副鼻腔炎(=蓄膿症)の対応は、現状ではかなり難しくて

副鼻腔炎(ふくびくうえん)は、副鼻腔に炎症がおきる病気。
慢性の副鼻腔炎の通称/俗称は蓄膿(ちくのうしょう)。


代謝不全により組織の老廃物が蓄積する問題です。


私の義理の兄がもう亡くなられたのですが、
生前、「蓄膿症でつらいんだ」といっていたことを思い出します。


鼻呼吸がしづらい感じになって、
集中力が保てなくなるときもある。
ともすると、頭がぼーっとしてしまう。
利発な義兄ですから、
集中力の切れたような自分には我慢がならなかったことでしょう。
口呼吸になれば肩が持ち上がり呼吸代謝が浅くなりますから、
その息苦しさによって引き起こされる集中できない状態は生理的なものですが、
なんでなんだろうな、という口惜しいつらさもあったことでしょう。



まっさきには医学的なことについては、
お医者様のところへというのが正解です。
まずは整体等では、元来、診断をしてはならない。
ですのでときどき、完璧にそれは医師でもないが
診断のようなことを申されてしまうことがあります。
それ自体は医師法により違反規定にかかりますから、
お客様自身の身を守る意味においても、
注意すべき点だと思われます。


保存療法としては、抗生物質による、細菌除去したり、消炎鎮痛剤で、炎症、痛みを抑えるなど。
手術では、鼻内内視鏡手術を行う場合があります。


ですが義理の兄は、
つらくて手術をしたのです。
それも手術をするたびに再発して幾度か繰り返しました。



そのような場合には、
医師に相談の上、次のような選択肢もあるのかもしれません。


オステオパシーの技術のひとつに、
リンパの流れに着目した「チャップマン反射」の技術があります。
身体に異常箇所があると、その箇所に則した部位にリンパの硬結が現れるようになります。


硬結とは、
こりこりとかゴリゴリとか、皮下組織部分のリンパの流れの一部に
しこりのようなものが見つかるという状態です。


チャップマン反射についての詳細は、
専門的になりますから書籍に任せたいと思います。


ただ副鼻腔炎になっているときに、
以下の絵のポイントを触ってみていただき、
ゴリゴリとかこりこりとか硬結が見つかります。


副鼻腔炎の反射ポイント.png


著しい内分泌障害がある場合を除いて、
腕のいい施術者がこの反射点の治療を2〜3分すると目に見える結果が得られると、
本書で紹介されています。




ただ、私ごとで恐縮なのですが、
もちろんこのような知識を知り、
施術のときに副鼻腔炎で困る方にアプローチをしました。
私と同業者のお方が副鼻腔炎で困っておられましたので。


ですが、残念ながら副鼻腔炎の症状緩和は観られませんでした。



上述で言う『内分泌障害がある場合を除いて』というところに鍵があるのでしょう。


たとえば完骨がずれることで前立腺などの内分泌する部位にも問題があれば、
この副鼻腔炎が収まりにくいということですので、
内分泌障害があれば、それとセットで副鼻腔炎の反射ケアをしなければならないのです。


ちなみに内分秘腺には
松果体、下垂体、扁桃甲状腺及び副甲状腺、胸腺、脾臓及びすい臓、肝臓、十二指腸、副腎、虫垂、睾丸及び前立腺、子宮及び卵巣などがある。


ということなので、副鼻腔炎をチャップマン反射で良好にアプローチするには、
内分泌障害が改善されることを優先に考えていく必要があるので、
これらの主だった内分秘腺にアプローチしていくことがかなりの技量と時間が必要となります。
ただ、これら内分秘腺の問題があるかどうかのチェックもチャップマン反射で紹介されている。
なので、丁寧に読み込んで手技を実施していくことで、
うまくいけば何らかの症状の改善が現れるのかもしれません。



私が同業者の方のアプローチをしたときには、
100冊ほどのPDF化した整体等の民間医療の一般書や専門書を串刺し検索していき、
該当するものを20項目ほどリストアップして試行させていただいたのです。
それでも、思わしい成果があげられませんでした。


年齢分が筋膜の癒着の硬化蓄積を増加させるのと同様に、
リンパの流れの状態も改善しにくいように変化します。
なので、すでに私が施術で、主だった筋膜の癒着部位を過半数リリースをした後のことです。
ですからチャップマン反射を、まったく体が固まって代謝不足である状態で試行したわけではない。
相応に成果が期待できるのではないかと思いつつ、
結果が、難しいところであると感じました。


ある意味、同業者の方ですから、私が甘えさせていただいて、
調べさせていただいた副鼻腔炎改善の方法をひとつずつ挑戦させていただけたわけですが、
もっと深く病理学的知識がなければ、
ニュアンスの詳細部分などのイメージが描き切れないと感じました。


義兄のこともあり、どのようにすれば有効打が打てるかを調べています。


ときとして他の方にアプローチしてみて多少の成果があげられたような、
そんなときもあるのですが、それが人により違い安定することがない。


あんまりこのような弱音ともとれるようなことを露呈させるのは、
よくないことと思いますが、
今日もまた副鼻腔炎により、
お医者様でその部位をとるカメラで撮影されて、、、
というお客様がおられまして。


その言葉を聞いて、
改善させるための蓄積してきたノウハウを注ぎ込んだわけですが、
もうひとつ有効打となっていないような気がいたします。


そしてこちらのお客様意外にも、あと二名の方が副鼻腔炎で、
困っておられるとのことで、それもあって日頃から調べているのですが。


私の知り合いの施術をしている方々の主だった方には、
よいアプローチがあれば教えてほしいとお願いしたが、
みんなやはり相当に難しいものだから医師への受診へ
という流れにするのがいいのではないのか、といわれまして。


できましたら、なにかよい知恵をお持ちの先生が、
私のこのブログをお読みいただけましたら、
少しだけでもなんらかのヒントを教えて下さいませんでしょうか。


どうぞよろしくお願いします。