バルーン・エクササイズによる呼吸筋活性化

昨日、施術中にお客様から「『バルーン・エクササイズ』をするといいんだよ」と聞いたと教えていただいた。


バルーン・エクササイズとは?


風船.jpg


シンプルにお伝えすれば、
風船を膨らますことです。


以前、風船ダイエットって流行りました。


風船を膨らます際に肺活量をフルスロットル。
いつも使えきれていない呼吸筋全体を使用へ。
特に横隔膜の動きに注目していただければと。
胴体の上下の真ん中に位置する大きな筋肉で、
横隔膜の上下運動で上にある肺や心臓を圧し、
下にある胃や肝臓、そして大腸や小腸も圧し、
効果的な内臓内部のマッサージをしてくれる。


いわば内臓は「最たる深層筋群」といえよう。


内臓も骨格筋が硬くなるのと同様に硬化する。
たとえばオーバーユースでオーバーヒートだ。
胃が消化液を出すときにも胃の筋層が活発化。
利用が過ぎれば肩や首が凝ってしまうように、
胃の筋肉が硬化著しい状態に陥れられるのだ。


首や肩なら手でマッサージを加えればいいが、
内臓の消化器や呼吸器や循環器に関わるもの、
それら全体をマッサージするというのは困難。


内臓マニピュレーションという専門的なリリース法はあるのだが、
一般の方が型通りを真似てやれば事故が起きかねないだろうから。


そうなると風船ダイエット流に、
横隔膜(数日前に他のお客様がハラミと呼んでいた^-^;)を活性化させて、
凝り固まった血行不良の温床となった内臓全体をマッサージを加えればいい。


非常に効率的に、呼吸筋の活性化で胴体の歪みも内側から修正が加えられて、
丁寧なバルーン・エクササイズで、姿勢も整えられていく効果が期待できる。


たとえば風船を膨らますとき、
肩のほうで息を送り込むとか、
胸部から息を送り込もうとか、
腹部から息を送り込もうとか、
腰部から息を送り込もうとか、
横隔膜や骨盤底筋群の上下を誇張しようとなど、
いったんは部位ごとにセグメント分けをします。
そして各部ごとにスムースに機能できるように、
工夫しながら息を送り込む練習をしていきます。


各部の箇所ごとに効率よく息を送り込めるように鍛えていったら、
たとえば肩と胸部から同時に息を送り込む感じにするなど、
いくつかのパーツを合わせて機能させて息を送り込む。
胸部と腹部を同時に、
横隔膜と骨盤底筋群を同時に、
など呼吸筋部分を幾つか分け
分解的に機能をスムースにできるようにしていく。


最後に、肩、胸、腹、腰、横隔膜、骨盤底筋、
そして感度のいい人は手足の回旋や重心移動を適切に執り行いつつ、
全体の呼吸筋すべてを機能発揮させて風船を膨らましていきましょう。


統合した動きにより一回の呼吸をするためのエクササイズが、
風船というものを使っておこなうことで容易に実現できます。



すると、
いつもは肩ばかりで呼吸をしている人は、腹部で息をするのが苦手だったと気づきますし、
腹部で息をできている人なら、肩の部分ももっと肩甲骨の動きをおっつければ効率よく息ができると気づく。



ポイントとして、
2つあります。


ポイントのひとつ目は、「ダイソーの風船が、いい」そうです。


ダイソーの風船.jpg
武蔵小山ダイソーでは数種類のサイズ違いの風船がありました。
15個入りで、赤、青、黄色その他の色違いの風船が入っています。


ポイントのふたつ目は、「やり過ぎるとくらくらするので、ほどほどに楽しくやりましょう」です。



こちらのエクササイズをしてみた私的感想は。


腰部の凝りが癒やされたり、
肩こり首こりがスッキリして、
酸素がたくさんとりこめたから目もはっきり。
取り組んでみた一日目だから、
呼吸の質の変化はこれから。


100円ショップへ、108円の投資でどこまでリターンがあるか?


興味深いところです。


(実際は、お客様にきいたエクササイズは上記のようなメニューの流れではなかったのです)
(意図的にフェルデンクライスっぽく変更させていただきアレンジささせていただきました)
N様、貴重なアイデアをありがとうございました。感謝いたしております m__m)