筋肉と腱や靭帯を使い分ける技術を持てれば・・・老後がしあわせ^ー

合気道合気柔術の違いは?


私にはあまりそういった違いにうとかったりするのですが。


合気道というものは華道や茶道のような『〜道』のような、
真理追求のための道とするものと言えるでしょう。


合気柔術というものは忍術や技術のような『〜術』という、
「術=すべ」なんですよね。


『小よく大を制す』という言葉があります。


小さな体でも、
大男を手球にとれる。


そうできるよう日頃から修練する。
対応技術を練りに練っていくのです。


普通では大男に子ども程度の体格ではかなうわけはない。
大男も十分な武道マスターであったりすれば、なおさら。
そこには大男を制するほどの工夫が必要になるわけです。


『秘伝』という雑誌を立ち読みしていたら、
空手の柳川昌弘氏の若かりしときの肉体美。
腱がしっかり張られた写真が掲載している。


一見すると胸板が厚くがっしりと思えるが、
それ以上に腱を活かす重要なスキルを持ち、
『小よく大を制す』をなす工夫がされてる。


そのような的を射ている修練をつみかさね、
今の地位に至る基礎になったのでしょうか。


筋肉を鍛えることも大切です。
特に伸筋群を鍛えて老後のための貯金ならぬ貯筋をする。
そんな日々の生活をとりおこなうことが、
ディープな高齢社会・日本で生きる可能性を広げるはず。


ただ筋肉ばかりメインに鍛えていれば、
老化すれば体内の筋肉量は必ず減少し
いずれ衰えを感じだすこととなるはず。


筋肉ばかりではなく腱を張る使い方をマスターしていれば、
腱部分は老後に減少するような心配はない。
腱部分を活かす使い方は、
スキルフルな感じの修練が必要です。


たとえば4年くらいかかるだろう修練を、
わずか1年くらいで結果を得ようとしても難しい。


そのような甘いものではない世界です。
現実的な達成期日を設けないならば、
結果が出ない焦りが目標実現を途中で諦めさせてしまう。


直感的に力を取り出そうとするとき。
筋肉で頑張って頑張って頑張りぬいて力みながら対応する。
そんな質の運動とは腱の利用は仕事の仕方が違っています。


実際は、私が施術をするときに、
筋膜リリースといいつつも、
腱や靭帯を含めたリリース。
ここが施術の良否を決める。
重要ポイントのひとつです。



腱や靭帯が硬化していると、
それらに関連する筋肉が常に緊張してしまうような影響を受けてしまう。


筋肉の長さを決める神経が狂ってしまうんですよね。
横たわる状態であれば脚部や腰などの力を入れる必要もないのだが、
腰部や臀部、脚部などの腱や靭帯に異常があれば筋肉の長さが狂わされ、
「どうやったら、筋肉の力が抜けるのかわからない」という状態になる。


実際に、そのような状態では関節が詰まり血管やリンパ管の通りが悪く、
血行やリンパの流れに問題が出て疲れが抜け切れないような状態になる。


慢性疲労症候群といえるかのような、
どうしても慢性疲労が抜けなくなる。


そういうことがリセットできるよう、
施術中に主だった腱や靭帯の問題を
しっかり対処していくと慢性疲労
回復可能な疲労程度に変わります。


ただ腱は痛みがでやすい部分だから、
ソフトにリリースして済まそうとし、
十分なリリース量が稼げないときも。
成果が少ないため戻りが早いようで
やり方を工夫しなければならない。


たとえばボーエンテクニックという
ソフトでも2点を押さえることでの
リリース率を向上させるなどの工夫。
その他、単純に痛がるから触らない、
というのではそこ止まりになるので、
痛がらずに対処する用法を編み出す。
難しいことだというのは当然ですが、
それこそが技術という術なんですね。



腱等のリリースは
施術を受けるばかりだはなく、
そうならないようにするためにも、
腱部分や靭帯部分を意図的な運動。


そうやって腱や靭帯を傷つけない。
そんな動きを身に付けることは重要です。



バレエをなさっておられる方々も、
太極拳をなさっておられる方々も、
筋肉ばかりで対応すると
筋肉は長さの収縮と伸張の差が大きく、
体の絶妙なバランスを取るのは不可能。


ゴム弾性体としての筋肉は、
バランスを維持するのには
繊細さに欠けるのですよね。


骨や靭帯や腱など
収縮と伸張の差による誤差が少ないものを活かせるセンスを備えよう。


そうすることで体の安定をしっかりさせることができるようになるし。
よい先生に指導を受ければ、
鋭く激しい動きの中でも静まり返る静寂感が含まれた、
眼を見張るようなすばらしい動きを指導されることでしょう。


老後に身長が徐々に縮むのが普通だそうですが、
そんなこともないですませることができますし。


うちの母は80歳になりますが、
仕事をさせて頂いております。
会社勤めをすると健康診断は必須で、
健康不安が強いならば雇用の明日は
微妙な状況に陥ることにもなりかねない。


そのような状況ではあるのですが、
どうにかこうにか日々の体のメンテを自助努力も手伝って行われているおかげか、
「80歳も越えると、大抵が身長が短くなるそうだが、私は変わらないんで驚かれるんだよ」と。


頭がさがるところです。


ただ、もし腱の有効活用で張りをつくる素晴らしさを気づいて修練すれば、
これからでも確実に4〜5センチ、身長が伸びるんじゃなかろうか。


私は、そう観ています。 ^-^)


がんばれ〜!