体の使い方のスキルアップは(知る→行動→わかる→教える)から

体の使い方の習得方法はシンプルです。
わかるまで行動をしたか、どうかです。



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(1)『知る・考える』→(2)『行動する』→
(3)『わかる』   →(4)『教える(=さらにわかり理解を深める:オートクライン)』


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このような流れをたどれば自分の身につくものですが、
本を読んでも知識は得たが身につかなかったという人、
私を含め、多いのではないでしょうか。



(1)『知る』段階で、(3)『わかったつもり』になる。


たとえば、


・人生上ためになる本を読んで感動したが、さほど人格が変わらないままである。
(1)「本を読んだ」       → (3)「わかったつもり」になった。
だけで済ませたから。


・体の使い方を伝えるセミナーに通って知識を得たが、セミナーで習った瞬間はできたが帰ったらできなくなっていた。
それはなぜかといえば、
(1)「体の使い方を教えられた」 → (3)「わかったつもり」になった。
だけで済ませたから。



つまり(2)「行動」を飛ばして、いきなり(3)になるのものではない。
本人は(3)「わかった」と思っていても、「わかったつもり」に留まる。


「わかったつもり」では、
早々に得た知識は身につかなくて、忘れ去られてしまう。


印象が薄く理解が浅い知識だから、
いったんは一時記憶領域に残すことはあっても、
そちらを継続的に覚え続ける記憶領域にまで書き込むことはない。


それは生理学的な問題だと思います。


特に私のような凡人には、
行動を伴わない学びには、
実学的価値を見いだせず。


1ヶ月も過ぎれば行動に至らなかった知識は、
ざるの隙間を通り抜ける水のように流れ落ち、
思い出せない惨憺たることになっております。


ただ、忘れ去られなかった知識もありますが、
それはすでに自分が疑問を持ち勉強していて、
解答用紙に考えた内容をどう言葉にあらわすか
思いつかなかったときでしょうか。
「なるほど!そう言葉で表現すればいいのか!」
という感じでしょう。


つまり自分がすでに考えぬいたものの答え合わせをする場合か、
まったく初めて知った知識を行動に移してわかるまでねばるか。


それに当てはまらないものは、
どうも腑に落ちないままです。



(3)「わかる」には、
知り得た知識を活用して行動に移す過程が必要です。
行動した際に、得た知識を咀嚼します。
その過程で自分のものとするよう努め、
自分が使いやすいように修正を加えていくものです。
自分用に最適化させる修正作業が終了したときに
『わかった(=身についた)』というレベルまで到達したのです。



体の使い方について学ぼうとするときは、
本を読んだだけで身につくものではありません。
かなり伝達が厄介なもののひとつだと言えます。


大人からバレエをなさって、
そこにたどり着くことは難しいと聞きます。


昨日、バレエを大人からなさっておられる女性が、
伸筋の使い方が妙に入りだしているように伺えた。


日頃の修練や試行錯誤の末に辿り着いたものでしょう。
並々ならぬ努力を積んできたタイプのお一人ですから、
頑張られた結果がともなわれるまでねばった人ですね。
楽しい領域においでになられたと感じました。


まさに(1)『知る・考える』→(2)『行動する』→(3)『わかる』 
というサイクルを、何回も何回も回し続けてきたのでしょう。
わかっては行動して、行動して疑問が出たら本を読んだりネットで調べなど。
私も幾度もこのような興味深い映像があると教えていただくこともあります。


すると、ここまでくると、あとひとつ学びのステップを登ろうとすると、


  →(4)『教える(=オートクラインによりさらにわかり理解を深める)』


こちらが控えているのですね。 ^-^


伸筋を使う技術は、
使えるようになり時間が経つと、
それが当たり前に感じ始めます。


ただその前に、
屈筋の支配力は相当強いものですから、
伸筋が使えだしたなと思って油断した瞬間、
堂々と屈筋を使い出す人が多くいますので。


すると、せっかく伸筋モードが使えだしたのに、
屈筋→伸筋→屈筋→・・・・のように、
主導する筋肉群が安定しない状態に陥る人もいます。


屈筋と伸筋が明らかにパート分けをして使い分ける必要があるのですが、
そこへのステージに至る前に、屈筋と伸筋が機能分化して使えないよう、
変な癖がついてしまう人がいるようです。


私が合気道を少しだけやっておりましたときに、
そのような不具合から抜け出せなくなった人を、
観たことがあります。
そしてその一人が、私でもありますから。
なかなか、しまらない話です。 -.-);
だからいまだに伸筋操作には、
屈筋が絡んでこようとされて、
大いに難儀しています。
伸筋を掴みかけた当初、
きっちりと完全移行を
目論んでやっていければともったいないことをしたと思う。


屈筋主導になれた大人が身体操作を研究し、
伸筋を操作し始めるときの難しさでしょう。



そこに陥らないようにする秘策が「教える」ことなのです。


私は、そう思いいます。



屈筋主導の人を観て反面教師的に自省し続ける機会をえる。
自身の伸筋モードを分析して更に磨きをかけることに注力。
それを言葉や動作で表現して伝えるようにすれば、
屈筋の機能と伸筋の機能のそれぞれの特性を悟り、
機能的な統合へという本道へ進みやすくなります。


人に、自分もまだ完成度が上がっていないものを、
あ〜だこ〜だと悩み伝えていくのも辛い作業だが。


ですが個人的なアイデアですが、
伸筋が使えるようになった人は、
自分の成長を促進させるために、
「教える」ことを経験してください。


大人からバレエを始めた方には、
苦労して大人からバレエを始めた方が伸筋を活用を支えるノウハウや経験談は、
とても刺激的なアイデアが含まれているのではと思います。