『感情に、潤いと変化を起こすこと』が施術の成果をあげると思いませ

座禅をするときの三要素。
調身・調息・調心です。


「調べる」という字を使うんです。


私のような素人考えでは、
この調べるの中には、
「整える」という意味があるように感じます。


ただ、
整身・整息・整心ではないのです。


「調べる」という字を使うんです。


自分でつねに身・息・心に目覚め、
気づき続けていくという座禅での
修行方法なのでしょう。
調べることに鋭さが必須なのです。



整えるということは、
自身の身息心を調べて
現状の偏りがあるかモニターする。
そのあとに行なう調整なのですね。


その実、調べられておれば、
自然に整うシステムかもと。
そのようにも感じています。



私の行なう整体・ボディワークは。
その個人でできるところをサポートさせて頂く業種ともいえるのでしょう。


体を整えるところ。
ちょっと転じれば、
呼吸器系の締め付けを改善させることで、
息がしやすくすることもできるでしょう。


ただ調心としての心を整えていくことは、
そこのバックアップは難しいところです。



ただ、この3つの言葉の並び順は
調身→調息→調心」となります。


身を整えられれば呼吸も整えられやすくなり、
呼吸が安定すれば心もそれに習おうとする。
そのような内部やりとりがあるのでしょう。


3つ揃えで座禅が成立するわけですが、
調心が3つのなかでも上流に位置する存在。


心というと、すこし捉えづらくもあります。


人のコロコロしたココロでは、
体や呼吸のようにまでは、
掴みどころがありません。


だから私は、多少反則技ですが、
この心を感情と読み替えてます。


人は「感情」の通りに、
生きていくものです。
行動しています。
判断します。
納得します。



感情が穏やかにならなければ、呼吸も変わり荒くなり、身は緊張し息巻きます。


感情が、ストレスを感じればいらいらするし、わだかまれば凹んでいくし、
乗り越えられないほどの壁を感じれば「負けた」と感じてしまうでしょう。
怒りにより相手を攻撃したとしても、そうする前に自分の身が持ちません。



その逆に、
感情を変えることができれば、呼吸が安定して、身は安らぎます。



本当のいい仕事をする施者とは、
感情を変えることが仕事ですと、
そこを考え手を打てる先生です。



体がつらかった時間が長いとき。
そればかりではなく、
体の不調がある裏には、
多くは感情のしんどさがあって。
呼吸が深くできずに身が冷める。
それにより気血の流れが偏って、
流れる部分と滞る部分が生じる。


そして気血の流れが悪くなる部分があるところが、
不調だーっと感じるようなトリガー(引き金に)なっているときならば。




感情」に潤いで満たされることが大切になります。
それで、
」の筋肉が緊張や弛緩をダイナミックに躍動し、
」も一呼吸ごとに深く取り込まれ排出されます。




施術も、本当は体を整える調身が得意ですがというだけではなく、
調心に、私は気を配っているんですという態度が現れれば一流だ。


感情に、潤いと変化を起こすこと」がメインの仕事です。


一瞬、うさんくさいようなことをいわれているように見え、
引いてしまいそうですね。


私がそちらが得手不得手、どちらかと言えば、
基本、体のメカニカルな部分について嬉々として
「ここはですね!」と説明するのが好きなオタクです。
その自覚があるから、
責任ある施術を提供することもできますし、
成果にそれが転じて現れるものであります。


これはこれで、ものすごく大事なものだと思うんです。
それは自分でものが少し見え出したときに感じました。


ただ感情を潤わせるのが得意かどうかですが、
ここでは性根のハードルは高いところがある。


ただ前日ブログで、
「極楽浄土にいる立ち位置から、はじめなさい」
とは、
感情が潤っているところが大事です、ということです。


自分の内側を潤わせるように取り組むことが、
とても役立つものなのでしょう。



人には、それぞれ天賦の才があって、
私以上に効果的に、感情を潤わせる気持ちに導き、
感情を変え動かすことが得意な人も、おられます。
そこに私も少しずつ近づけることができれば。
そうなれば成果は相乗し大きくなるのでしょう。




スポーツ選手で体のコンディショニングを整えるというときや、
メンテナンスのため来てますというお客様を除き、
ちょっと体がしんどいなということがある人が多い。



体がつらかったり症状に悩みが深いようなときには、
精神的なストレスが強く深く根をはることがあって、
施術での体の状態の改善が行きつ戻りつで繰り返し、
進みづらいようになることもある。
そのようなときに調心のようなコーチングメソッドで、
先の自分の状態をワクワクしてそこに行きたいという気持ちを感じて、
それにはどんなことをしていけばいいかと小さいTodoを付箋に書いて、
時系列的に並べていけばプロセスの概要をイメージできれば落ち着く。


人は自分で具体的に考えた改善案を大事にします。
幸い、私はお客様から現状はどうかと問われれば、
私の見たままの限りですがいつでもお伝えします。


目標は具体的なものだけ、かないます。
自分の体のイメージを具体的にしていき、
「先生、もうちょっと、ここ、どうにか進められませんか?」
といっていただけるようになれれば行きつ戻りつを最小にするチャンスです。


行きつ戻りつの繰り返しになるのは、
どうしても潜在意識が長年自分の体がいた状態を記憶しており、
そこはそれでつらい思いをされるものだが慣れ親しんだ落ち着ける状態ですから。
気を抜くとすぐにそこに戻ろうとする生理的なものです。
ただ、良くなってきているんだなと思えているときに、
振り子の重りがマイナスに振れるかのようになると、
精神的なダメージが相当つらいものです。


他の人達がどのような流れでよくなるかを復活の流れを聞いたり、
その流れに自分がいると思えば感情を冷静にしておけるだけ、
肉体面の反動だけですませることができる。
そのような反動は、実際は本当にきつかったときよりも、
ずいぶん小さいもので、
奥にに潜んでいる隠れた筋膜の癒着で歪まされているところが
リセットされるための過程であったりするものが多い。
改善のプロセスの上に乗っているもので、
全体を以前の状態とどう変化したかを客観視してもらえば前進している。
そのことに自信を得ていただけると思います。


人、それぞれ改善していくための道のりは個性的なものであるだけ、
余計な回復までのつらさがとか説明だといわれても
聞かされるのではおっかなびっくりになるので話し過ぎは禁物です。



それならば、

感情を潤わせるような心からの言葉を繰り返し、
調身や調心への援護射撃をしていくことはよいアイデアだろう。


そのような言葉を発せるほどに、
施術の技術も向上する気がします。