歯のかみ合わせから側弯症へ


先ほど本を処分しているとき、
ペラペラとページをめくって。


本のタイトルは
今「子供」が危ない
というUTAN「驚異の科学」シリーズ
1992年版の本ですから22年前の本
ずいぶん、物もちがいいですよね。^−^;



その当時から、
歯のかみ合わせと脊椎の側湾の関係が述べられていたのですね。


徳川将軍の江戸幕府
家康は、顎はしっかりしていたものの、
徐々にお殿様には柔らかいものばかり、
見繕って食されていたことにより
顎が15代も経てばほっそりとしてきていた


それでも、300年という時代を経て少しずつ細くなってきているのです。



ただ今の時代では、1〜2世代で、顎の形状が激変している。


本書では、ミスターベースボールの長嶋茂雄と、
その息子の長嶋一茂の顔を見比べる写真を掲載。


すると長嶋茂雄氏はガシッとした下顎ですよね。
それが長嶋一茂氏は今から22年前の若い頃の写真ですが
実にほっそりしているんですよ


わずか一世代で、これほど変化するのが顎なんだなと驚愕。


300年をかけて徐々にほっそりしていく
徳川家の比じゃない。スピーディーです。


下顎が小さくなっていくのが現代の食生活等からくる宿命。
ゴワゴワした硬すぎて歯が欠けそうな、
柔らかいパン食になったり、
煮炊きされてないものなどは、
食べなくなってきたのでしょう。




歯科矯正をする子どもたちが増えているといいます


それは下顎はほっそりしたわけですが、
それに比例して下の歯のサイズが小さくなっていくわけではないので。


そうなっていけば、狭くなったスペースに
前世代の顎と同じ大きさの歯が同量だけ生えてくるわけですから

すると整列した形で綺麗に生え揃えることは難しくなるでしょう。


例えばそれで歯並びの悪さがたたって
一本の歯が上下で突起して当たりが強くなることも起きる。



それでは歯のかみ合わせの収まりが悪いから、
仕方がなく下顎を横にずらしていこうとする。
それでできるだけ多くの本数の噛み合わせを
実現しようと工夫するわけです。


ただし下顎が左右にずらされると、
同時に頚椎第一もずれてしまうし。


わざと下顎をちょっと誇張して左側にずらせば、
心持ち頭が自然に右に傾斜してしまいますよね

そうなるようにできているんです。人体は。


頭が傾いでいるのが骨格がある程度固まっている大人ならば、
まぁ、10分くらいそのままでキープしても
多少は苦しいけど持ちこたえる根性があるかも知れないです。


下顎を元のちょうどいいところに戻せば
しばらくすれば落ち着きます。


ですがまだ骨格が固まっていない子供の場合では、
頭の傾斜した負担は仙腸関節部分にまで届きます。
思春期前までは本当に骨や関節が柔らかいのです。
だからいささかのずれがあったとしても、
影響は芯の部分にまで染み込んでいく。


そして脊椎の側湾が長期に渡る場合は、
骨格筋ばかりの問題で収まらずに、
内臓を詰めるための消化器を圧迫したり、
胸椎の側湾という大人ではなかなか起きづらい側湾が、
容易に起こってしまうのが怖いところです。



そうならないように、先手を打って、
ご子息の歯科矯正をして我が子の身を守ってあげているのですね。


その守り方の他の手法も考慮。


子どもたちの食生活について、
検討したほうがよさそうです。





そういえば、子どもたちの食について、TEDで
ジェイミーオリバー がプレゼンしておりましたね。
昨日、ビデオにたまったスーパープレゼンテーションTEDを、
まとめ視聴していました。


こちらも、とっても大切だと思います。

ジェイミーオリバーTED プレゼン
ジェイミー・オリバー 「子ども達に食の教育を」 (TED Prize授賞講演)
http://www.ted.com/talks/view/lang/ja//id/765