フリーエージェントという仕事の形態

施術の話には直接関係がないことで、ごめんなさい。



フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか


2002/04に出版された本です。
だから12年ほど前の本です。


著者はダニエル・ピンクという、
『ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』や
『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか』、
そして最新刊『人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!』など
ベストセラー本を世に出しています。



フリーエージェント」とは?


野球選手が行使する権利も「フリーエージェント制」といいますが、狭義な意味です。
会社に就職しないで契約を結びインターネットなどを利用して一人で仕事をすること。



アマゾンでの本書の内容解説文を拝借させていただくと、、、
『』内はアマゾンから


フリーエージェントというと、
米国では企業社会でも一般的になってきた。
1つの企業に所属するのを嫌い、
企業と自由に契約を結ぶ人のことだ。
既に就業者の4人に1人の割合に達するという。
彼らの多くは、情報技術(IT)を駆使して同時に数社の仕事をこなす。』


インターネットを利用して、自分ができるサービスをPR。
必要とする人材を見つけだし仕事を依頼する。
そのような流れが一般化しているということ。
個人スキルを磨いて有能さをアピールすると、
会社組織に頼むよりも都合がいいことがある。


アメリカでは労働人口の 4人に1人が、フリーエージェントで働いている。
(2002年当時のアメリカのことです、今は、それが進んだか・・・どうかは?)
日本以上に、この割合は大きいのでしょうか。



『終身雇用で社員を雇うのは企業にとってリスクだが、
逆に1つの会社に自分の人生を捧げるのは個人にとってもリスクである。
とりわけ企業の平均寿命が短くなっている状況では、
いくつもの企業と契約を結ぶリスクヘッジが不可欠と著者は書く。
日本の多くの企業が「終身雇用」の暖簾を下ろし大幅な人員削減を厭わなくなった中で、
日本でもフリーエージェント社会の到来は間近なのかもしれない。』



私もそのようになっていくと思います。


ドラッカーも各人がエキスパート化した得意分野を持ち、
フリーエージェントで働くナレッジワーカーの出現を予見していた。




日本でも、どーみてもこの人は優秀だ。
そう見えるものが企業にいられなくて。
高学歴にもかかわらず。


ただ、
アメリカはフロンティア精神旺盛な国。
個人主義が日本より徹底してますから、
自己の能力を活かし仕事をやっつける
アグレッシブな姿が馴染むのでしょう。


実際はネットで働けている人の多くは、
そこまでの高学歴であったりもせずに
仕事を覚えて人並み以上にこなせれば
あとは活躍の門戸を開けて依頼を獲得。


そのようにして自分の時間を見つけて、
自宅で仕事をこなしライフスタイルを
自分らしく演出していく。


もちろん仕事ですから大変なことです。



だが自宅で働ける形態が根付くことは、
個人的にとてもありがたいと思います。


アマゾンの『最も参考になったカスタマーレビュー』の一番上の方が、
とても気になりました。
「今の私の生き方を応援してくれた一冊! 2003/3/30 」のレビューです。
内容は自宅でSOHOで生活を選択する必要に迫られたときに
フリーエージェントで仕事をしていくために手探りをしておられ、
そのような状態から抜け出す答えが書いてあったというもの。




先日、父の墓参りをしたとき、
父が体を壊し左官職に復帰できずに苦労したことを思い出していた。


体に障害が出て思うように働けなくなった。


そのようなリスキーな職業に就いていれば、
それを事前に備えあれば憂いなしといって、
フリーエージェントスキルを身につけます。
そうすれば、どなたにとってもいざというときに救いの手になるのかもしれないです。


そんなことを思いました。



当時の父にパソコンを持たせても、
目が点になるばかりだとは思います。
涙目になるかもしれません。
ですが職業専門学校にSOHO講座初級編がございましたら、通うことでしょう。


そうして、、、
一国一城の主に返り咲く。
商売をしていくについて、
商才があるかどうかが物をいうのでしょう。


斎藤一人氏いわく、
「商売っていうのはね、真似をすることもできる戦いなんだから簡単なんだよ」
といったような意味のことを言ってました。


勝手がわからなければ繁盛店のノウハウを、
きっちり学び取るようにすればいいのです。
簡単かどうかはやってみたらわかることで、
賭けに勝ったら喜びも大きものでしょうね。
素直で努力を惜しまない方がなさるならば、
工夫も加えれば、いけるのかもしれません。 



こういうところもアメリカのノウハウをきっちり学びたいところです。


施術家の多くが転業するのですが、
そのときの理由に、
自身の体を壊してしまい、しかたなく、、、
というものがあります。


そのようなときにも何らかのフリーエージェントで食べていけるように
仕込みをしておくようにしていれば、生きるための保険になるでしょう。
今まで得た臨床家のスキルを活かすサービスで生きられれば、なおよし。


私にとってこの本は、
そんな目で眺めることができるものでした。