不妊と背骨とのかねあいは?

先日、私どもにお通いいただいておらるお客様から、
知人の女性をご紹介いただきましたことがあります。
(個人情報でもあり、詳しくは申せません)


そちらの女性の方は、
当初の目的であったところはクリアし施術を卒業。
その後にご結婚なさったことと、お聞きしました。



その結婚後に、その女性が年齢的な事項と
お忙しくストレスも多大な仕事であることも手伝い、
今、不妊治療をなさっておられるとお伺いしました。





不妊治療も進歩していると聴きます。
不妊治療による妊娠成功率も向上し、
妊娠を希望なさる方々には心強い。


ただ一部“晩産化”が進む日本の状況は深刻。
そのようなテレビ番組を観た記憶があります。


気になってネットで【不妊治療 成功率】という検索語で調べ、
いくつか関連サイトを読みました。


体外受精で出産に至る成功率は
年齢が若ければ1回当たり約20%(2013年以前のデータ)。
ただ年齢が進むに連れて厳しい状況になっているようです。


赤ちゃんは、授かりものです。
今までの他人の結果の良いも悪いも
各人のケースごとに様子は違うため、
データ通り事が運ぶものではないはず。


真剣に取り組む必要は感じてもいいが、
心が緊張しつづければ体・筋肉も緊張。


これは、よくないことなのかもしれません。



それが元で末梢血管まで血液が流れなくなっていくようであれば、
子宮は生理や性交時以外は血流が確保されづらい器官であるため


(心の緊張 → 筋肉の緊張 → 血管圧迫 → 全身血流悪化
 → 子宮がその余波を受ける → 着床しづらい状態になる)


それだけではなく、
副腎にストレスが影響しやすく、
男性が睾丸内で精子を造るにも、
女性が卵巣内で卵子を造るにも、
副腎のホルモンが関係している。


だから
(精神的ストレス → 副腎に影響 → 精子卵子造成に影響)


時間的にも、費用的にも、
いくつものハードルが用意されているのだと聞きます。


ですが、最良の結果が得られることを祈ってやみません。





話が、少し飛びますが、それでは整体の施術では妊娠について、
どのようにみていくのだろうか。


そのことについて、取り上げたいと思います。




不妊治療をなさっておられるというお客様がお見えになられたことがありました。
不妊治療をしていますということは伏せて。


といいますのは整体で妊娠することはない。
お門違いだと考え、言わなかったそうです。



腰痛があってそれを改善させるために通い、
通い続けていると、
私が関節の緩み等をみて妊娠中だとわかり、
「おめでたですね! ^-^)」といって驚かれていました。


妊娠すると、体全体の体温が微量上がり、
全身の関節が緩みます。
何名もの妊娠なさっておられる方の施術をしているので、
その関節の緩み方がどうなるかは体で知っていますから。
通常の一部の関節が緩んだという質とは違います。


生理時も全身の関節を緩めるホルモンがでるため、
同様な関節の緩みを現します。
妊娠時はそれより強い関節を緩めるホルモン排出。
前回の体の具合と現在との差をみれば、一目瞭然。


関節が全身緩んでいるため
施術による調整効果は大きいです。


妊娠中にあらかたの歪みを整えて、
産後の肥立ちを良くするよう心得。


骨盤のズレを整えた状態にしたら、
ゆっくりその状態で保持していき
股関節や仙腸関節等の大関節たちが噛み合った状態にして、
徐々に関節を妊娠前の硬さへと戻らせていくようにします。



ただし、妊娠中は注意が必要です。
施術のやりようによっては流産に。
石橋を叩いて渡るようにしていく。




私が、いま勉強している整体の脊椎関係の本から、
妊娠と流産の見方を、一部あげます。
専門書からの内容です。
一般の方にはわかりづらいと思いますが、
私の同業者の方々には知識として記憶すれば、
身体をチェックする際に活かせると思います。


ただ施術方法は、
誰もが閲覧できるものでありますから
誤用の恐れを避けるため割愛させていただきます。





(以下 Dは胸椎Lは腰椎Sは仙椎の略 「つまりD11とは胸椎11番目ということ」)



D11 の変位は不妊症になる。
精子卵子の生育には副腎が甚大な影響を持ち、妊・不妊を支配する。
(D5、D7、D9、D11は副腎に関係する)


L2が凹むと妊娠しなくなる。あるいは妊娠しても流産を起こす。


L3は、交感神経の末端に当る仙尾関節と関連が深い。 L3が変位すると、仙尾関節が高く盛りあがった状態になる。この部分が角が生えたようになったものは老化で、卵巣が退化し、不妊症でシミソバカスができる。


L4の異常は、月経による腰痛・不妊娠・不感症となって現れ、性感が鈍って頑固になる。女性の便秘は主として生殖器からのもので生殖便秘という(生殖器の器質的障害がL4 に投影される)。


L5を興奮状態におくと妊娠しない。


S1の異常(子宮の異常) は、乳様突起の後の天柱に現れる。天柱がやわらかければ子宮内膜の状態が良く、硬ければ子宮内膜が貧血していて妊娠しない。



また流産について、
体質的に用心したほうがいい方もおられます。
事前に心得ておれば、高い施術技術を持っておられる先生方は、
そうならないような伏線を打った施術をし、アドバイスもしてくれることでしょう。



S1 に異常があると妊娠しにくく、流産癖がっく。
またS1、S2、S3、S4などはそれぞれの理由により、
問題がある叩打や打撲などがなされれば妊婦は流産のおそれがある。
だから施術経験が浅いときは妊娠された方の仙椎は触らないほうが
安全かもしれません。
妊婦のD11 の左側が抑制状態にあると流産のおそれがある。



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施術でどこまで妊娠率を向上させることができるかは、
私もそのデータ等は持っていません。
だから、それで改善してほしいという期待はあるものの、
実証的なところまでではないのです。
それに上記に挙げさせていただきましたところを、
私は活用しきれていない。
大変に残念なところです。


案外、私は徹底鉄日、筋膜を緩めて正常体にしたから妊娠するのは流れですよ、
という方を今までずっとよしと考えてきていました。
愚直も、ここまで来ると、輝いてくるかもしれない。


だから施術の方向性を絞るための副次的な情報として、
上記に上げてきたような施術専門書のありがたい知識を一部導入していました。
それゆえ他院でそれを施行なさっておられるところで研修等はしてませんので、
「ある本を読むと、これこれ、こう書いてあるんです」と紹介し、
関心を持ってもらえるかどうか。
ただその技術を身につけている友達がいるので、
臨床効果のほどをお伺いすることができるのは
からしさを上げる事にもなるとは思いますし、
繰り返し同じことをさせて頂く機会があるので
私も少しずつ試行錯誤で要領をつかみますから。


ですが、まだ、まだ。
脊椎に関しましては、そのような説得力が弱いところがあります。



本格的に取り組もうというのも、新たなところでは骨が折れます。。。
時間的にも金銭的にも投資をしていかなければなりませんね。


ですが使えるようになったら、本当に、幸せだなと思います。





余談ですが、
数ある筋肉からも、この部位が硬化して精力がなければ難しいでしょうなど、
見分けるようなこともできるだろうと思います。
そちらは『アプライドキネシオロジー』の専門書等から読み取れると思います。


「現状での内転筋や臀部筋では、いろいろとさわりがあるようです」は、
筋膜リリースに情熱を方向け時間をかけたので、見抜き対処はできます。
こちらもとても強力な対処法だと思います。


ただ現状の私の課題として、ここから幅を広げることができるかどうか。