気づきにより得た施術技術の磨きかけのしかた

お客様より、
NHKの番組「サムライスピリット」がYoutubeにありました!
と教えていただきました。


お客様が見たTVでは、日本語でいろんな武術を体験していて、8シリーズくらいあったとのこと。
下記に紹介いたしますYoutube映像では英語ナレーションなのですが、
ノリで見てくださいね。
日本プロダクションが企画立案して作ったものではない作品だろう。
サムライやニンジャ関係などは、日本人以上に海外の方々のほうが、
純粋にそれを知りたいという欲求が強いのだろうか。



合気道って、人がバッタバッタと倒される。
なんなの?これは不思議だというよりも滑稽だなぁ!といった感想の番組出演者のニコラペタス。
ニコラペタス氏は極真空手で著名な立ち技K1ファイターなので、
そんなに簡単に人が倒されるなんてウソっぽいよ〜という、ニンマリ感。


それが徐々に、確かに何か合気道の理路整然としてかけられる技術があることを解説紹介されて、
何かをつかみ出していく姿が印象的。
その合気道の演者には植芝盛平先生から塩田剛三師範などが筆頭に、数々登場しています。
高岡英夫氏まで出てこられたのは、誰が演者先生のセレクトをしたのかがわからなくなり、
あるところでバリエーションの効いた多彩な実践者紹介を含めた番組なのだなと思います。



合気道 Aikido, The Samurai Spirit
http://www.youtube.com/watch?v=rs4gTZjSqJc



実際の話、合気道の技は多種多様。
施術をするときにその技術が大変役立つのです。


そのためこの合気道のテクニックを現状のこの施術技術に当てはめれば、
技巧的な技のかかりと施術成果というものが相乗させることができます。


たとえば圧をかけるとき。
ぶつかり合う力で圧をかけようとすると、
好意的な反応がおきません。
攻められる嫌な感じが強調されてしまい、
緊張してばかりいることになります。


そこをぶつかり合う力にならないように、
微妙に圧の方向を予測できないようにずらしていく。
バリエーションのない動きを与えられると、
予測されると脳がそれを抵抗していくにはどうすればいいかを計算されますから。
わざと催眠術でもかけるかのような単調な圧で収めることもありますが、
現状の私のやり方ではそちらではなく、
どのような読まれづらい圧を意図的に創りだし「えっ、その圧はどんなことをしようとしているの?」と
無意識下の層でそれを観察したいと思わせるような状態に持ち込めれば上々です。


つまりぶち当たるような圧で押すと、
毎回強くなるような嫌な圧から身を守ろうとする強力な皮膚抵抗が起きてしまいます。


皮膚抵抗を起こさないような、
攻められた感の起こらないじんわりとした弱い弱い5グラムほどの圧で押す。
そのようなオステオパシー誇張法のようなテクニックもあります。
適用によりそちらを用いることもありますが、時間が膨大にかかり、
それは全身を毎回みていく私には適用適用でということになります。


合気道のようなそれってどんな圧刺激なのだろうかと、
自らが少しでも知りたい気分になってくれるよう演出をすると、
皮膚抵抗を起こさないようにして深層に染み渡るような圧を叶える。


まだまだそれが心もとないところがあるのですが、
これが十分に効きだしていけるほど機能できるなら、
狙いが的確になり成果も増していくことでしょう。


そのような奥深いところへ歩んでいくための技のヒントが、
様々な武道の技の型や実理に存在しています。
だから計算してそれを施術の技にも適用して、
施術技の原石に磨きをかけ仕上げていきます。


磨きかけに時間をかけることのイメージとは。
素人が作った曲の原曲がアレンジャーにアレンジされると、
まったくもってすばらしいものへと感じが変わりますから。
プロっぽくなっていくような味付けがアレンジにあります。
それと同様に、
気づきにより得られた施術技術にどのような合気道の技を組み合わせればいいか。
(正確に言うと映像内のような技術は組み合わせづらいのでシンプルな手の内などを用いてます)


そんな掛け合わせ相乗効果があるから、
外見上、簡単に真似出来そうな施術のやり方だなと思われても、
同じことをしようとしても成果が違えてしまうのはなぜだろう?
そのような疑問が出てきてしまうことでしょう。


だから、実は一般の施術だけをしている方には、
私のやり方は読まれづらいのです。
そして教えづらいのです。
わかんないまんま不思議ですねとだけ思う人には、
たまたまでしょう的な感じがあるか奇跡的にかと。
ですが合気道の技をかけるときの再現性のように、
何度でも何度でも呼吸を忘れないのと同じように
技が身につけば勝手にその成果が生まれてきます。

そのような技と呼べるもののほとんどが、
外見上観ても隠れているものが多いのです。

たとえば、
体の芯をどう移動させるかなどは、
外見上まったく見えないものです。
ですがそこの差に技の生き死にがあるのです。


一昨日前に、ずっと悩み続けてきた、
ものすごく重要なヒントをいただきましたので。
かなり一人、これでかなり前に進めたぞと嬉々。


だから私の施術は武道を深くなされている方々には、
術理崩れのことをしているなとあきれられるのです。
どうにかこの磨きかけの技術をしっかりと身につけ、
自分がイメージしている通りのものを体現したい。


そのような欲求は、常々もっております。