高齢化したときの身の振り方に目を向けようか。

ライフ・セルフ・ディフェンス

ここ数日、考えてしまうようなことがあります。


おひとりのお客様から、
大人気ちきりんさんの、
おちゃらけ社会派ブログ『Chikirinの日記』http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/というブログがあるとお聞きしました。


そして本も出ていると。


いつもは神田神保町三省堂書店によっても
2階のスポーツ、格闘技の趣味実用コーナーと、5階のコンピューターや医学書などのみ立ち寄りまして、
1階の話題の新刊コーナーは素通り。^-^;


すると正面入口すぐにちきりんさんの『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』等の、
お客様が紹介してくれた本がありました。


・・・一階に本があったんだ。



ものすごい偏った書店の眺め方をしていたんですね。
我ながらびっくりしました。




お客様が教え話してくれた概要は、
だいたい次のような感じでした。


以前は右肩上がりの経済成長期。
これからは右肩下がりの経済小康状態かまたは下降期。


人口の年齢別変動からすると、
少子化高齢化社会に傾倒し、
見通しがよくありません。
年金だって保証されない。
よほどの資産家でなければ、
いざというときに路頭に迷う。


特に少子化核家族化が進み都会での生き方は、
子供に頼りっきりになれば子供も重みに耐えられなくなる。


日本の未来像を思い描くとき、
いまのままでは立ちいかなくなるのでは。



そこで、ちきりんさんが、高齢者は数名の経済的にも密接なつながりをもつ共同生活をしよう!
という大胆な発想。


たとえば
10人集まり、シェアハウス的な感じ。
ひとりきりの孤独死なんてありえない。
お食事を協働で当番制で作りましょう。
生活をひとりっきりでする寂しさがなくなります。
ときには、気の利くよい嫁が来て、
何から何までしていただいてボケてしまうこともなく
友のために尽くし尽くされる刺激的な生活が送れる。
それって、最高の、脳トレになるのでしょう。


早々にお亡くなりになられた方がいれば、
気の合う友人に惜しまれつつ見とっていただけるでしょう。
そのお亡くなりになられた方の財産を共同体メンバーが引き継いで生活をしていく。


そんな感じの仕組み。


細々したことはあるのでしょうが、
そうすれば子どもたちにかかる経済的負担を軽減させることもできるでしょう。


お話いただけたお客様は、そのライフヴィジョンに共感し、
これ、いいんじゃない!と生活を共にしたい人に声をかけ人選をし始めているそうです。
人の縁を感じながら、その人の本質を見抜く。
妥協なき眼力で大きな人生のパートナー選び。


その行動力に脱帽です。


アドラー心理学では、心理学らしからぬところで、
人間は社会からの影響を色濃く受けるものでそれを見過ごしてはならないといいます。
暮らす政治経済の社会背景に、意識や考え方は支配されている。
私どもの潜在意識さえも。。。
社会から忍び寄ってきた不安感は、
身心の不調を呼び常に緊張を強いて自分を守ろうとします。
それは逃避し逃走したり、肩をいからせて戦い続けるのか。
とにかく気が休まらない。


そんなに遠くない未来に訪れるライフヴィジョンを、
自分の手に余るとして無力感で、
見たくないから伏せておこうとするか。
自力でできることを取り組み、
いい笑顔を鮮明に描こうとするか。


これって、私には殊の外、健康を維持するための動機付けとして考えてみても、
なくてはならない発想のように思えてなりません。



家族の垣根を超えていくステップ。


気の合う友人と家族になるときが待っている。


「あなたとだったら、大好きだから共同生活してもいい」
そんなオファーをするほうも、されるほうも。


幸せな気持ちが広がり、
ひとりでは、くぐり抜けるのが難しい社会変動も耐え抜けるのではと思えてきて。


こころの景気が良くなって、
肩の力が抜けてきませんか?



そうすることによっておきる細かい法的なことはわかりません。
実際にしてみると不具合だってあるかも知れない。


ですが、すばらしいたたき台になっていると思う。




『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』の該当する部分を読んでみたら、
このシェアライフについて長々とページを割かれて書かれたものではなかったように思います。


書籍のほんの数ページでも、人生を変えるようなメッセージが贈れるものなんですね。