっかり血流が確保できると、
ニードルで突っつかれたいたみだったのが、
熱い炎症を覚えるようなたいそうなことになっていたと自覚できるように。


こうなると私がこれらの部位を軽く触れて現状の情報を確認するときに、
20g程度の軽い圧しかかけていなくともめいいっぱい痛くて拷問のよう。


とっても不思議なことが起きているように思えるでしょう。


でもこの痛みはずっとその体の中で炎症としてありつづけ、
筋膜の伸び縮みの問題や老廃物を貯めこみ続けてきました。
リンパ液の流れの滞りも起きていることに。


それらがいままでずっと内在していても、
気づいてなかっただけなのです。



もちろん健康体なら、
上記の絵の青い点や赤い点の部分を適圧で押しても、
ちっとも痛みなど感じません。
反応は気持ちいい程度ですね。


痛みが伴うチェックですが、
確認しないと状態を正確に把握出来ません。
そこをチェックするときに、
決まってお客様のT先生から
「どこもかしくも急所だな、そこは!いててて」と。
やめてよねという感じで申し訳ない次第であります。


ですがこれが自身でも現状がどうであるか確認でき、
この痛みがなくなるほど肋骨が緩められればいいな、
と思えるような出発点に立ったことになるのです。^-^;





ただこのような部位のリリースをするときに、
注意しておきたい点があります。


痛覚神経が麻痺している状態では、
リリースはいったんは起こっても、
早々に血行不良が継続中ですので、
焼け石に水程度のリリース期間で終わります。
またすぐに元通りに近い状態へと戻されます。


だからその痛みが強くて、
自分ではそのしこりをリリースできるほどの圧をかけられない。
もちろんストレッチなどでリリースを試みるも、
自分の体を破壊するリスクも伴うので、
リリースが起きるずいぶん手前で牽引痛の強烈なものがでて、
それ以上のストレッチはさせない仕組みになっています。



そのようなときはセルフケアでは、
どのような胸前の肋骨上部あたりのリリースをすればよいか。


比較的、痛みを軽減させつつも、
しっかりした成果をだせるのに
オイルマッサージがあります。


大胸筋のような少し厚みがある筋肉があるため、
それをも解こうとして強い圧をかけ過ぎると骨折などのリスクがあります。
ですがオイルマッサージで、十分オイルを筋肉に補填させるようにしみこませ、
少し筋肉が熱くなったような感じがもてるようにぐにぐにしていきますと、
胸骨上の靱帯が骨化したような状態の部分も、
多少なりゆるみが生じてきます。


そのようにしてゆるみをつけてから、
ストレッチやヨガ等のエクササイズをしていくことで、
先程述べたストレッチではなかなか成果が出にくいという制限を、
多少緩和していくことができるようです。


興味がある方は、試してみてくださいね。