今日は、自己メンテの日に

私ごとで恐縮です。


ここ数週間、
左腕、左肩、左首筋に強い違和感。



どういった原因かと思うが、
純粋に施術上での過労です。


右腕の使いすぎにより頭が右に傾く。
そうすると右肩が上がり、左肩が下がる。
そうなると右に頭の重みが傾くため、
その傾きを少なくさせるための調整をする必要が出てくる。


左側の上部・中部僧帽筋、肩甲挙筋、斜角筋がその役割を持たされることになるし、
そしてこのたび厄介なことに、頚椎第一の後面周囲の部分まで硬化が進んでいく。


この第一頚椎がずらされると、
黙っていても動きが鈍りだし、
深刻なときはうつへの傾向へ。


つまり第一頚椎がずれだして、
頚部血管が圧迫されることで脳が虚血化して、
思考が混濁したり、決断をできなくなったり、
億劫になってみたり。


そんなことも起きてくる。
そこまでいく、寸止め。
しておく必要があります。 ^-^;




なぜこんなダメージが出たのだろうかというと、
その原因は、お客様の歪み方のパターンによることも大きいのです。 


人のせいにしちゃいけないと思うんですが、
少しだけお付き合いいただき聞いてください。


右利きか左利きで変わるのだが、
体の歪み方の典型的なパターンとして、
右側の肝臓が大きな重さを持つ臓器で、
その臓器を受取る右側腸骨が下方にずれ前に傾斜するようになる。


そうなると脊椎の左右屈が生じてしまうことになります。
その際、体の硬くなる部位が、
背面では右側のふくらはぎ、臀部筋、腰部、右肩深部などが硬くなる。
反対側の同様部位は、それに対して硬さはさほどでもないという場合も。


なので、硬くなっている右側をひたすら必死にリリースに時間をかける。 



相当の長い時間です。



お客様の背面の右側、右側、右側、、、。
これが私の右手への負荷につながっている。
その右手側へかかる負担は、
笑えるほどかかりますから。


それで一日に10時間以上の施術にもなることですから、
10時間のうちの1/10程度の時間が必要となります。


相当、自己メンテをしていますが、
追いつかないときも出てきますね。


そうなると蓄積疲労がしわ寄せに。



なので本日は、自己メンテの日へ。


セルフ・カウンターストレインの技を駆使して、
自己メンテに4時間ほど時間を割きました。


いまさらながら、セルフ・カウンターストレイン
使い勝手いいなと実感しました。
深層筋部分までは思うようにまでは至らなくとも、
他のアプローチと比較してソフトで快適なぶんは
気に入ってしまいますね。


系統別・治療手技の展開 改訂第2版』という本のp231には、
カウンターストレインをホームプログラムの存在を紹介。
内容を引用させて頂きますと、


 ホームプログラムは,対象者自身に自分を治療させ
るのでなく,セラピストが治療した効果を持続させる
ために行わせる.重症かつ重要な場所を1回に2〜3
箇所指導し,1〜2週間後に次の方法を教える.対象
者自身が可動点を探すのは困難なので(可能であれば
圧痛点をモニターする),痛みが和らいで気持ちのよ
ぃ姿勢を枕やベッドを工夫しながら探させる.指導の
要点としては,気持ちがよくリラックスして力が抜け
る姿勢を2〜3分保持し,戻る時はゆっくり戻る点で
ある.1日に2回繰り返すとよい.対象者自身が自分
の身体に注意を向けることが重要である.


とあります。


ですがこの本では、
>例として腸骨筋に対するホームプログラムを図7.145に載せる.
といったように、ひとつの用例しか紹介されておりませんので、
あとは自分で考えてね、ということなのでしょう。



こちらのブログをお読みいただいて、
オステオパシーをなさる先生にお世話になっておられる方がおられたら、
自分の体の現状にあったカウンターストレインのホームプログラムをご指導いただけないかと
お願いしてみてはとお勧めいたします。



また独自の発想で、脊柱起立筋部分を、セラバンドのフレックスバー(緑)

というゴム製の棒を利用して、あたかもストレッチポールの小さい版のようにして解く。


つまり仰向けに寝て、その床と私の背中の起立筋部分にこのフレックスバーをおいて、
ゴロゴロしてみる。


かなりいい感じに起立筋が繊細に掴み取られて揺さぶられる。


ただこの緑では硬さが強いため、
起立筋が硬さが強いためゴリゴリ感が刺激が強いのです。
セラバンド フレックスバー(赤) のほうが柔らかいので、
このような使い方をするためにアマゾンにて2本、注文。


・・・なにを、考えているのか。


それは、このフレックスバーを3本並べて、
ローラーベッド風にしてみたいかなと考え。
フレックスバーの凸凹のローラーベッドが、
どんな作用を生むのか?


せんだってカーペット用のコロコロ粘着シートのような
ハンディな道具にてセルフマッサージをと考えたのですが、
このフレックスバーを装着してみれれば、、、と、
実はイメージで思いついていたりするのです。


でも工作して失敗したら、
数千円のフレックスバーが、見事、台無しに。^ー^;


そんなことに時間をかけていました。



ただし施術をするものにとりまして、
自分のこのような負債も財産にする。
そんな気持ちがあります。


自分の体で経験した状態が、
お客様の状態を類推する元になる。
おかしくに聞こえるかもしれませんが、
そういった側面もあります。


そして自分をケアしたときの流れや
どういった刺激でどのように変化するか、
自身の内部感覚で探れるので貴重ですね。
ですが年が歳だから、自重したくも思いますが。 ^-^;




話が戻りまして、
人の体の左右屈について補足。


人は立ち居振る舞いで、
大変にスキルフルなところまで身に着けているか、
野生児のような身のこなしができるか、
でなければ大なり小なりこの肝臓の重みに負けて
右側の脚部の脚長差が出ていく仕組みになります。


つまり野生児のような感性を持つものは、
ずっと野生児のまま脊椎のずれもなく元気。


でもいったんでもずれるようならば、
野生児モードから離れてスキルフルな身のこなしを学んでいく必要も出てくるときもあります。


体調が大きく乱れて固定化されている人は、
このような体の左右差の問題や、
骨盤の前傾が大きくなることによる前後傾斜の問題などが、
筋骨格系のコリを手放せなくする問題の根底になることが
多いようです。


骨盤のズレと言ったり、股関節のズレと言ったり、
それら様々な言葉で表現をすることになりますが、
椎骨の左右屈があればどこもかしくもずれている。
そのずれの最大に目立つところはどこかといこと。
そこに着目して、大まかにここが問題だというだけのことです。


急性の場合では、他への歪みの飛び火が少ないので、
その部位だけの対処で成果が高いのですが、
慢性の場合では、他への部位の歪み補正が複雑になり、
それらの部位の状態を読みながら解いていく作業に。
そうなると自分で自分を状態把握するのは難しいのです。
たとえば私が私の状態を把握するのは、
他の人の体を把握するよりも客観視しづらくて、
実質、こわいところを見ないように避ける本能が働いて、
正確に見つめ切ることが難しかったりするものなのです。


なので慢性の歪みがでている場合は、
いったんはコリが強い部分を解いたとなっても、
場合によりますが強いコリを持つキャリアが長い人は、
数日すれば元通りになってしまいますから。
自分のなかの体の使いようを、
0から10の段階評価をして、
あまり思わしくなければ修業!


そこを避けて通れないと思います。


どうしても今までと違うことをして筋感覚も違和感を覚えしんどいものですし、
気づいたらまたいつもの姿勢で立ち居振る舞いをしています。
多くは少し長い移行期間を考えていただくといいようです。


でも、この立ち居振る舞いをいい感じに変えちゃったら、
劇的に自分で勝手に体がゆるゆるになってという偉人を観たことがあります。
本当に、劇的だったんで、自他共に驚きましたよ。


そう考えるにつけ、
自分でそうなれれば、本当に施術代だって浮いちゃいますから、
がんばって極めるような研究をなさってほしいなと思います。