体の左右差を少なくするため、工夫しよう

姿勢の崩れることで体調が悪くなっていくことがあります。


でも、姿勢を崩す動作は必要に迫られ、
悪気もなく、無意識にずらしてしまう。
それだから体調不良が姿勢の崩れから、
という意識が薄いことが多くあります。



たとえば、、、
利き側の片側だけの筋肉ばかりが使い倒されていき、
腰椎や胸椎のねじれが進んでいくということがある。
そのような場合がありますよね。


たとえば、ゴルファーが、
右打ちであるとすると、右側ばかりで打ち続けます。
そうなると右打ちに必要な筋肉部位が使われていく。
片側の特定部位ばかりが筋肉がパンプアップすると、
たとえばあまりうまくない人でしたら、
右側の大胸筋がパンプアップしていく。


すると反対側の筋肉部位はどうだろう。


気づけば、右側の大胸筋が肥大するが
左側の大胸筋は細いままで使われない。


そうやって気づけば左右の胸の厚みに差が出てきてしまい、
右側大胸筋が過剰化して窮屈になり動きづらくなる。
いつしか右側の大胸筋付着部の肋骨がそれで歪曲化していく。


人体の中に位置する骨は、
内部がヘチマたわしのように細かい空間が点在していて、
外部は骨膜というコラーゲン入りの膜組織で守られます。
だから意外にしなやかですから。



あまり気づかれないことですが、
いったん筋肥大して過剰に骨を歪め続けるような牽引力が常にかかれば、
骨が徐々に器質的な歪みを生じてきてしまうことになるわけです。
しなやかなグラスファイバー製の釣り竿をしならせても、
すぐにまた元の真っ直ぐになろうとするのですが、
長い年月をかけて曲げられたままに矯正されると
それもやがて歪んだ状態のままになってしまう。


ここまで進行していくと、
筋膜をリリースすれば体が整えられるというわけにはいきません。
初期に対応してそのような問題が起きないうちに手を打てばいい。


だから、
よくいわれてるゴルファーへのアドバイスには、
右側を100回素振りしたら、
左側も100回素振りをしろ!
そうすることで体の歪みは減少し、
腰痛にもなりづらくなるでしょう。



メリットはそれだけではない。
ゴルフのスランプにもなりづらいのです。
体の片側だけが肥大するという状態では、
体が歪曲化して骨を動かす筋肉の長さが
大変にちぐはぐしたものとなってしまう。
10回スイングしても、
どれも違うところに球が飛んで行く。


それが、まっすぐに立ってバランスよく、
正確に関節のてこや滑車の作用を活かし、
同じ動作を何度しても寸分の違いなく繰り返し動けると適切な練習ができるようになる。
すると何回スイングしても、
思い通りのピンポイントに球を運べだす。



そして、もしあなたが、ゴルファーではなくとも、
やはり、十分に気遣って自分の体の左右差をみて
もしも、利き手が右でそちらばかり使っていれば
しっかり左右差を減らしていくように心がけよう。


私も施術では、
ほとんどの方々の場合に、
体の歪み方の偏りが顕著にある。
そのためリリースにかける作業にも大きな左右での仕事量が違い、
それは私の体の左右の偏りを作っていくことになる。


それだけではなく、
数多くの点数の書籍をスキャニングしていき、
そのときにかかる持続的に本をスキャナーに押さえつける作業が
身体的負担を蓄積させることがかなりきつい。


そのようなところも合わえて、
左右差を少なくしていけるように計算し、
妥当な対処法をそろぞれ考えていきたい。


綺麗にバランスが生かされた骨格。
それによりもっとも強く体を支えられる状態がニュートラルと呼べるのかもしれない。


身体的な歪曲は、
それが起きていることに気づかなければ進行していきます。
それにより体の不調を感じられても気づきづらいのですね。


そんなところに落とし穴があります。


歪曲姿勢とニュートラル姿勢.png