胸鎖関節の下にできるしこりがあるといろいろと不具合も感じられるの

胸鎖関節の下にできるしこり。



鎖骨内側の鎖骨と胸骨柄の間にある関節が胸鎖関節。
この胸鎖関節が、腕の骨の始まりです。
腕を大きなモーションで動かすには、
胸鎖関節部分が自在に動き出すこと。
それが体幹から動き出して末端に力を流すには必須です。


そんなところが
ぽっこりと(凸状)に盛り上がっている。


胸鎖関節下のしこり.png


なぜ胸鎖関節の下に凸状のしこりができるのか?


原因はいろいろあるだろうが、
デスクワークで肩を前に上にキープした姿勢を続けていたり、
一方の腕のみでバックを持ち上げていたり肩にかけていたり。
または緊張度が強い状況で長時間居られたりする精神的な要因でも
肩をすくめて上に持ち上げるような姿勢をとったりするのだろう。


原因論と目的論というもので、
アドラーのテキストでは目的論を大事にするが、
原因を追求して一度した過ちは二度としないことも大事ですよね。
自身が肩を持ち上げてるかどうかを日頃から自分を見つめてみる。
そこから是正する行為を発見するようにしていただければ理想的。



日頃から、このような原因をチェックして手放せばいいのですね。 ^-^
それが賢明です。



症状問題としては、、
呼吸のしにくさや、
肩こり、首こりなどの不具合も感じられるが、
『重心が高止まりする』ことにより常に上半身の筋肉が硬化し続け下半身は踏ん張り続ける。
腕の骨の付け根の下にできたしこりですから、
ここにしこりができて鎖骨の関節可動域を制限させてしまうから、
左右の腕の動きが胸鎖関節下のしこりにより問題が出てしまいます。
ダンスをなさる方々等には、大きな問題になるわけです。
そんな原因にもなる。



他に起きやすい症状については、
チャップマン反射でのチェックした情報を載せるとすれば次なような問題が疑われる。


咽頭炎
・中耳炎
・鼻
扁桃
副鼻腔炎
喉頭炎  など。


胸鎖関節の下にあるしこりは、
あまりにも普通にこしらえたしこりであったら、
施術家に指摘されて初めて気づくという場所でもある。


そしてリリースの仕方としては、
強制的に圧を指でかければ激痛。
鎖骨を腕・肩を持ってぐるぐるしてリリースでも、
激痛を覚えることもあるのです。
自身でリリースするのもむずかしいところですが、
脇下のしこりや肩周辺の肩鎖関節のリリースや烏口突起下のしこりなどを、
適宜リリースしてあった上で緩めるようにするとリリースの痛みが減ります。
ちなみにここのしこりは靭帯のからんだしこりですから、
リリースされるときの痛みは、
目打ちでぐさって刺される痛みです。
正直、やられる側は痛みのつらさから「やめてぇ〜」という感じになるのです。


それでも痛みがなくなるわけではありませんが、
解かずに放置することもできないのですよね。
そうすることで、どんなデメリットが有るか気がついていれば。。。


故にここの胸鎖関節の下にあるしこりだけをリリースするのは、
私はあまり賢いやり方ではないのではないかと思います。
いろいろと工夫して痛みを少なくしてリリースしていきたいところです。




胸鎖関節と恥骨結合.png


また腕の前面の付け根が胸鎖関節だとすれば、足の前面の付け根は恥骨結合。


この両者は同期して動く。


たとえば右の胸鎖関節の下にしこりを作れば、
恥骨結合部分にも呼応する部分にだいたいしこりができてしまっている。


だからそうなると足の動きにも問題が出ていることとなる。
たとえば右利きであれば恥骨結合の右側上を押すと激痛があるかもしれない。
するとそちら側の股関節のハマりは浅いと言えるのですね。
大腰筋を存分に利用して歩行できていない証拠です。


つまり胸鎖関節の下にあるしこりが先に出来たか恥骨結合部分のしこりが先に出来たかは、
それはケースバイケースとして、
どちらかが一方ができてしまうと両方に不具合が観察できるというようにできています。


意外に人体の中には、そういった相関関係がみられる部位が多く存在するので、
見立てがうまくなれば、一を見て他も推してわかるようになってきます。