「関節モビリゼーション」と「動きに抵抗を加える手技」の取り柄を考

関節モビリゼーションと、
抵抗圧をかける施術法と。


まずは、
関節モビリゼーション
通称、関モビ。


基本的に私は施術中には、
関節モビリゼーションは、
事あるごとに行ないます。


関節モビリゼーションとは、
スラストなどの瞬間的矯正をかけず、
関節に細やかな運動を繰り返し与え、
硬直した関節部分を動くように回復。
痛みを軽減させるテクニックです。


瞬間加圧(スラスト)をする場合は、
事前に状態を把握しきらなければ危険が伴いますし、
頚椎などは専門のカイロプラクティックを長年研究し腕の確かな先生が
レントゲン写真を元にしてでなければしないほうがいいのかと思います。


関節モビリゼーションでは、
関節に運動操作を与えつつバリア化された部分を探ります。
ロックされていたり引っ掛かりがある関節の動きが発見されれば、
その動きを他動的な力を軽くか場合により多少の圧をかけつつバリアを解除させて動かす。
そのときに少し揺らしをかけるようにするとスムースにバリアから突破できることもある。
施術方法が、お客様の様子を見つつゆっくりおこなえるものであり、
痛みがあるような反応が出れば、すぐに中断したり圧を弱めていく。
大人から子供まで、安全に利用できるテクニックのひとつでしょう。


たとえば腕の筋肉が硬いときは、
それが肘をまたいで付着点を持つ筋肉なら
肘の関節に可動域の制限がある場合も多い。


そのようなときは肘関節のモビリゼーションをかけてあげれば、
それで問題の硬化した腕が緩みだすという反応が起きることも。


そうなると、もし炎症が起きてひどい筋肉状態の場合は、
患部筋肉を触ることは状況の悪化を生むことになります。


患部を触れないときなんかでも利用できる.jpg


だったら関連する関節部分に着目して関節のズレをみて、
それをゆるめるなら患部の炎症は触らずして解かれます。


また念をいれれば、肘関節ばかりではなく、
肩関節胸鎖関節、それに頚椎なども解く。
急性の打ち身は組織がダメージを受けたら
その部分を再生するために血液が必要です。


だから血行が集中し炎症は消えはしません。
ですがこの状況で丁寧な調整を受けるなら、
実際に痛みの苦痛は大幅に軽減しています。


関節リリースのヶ所.jpg


患部は触らない。


便利ですよね。



関節の柔軟性向上や障害予防、
疲労回復などにも効果があります。
私が整体の専門学校に通った時は、
真っ先にこちらを習いました。
安全性が秀でていて効果も高いからでしょう。


そしてこの手技のメリットのひとつで気に入るのは
関節モビリゼーションを行なうとき、お客様は寝込んでおられても問題ありません。


私の方でサササッとゆるめていく。




ただ関節のモビリゼーションでは、
関節部のズレを修正することでは
効果が高いのですが。。。


今、新たに学んでいければと考えているのは、
施術者がお客様に体の部位の動きを指示して
動かれる動作に術者が抵抗をかける手技


たとえば。
50肩で、右腕が上に持ち上がりづらいとき。
痛すぎる腕をいきなり持ち上げてもらうのは忍びないので、
右肩を上に引き上げるように指示を出します。
私は持ち上がる肩を下に押さえ抵抗していく。
ちょっと持ち上がりづらく感じるかな程度の、
強すぎない抵抗をかけてそれを5〜6回ほど、
適宜、実行していきます。


そのときに気の利いた言葉をかけるとすれば、
「右肩を持ち上げる時に、右坐骨を下に押すようにしてくださいね!」
そうすると、意識をしたときとしないときの体感の差は大きいはず。


坐骨を下に押し付けると肩が勝手に持ち上がるのだと脳が気づく。
すると体の右側の体側が肩から坐骨まで一連のものと感じられて
筋肉連鎖といったつながりを感じた動きのプログラムへと変わる。


このような第三者が動きの抵抗を加えるような手技を受けたなら。
特にスポーツ選手等には、はっきり体験として理解できるはずで、
わずかな時間の単純な手技操作なのに、
半日ほどストレッチをやったほど成果が現れ持続をするものです。
私も、始めてこちらを受けたときには、
表面の筋肉が弛むといった浅いものではなく、
これ深い部分まで影響が及んでいるのではと。


ちょっと驚いたことが最初の第一印象でした。



私が施術の時間を、
今までより短くしても成果を出す対策として、
計算上は、この操作を取り入れるのは有効だ。。。


ただ、今までも抵抗をかけておこなう手技を取り込もうとしたことがあるのです。
すると私がおこなう筋膜リリースと、抵抗をかける手技と、
お客様に受けた感じを教えてもらうとリズムが合わなくて。
筋膜リリースを受けているときは、
眠だるくなる副交感神経が優位です。
それがうまく抵抗を指示してファシリテートできればいいのかもしれないが、
私が動きへ抵抗を加える操作をするときには交感神経が優位になるのが強い。
私がやり方に習熟していけば、お客様のリラックス度が上がるかもしれない。


私の施術が成果が深いのは、
私が感じているのはお客様が副交感神経系の優位が強まるからだろうと思う。


私が8時間ほど施術をしていたとしても
2〜3時間ほどしか経過した感じはしていない。


そして成果の高いお客様の傾向として、
私同様に、「えっ、もうこんなに時間がたったの!!??」というときほど結果が出ている。



そのような施術の最中に、
ちょっとこれこれ、こういう動きをして、次にこのような動きで、
それからこうして・・・。
お客様も私も目がぱっちり見開いてくる。


そうなったときに『リズムが合わない』という感じを、
特に私がもったのでしょう。



それにより、
抵抗を加えて成果をだす手技(連動操体法やマッスルエナジーテクニック、PNF、他など)。
取り入れたい気持はあるが、見送っていました。



ですが、、、
上述した「関節モビリゼーション」と「動きに抵抗を加える手技」の取り柄を考え使えれば、
部分に対しての最適な施術をすることができ、切れ味が良くなるはずと再度、検討中です。


とりあえずPNF関係のDVD付きの専門書を、一冊手に入れて。



[DVD付改訂版]ファシリテート・ストレッチング やさしいPNFストレッチング
http://www.idononippon.com/book/massage/3096-9.html
こちらの『医道の日本』のホームページにあるサンプル映像をご覧いただくと、
セルフでおこなえるPNFが紹介されています。


うまく私の施術に取り入れられなかったとしたら、
お客様に、それを伝えるということにしていけば。