腕の使い方の技術を身に付ければ胸郭が生きて、免疫力もあがるだろう

私の義兄は、一昨年前に癌で他界いたしました。


『癌』も免疫力が関わってくる病気のひとつ
そのように私は思います。


義兄が病に伏しているとき、
どうにかならないかと。
自分なりに考えに考えていました。


ちなみに癌により日本人が死亡する人数の割合は、
厚生労働省のホームページに掲載されていました。


平成22年人口動態統計月報年計(概数)の概況|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai10/kekka03.html


主な死因別死亡数の割合(平成22年)
主な死因別死亡数の割合(平成22年).gif


やはり癌(悪性新生物)が、突出している。


私は江戸時代の女性たちがどのような身体操作能力があったものか、
2月に時間を使い文献をいろいろとかき集め読み取ろうとしていた。


現代の女性と江戸時代以前の女性とを比較することで、
貴重な分析結果が手に入るのではないかと考えたのだ。



結果として、
江戸時代の祖母から申し伝えられた当時の女性の暮らしを語るドキュメンタリーを読んだり、
江戸時代に写真を残したフェリーチェ・ベアトや上野彦馬などにより写された写真を分析し、


F.ベアト - 幕末・明治期 日本古写真メタデータ・データベース-
http://oldphoto.lb.nagasaki-u.ac.jp/jp/list.php?req=1&target=Beato


上野彦馬 - 幕末・明治期 日本古写真メタデータ・データベース-
http://oldphoto.lb.nagasaki-u.ac.jp/jp/list.php?req=1&target=Hikoma


「幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」
http://oldphoto.lb.nagasaki-u.ac.jp/jp/index.html


そして、ついには民俗学宮本常一の「忘れられた日本人」などなど調べてみた。


結果的に、調べるだけ調べてみたが、それがひとつのコンテンツ化できるほどの、
説得力を持つようなものには落とし込めなかったのでボツ。
非常に残念なことだが、少しずつ私も施術をするに際して、
癌を患う方々の施術も行ってきました。
それは治療というよりは、慰安でしかなかったと思います。


ただそれにより癌になられる方々の特徴を捉えることには、
目が利くようになっていきました。
それはそれで、つらいことですが。


すると、当時の死亡原因などは統計はあるわけではないが、
癌で死亡するという割合は今ほどなかったのではないかな?
そのように感じられる写真が多く見て取ることができた。



腕の使い方が左右が慎重に肘を垂らして重さを感じ使えているときに、
鎖骨や肩甲骨の位置は正されていき胸の前後の厚みや左右の距離が整う。
そして胸骨が理想の定位置へ。
立体的に収納されるようにできているのです。


つまり肘のとんがっているところが真下に尖端を向けて地中を突き刺す。
そういう位置に手を落としているときに、
その人の肩は自然になで肩系になります。
だから容易に江戸時代の写真から、または浮世絵等から、
いい型のなで肩をしているならば肘を垂らす要領を知る。
その証拠なんです。


この場合、先程申し上げた胸骨が理想の位置へ。
胸は撫で下ろされるようで、なだらかで凹まず。
すると免疫系の重要極まりない胸腺がいる場が、
しっかりと広々と確保できる。


そのような観察ができるから、
一般庶民の写真も数枚遺され、
そちらを観ているに連れてストレスが心臓を縮め、
その上に乗る胸腺にダメージを与えない型となり、
使い勝手のいい肩をしている。



仮説ではあるが、
フレックスバーを小脇に挾みながら、
太極拳の推手』という
二人が向かい合い手をあわせ
相手を押したり引いたりしてバランスの取り合いをするような練習。
そんな練習を、ひとりでやるのもいい。
いくつものまとまりのいい運動法を試行錯誤したが
推手が一番の説得力を持って体に馴染むようだった。
多少覚えることもあるから、最初は取っ付きが悪い。
だが使えるように身に染みこませれば、
数呼吸、推手前の起始動作で整えれば、
自動的に体がそのモードへ移行できる。


そのような修練を積んでみて、
シュミレーションをするようになれば、
この江戸時代当時の写真に映る者達の、
肩の様相は作れるのではないかと思う。
それも木刀や居合刀もなくてもいいし。


それが胴体内部の胸郭部の理想化に転化していくこととなり、
免疫系は向上されていくことだろうと推測を致しております。
実際に、そうであるかということは計測できるものではなく、
想像の域はでない説得力の弱さはあるのですが。


ですが腕というもっとも使う部分に焦点を当て、
その部位の使いようのスキルアップをするなら
その後の身体内部に不用意にたまる蓄積負担が
大幅に軽減していくことは間違いない。


胸郭の様子が心臓・肺・胸腺の機能に影響して、
循環器、呼吸器、免疫系の3点セットが関わる。



私が願うことは、
たとえば、数百名の(フレックスバーを小脇に挟む腕の使いの制限を加えた形での)太極拳をなさられる方々が、
このようなエクササイズに取り組んでいただき、
その後の流れが、もし、「癌よ、さようなら
といえる傾向がつかめたとすれば、幸せですね。
少しでも死亡原因の割合が癌から下がるならば、
つらい思いをした義兄への手向けにもなります。



施術をするものとして、
もしも仮に誰もかもが健康となれば商売が上がったりというか下がったりというか。
そうなるし、そうなっても頂きたい。
なかなかそうはうまくはいかないが、
目指すのはそういった方針なのです。



施術をする目標は
エコな「寝ればすっきりリセットが効く再生可能な体を手に入れる」こと。


私自身もそういう体を手に入れたい。
医療費が少なければありがたいです。


自分が得たもの以上を、
人には提供できません。


仕組みがわからずには、
再現性がない偶然です。
そこで勝負はできない。


体の使い方を磨くのは、
施術でひとりひとりを改善させるよりも、
広がりが出てきそうで夢がありますよね。


ただそこには私のまだ観ぬ、
講釈師としての業を積んでいけるならば。^-^;
どこかで実績を積まなければ。。。



その結果次第では、
そちらでの仕事ができればなと思います。