数本の筋肉の力を合わせて合理的に発力させる手順とは

体のパーツは別けて動かそう

本日は、ヒップホップダンスをなさっておられる男性が施術を受けていただきました。
ありがとうございます!


そのときに上半身、特に腕力を固めずに動作させるといいなと思い、
腕を使うときには、鎖骨の内側の付け根のある胸鎖関節部分から動かして、肩、肘、手首、等の、
内側から外側へ流れる関節の動きを意識するといいのではと。
そうすると腕の重さなどゼロに等しい感覚で腕が持ち上げられるし
腕のねじり方を工夫して動かせば腕の移動を可能にさせることもできる。


そして次に、
文章で書いて、説明が通るかどうか心配ですが。





ひとつの動作をする場合に、
たとえば腕の大きな筋肉の3本が関連して人を押し動かす場合があったとしましょう。


そのときに、
3本の筋肉を一気に全部をまとめて動かそうとするとどうなるだろうか?


やってみればわかりますが、
必死に頑張ってみたとしても、
思ったほどは強い力が出ない。



互いの筋肉がどの方向に動くのが適正であるかを脳が計算できずにいる。
つい同時に動かした筋肉同士が縮み切る前に筋収縮をやめてしまったり、
相手に力を渡し切る前に自分の内側への反動が響いて跳ね返ってきます。


力みが運動性能や力の伝達力をを悪化させた状態に陥る。


私が思うに、力が外に伝達されずに、
力を出す本人の内部にこもってしまっている。


これが本当に一番、自分の体をつぶす原因になります。


でも、ついついやってしまいがちになると思います。。。


ではその3本の筋肉を順序立てて一本ずつ働かせていく。
つまり一本の筋肉が想定する適切な量の筋力を出したら、
次の一本を働かせるという操作を繰り返していく。
それで3本の筋肉をまんべんなく力を出させるとしよう。



そうすると、
一本ずつの筋肉が力を発揮させるときは力みが大幅に減少していることに気づくはずだ。
一動作は一筋肉で完結させるようにして、動きを練っていく。


この動きのねり方を繰り返して修練する。
一動作と一動作がしっかりつぶが立っている状態を作りつつ、
それらの一動作が短時間に次々に移り変わり連続することで、
一気に数本の筋肉を動作させて力みに体を痛めつけることを
避けられるような動作が可能になっていきます。


複数の筋肉をいきなり同時に使っての練習ばかりする場合と、
一動作は一筋肉で完結させる意識で動きの質を磨く場合では、


後者の場合を取り上げれば


・ 動作時の呼吸の質の向上、
・ 動作時の疲労軽減、
・ 動作時の集中力増による余裕が操作の工夫を進化させる、
・ 圧倒的に力の発力の差が生じる。




施術者の良し悪しも、
私はこの操作ができているかどうかで判断しているところがあります。


日頃から十把一絡げで適当に筋を操作するという習慣があるならば、
一本ずつの筋操作の要所が見当がつきにくくなってしまうからです。
それでは筋肉の操作特性を自らの内側で感じとる感性が育ちづらい。



私の文章からは、ちょっとどのように操作すればいいのかが実感がわかないでしょうが、
その力みがある操作と、力みが抜けた力の伝達がなされた際の圧の差は、
受けてみて体感すれば一目瞭然の違いを感じることとなります。


よかったら、身体操作を練ってみようという方々は、ぜひ、研究してみてくださいね。