神頼みの一日でした

うちの猫の話で恐縮です。


去年の末頃から、老衰していました。
もう数年前から、相当な歳なもので、
生きているのが奇跡だといわれたが。


もう目もあまり見えないですし、
歯も犬歯が4つだけしかないし、
爪はまんまはがれおちているし。



そして半月前なら外出をねだったが
そうする気力が萎えてきているほど
体がきつそうだ。
誰の目から見ても、
もう長くはないだろうと思えるほど。



今日、まさに息を引き取る雰囲気だ。


私が、、、
冷たくなりつつあった猫の首筋に手を置く。
今回はイメージで猫の体の中の経絡に気が流れるよう想像する。


これは施術中に、お客様の身体がどのようになってほしいのか、
イメージを明確に思い描いて施術の圧をかける際に飛ばします。
そのような作業することでお客様の体が反応しやすくなります。
それにより施術成果は飛躍するのです。
普通に日頃からやっている作業です。



それに頼るしか手がなかった。



母は、猫の口元に手をもっていき
息をしているか確認をするほどだった。



数日、
施術をしていないので体力の消耗がなく
気の感触も高くて集中力は相当ある。
それに足の指の爪が惨憺たるものになり
歩けない感じになってしまっていたので
家から出なかったからこの場にいられた。
事前にこのようなことがありそうな予感。
そんなものがあったから。



それが多少の勝機だった。



しばらく猫の背に手を置きます。
すると、
肩甲骨辺りに動きを感じられた。
ありありとその波が手先に感じ、


「今、帰ってきた」と口走る。


めったにこのような感覚は起きないが、
よほどの状況になると感覚が鋭くなる。
そのような経験はかつてあったのだが。
意図的に入り込めるものではない状況。



そして、猫のちびが息を吹き返す。


母も、ほっと一息つくことができた。



いつ今日のような危篤になるかわからない。
だが、本当にタフな猫だとつくづく感じた。
そして感謝しました。



私には、このときは、
神頼みしかなかった。


今まででかけたお稲荷様を思い出し、
お願いをさせていただいた。
猫とお狐さま、、、
ちょっと種族が違うかもしれないが、
細かいことなど考えられなかったし。


また先だって薬研堀不動院から神田明神へと
歩いて行った時に天之御中主神という神様を
メンタルスクリーンの中で感じられるような。
そんな感じがあったので、
その神様の名前を呼んだ。


必死に頭のなかで繰り返していた。


不思議と、天之御中主神の名をだすときに
猫は痙攣をして動き出して行くようだった。




本当に、うちの猫はタフだよな。
最後まで見届けようと思います。


猫も、やっぱり10年以上いると家族ですね。
ほんとにそう思います。