筋硬度計での成果確認に一日費やす。

みなさま、ゴールデンウィーク期間中。


充実したお休みの日々を過ごされていることでしょう。



今朝方は東京は縦揺れ地震
驚きました。


ネットでお世話になっているトータルボディケアインプルーブ 中野さん 
( http://inprove.wix.com/care )から、「地震は大丈夫ですか?」と
メールをいただきました。
ありがとうございます。 ^-^)




ここ最近、故あって早寝早起きが徹底していた生活を半月過ごしていました。
それが抜けずに朝3時にはぱっちりと目覚めて動き回っていました地震にはびっくりしました。


ここ2ヶ月ほど、熱心に施術をした際の前後にどのような変化が起きるものか、
そちらを調べ、お客様に証明できるような機器で有益なものを求めて探しました。


そちらは追々、お知らせをさせていただくにして。


手持ちの検査器具をホコリをかぶらせてはいけないということで。
筋硬度計』という、
患部の筋肉硬度が筋膜をリリースしてどれほど溶けたのかを調べるも器具。
そちらを活用してみた。


筋硬度計利用イメージ.jpg


だから、そちらで施術前と施術後の筋肉の張りの低減がどれほどかは、示すことはできます。
ミリ単位の誤差でも正確性を失うもののためサインペンで正確にマークして同じ場所を検査。
上図のような薄手のマークシールを検査ヶ所に貼れば、肌もペンのインクに汚れません。


数名の施術をする先生にて状態変化を数値化したデータをエクセルでグラフ化して確認した。
そこの状態の改善は施術の技術があがることで、
大幅に書き換えられていく。



この度の、施術ベッドを床敷きにしておこない、
ミドリ安全の滑りづらい安全靴にし、膝当てサポーターを足した。
そんな装備品や備品の改良だけでも、成績が向上したことは確認。



ほぼ、丸一日、計測に要しました。
どうやれば正確に計測できるのか。


腹部は筋硬度計で測ろうとしても、
他の四肢や背中の骨格筋と違い、
呼吸により硬度がぐらつくから、
正確な硬度は測れません。


人体は動物ですから、
姿勢がちょっとでも違えば、
正確に測ることはできない。
骨格筋の緊張が弛緩されて、
その状態で計測しなければ。
慢性的な筋硬化か姿勢維持による筋緊張で硬化しているのかが、
混ざり合っては、最初に緊張させる姿勢を取らせて、後で弛緩する姿勢で測って、
「ほ〜ら、こんなに柔らかくなったですね。良かったですね」ということができてしまう。
プラシーボ効果は得られるかもしれないが、
そのようなマジックでは、正常化した効果は長持ちはしません。



血液の流れを少しでも感じ取ろうと、
目的を持って計測を試みてみた。


やり方は十分には練れていないが、、、
たとえば、
脚部の動脈の上に通る部分を何点か筋硬度検査箇所と決めマークし、
施術前後の計測データをそれぞれ用意してみる。


それで自らの筋硬化で血止めをする圧迫帯があれば緩んでいく様子が観察できる。



意外に脚部のむくみがひどいつらくなるときは、
鼠径部の硬化が著しいためリンパ液の還りが悪くなるだけでなく、
血液の流れ自体も阻害されてしまっている。
自ら止血バンドを作り出していたことをあまり気づかないものです。
だから「脚のむくみがつらくて」と聞けば、
とりあえず脚の太い血管ラインの硬化をみる。
(注:本来は外側の外側広筋や大腿直筋のほうが、筋硬度が弛緩した成果が見やすいようです)


施術前にマークをして計測時の姿勢もデジカメで撮影してから計測。
施術後にきっちり施術前の状態を再現させた状態にしてから再計測。


そして「こんなに動脈管の流れに沿った筋が柔らかくなりました」とデータを知らせると、
たとえ施術効果がピンときてなくても、
数字を見て確かに効果があったと納得。


数字には説得力があります。


お客様(ここでは試験された人)が今まで凝っていたから
浮腫があったんだということに始めて納得していかれます。
(しこりだけが血行停滞やむくみの原因ではないから、
このデータばかりをわかりやすいと提示されても不足はあります m__m)



「脚部の筋肉が硬くなっている部位が血管をギュッと圧迫して止血してしまっているんです。
施術前は、、、ここの付け根の恥骨筋辺りでしょうか、、、
小腰筋の鼠径部の付け根辺りも強いですね。
静脈の流れはすべて筋肉の緊張と弛緩のポンプ作用で心臓に血を返すわけですから、
この血管ライン上の筋肉では還りが悪いわけですね。
リンパ液も、もちろん流れをつくりだすのは筋肉の緊張と弛緩のポンプ作用だから、
むくむのかもしれませんね。」


そして
「だからそれを見越して、血の流れを施術後のような状態にしたいから、
そう出来るように施術でポイントを的確に押さえていって仕上げてます」
というようにつながるのです。


数値化されてみると、体のどこの部分が止血が強いかがわかる。


それに数値化されることで、施術をする側の意識も厳密になる。



血液を送る動脈ラインは心臓から近いところの太い血管が圧迫されていれば、
その先のすべてに血液流入の量が減るわけです。


要するに、血管は一本の管の中を一方向にしか進めない仕組です。
動脈も静脈もそうですよね。
だから内臓奥の腹部大動脈の箇所やみぞおち奥にしこりがあれば、
物理的に下脚に血が、すでに届ける量が減る感じになるようです。


それに鼠径部が硬くなるときのデメリットとして、
足先の筋肉ばかりあるポンプ作用の最大エンジンがあるところまで血が届く量が減少し、
足先に流れられなかった血液は腹部に滞留する。
生理痛もひどくなるだろうし、
腹部に滞留した血は、
腹腔内を隙間なく満たして内臓の活動させるための可動域制限を加える。


これも一種の締め付ける効果を内臓側に強いている事になるのでしょう。


それで内臓の疾患へとつながる場合が多いため、
私が施術で内臓に問題があるのですと聞きますと脚の状態を見ていきます。


脚部の筋肉がある程度力があって血の返しをよい状態にしておられる人は、
施術でのリリースで血を足先に正しく送れるようにしていき血流の循環を
正すようにしていければ、改善がなされていくようなこともあるようです。


そのような脚部の筋が緊張と弛緩のポンプ力が減少していれば、
まずはそこを徹底して改善するようにしていくといいでしょう。



締め付けられて管が詰まると、
気血が通れなくなり、
生命の火は枯れていくのです。


そのような締め付け状況を施術の前後を計測して客観視するのは、
興味深い経験になるでしょう。