経絡コンディションと天候からの体調の影響など

人体の天候からの影響について。


天気が悪くなると、
調子が今ひとつに。


そう感じられる方、いませんか?


たとえば、、、
古傷が痛む、肩こりがひどくなり腰痛が。
覇気がなくなる、鬱っぽくなる。



それは、なぜ?


中医学では、気・血・津液の滞りがなく順調な状態が健康体といいます。
中医学でみれば、天候からの影響について次のように見ます。



『 雨天、曇天時は天候が陰の状態であるため、
生体の陽気が圧迫されて気・血・津液の運行が低下する。 』



活発に体内の動きを活性化させるような熱を持つ陽の気が減少することで、
気の停滞やら、血行が低下したり、津液という滋潤作用をもつ体液も流れづらくなる。
それでちょっと沈みがちになるのです。


ただしもともと気・血・津液の運行が活発な人は、
ちょっと滞ったとしても、まったく物事に動ぜず。


さほど影響はないのですが、
気・血・津液の運行に余裕がない人は、
体調不良になったと感じる境界線を容易にまたいでしまいます。
そうなると、体の節々が問題がでてきたり、精神的なブルーへ。


というわけですね。



天気がよい晴天はまったく問題がないのか?


といえばそうでもない。




『 晴天時は天候が陽の状態であるため、
生体の陽気が強まるが、気・血・津液の滞りがある場合は症状が悪化しやすい。 』



とのことで、結局は気・血・津液の滞りがあるならば、
晴れても曇っても雨が降っても、症状が悪化しやすい。



そのような傾向がある人の場合、
たとえば血が流れる量が少なくなったコリが進みすぎた部分が多くなっているようです。


血行不良からの炎症がかつてはあったのだが、
そのまま放置されてさらなる血行悪化を呼び、
痛みの警報がなって自分の身を守ろうともできなくなる場所。



意外に多いのです。



まさにこの状態は、
人体内部で麻痺が。
気や血の届く量がめっきり減って、
津液も滞りがちなところの象徴です。


経絡とは、
「気・血・津液」を全身へ運ぶ通路です。
全身に網目の様に張り巡らされています。

体の隅々までそそれらを運ぶための通路。


血は血管を流れるんじゃないの?
そう考えられるわけですが、
ここは詳細説明は割愛しますね。
話が大幅に脱線しますので。




その経絡とは、経筋という見方・概念があるように、
筋肉を取り巻く筋膜のなかを経絡が通るわけであり、
筋肉のコリがひどくなってしまうという状態ですと、
「気・血・津液」の流れを滞らせる元凶のようです。



昨日も、数回目の施術をお受けいただいている方に、
右側の臀部の臀部筋群をリリースしてみたときより
左側の臀部の臀部筋群をリリースしたほうが痛いはずです、
と施術中に申し上げておりました。


なぜ、自分が圧をかけられる側でなかったとしても、
お客様の痛覚で感じられる痛み具合がわかるのかは、
筋肉に硬化が進めば「気・血・津液」の流れを滞らせ麻痺を起こすということを知っているからです。


痛覚神経が働いてくれているところは痛いものです。
ですが「気・血・津液」の流れがある程度は確保できている。
流れを滞らせるような強力な経絡のセンを閉ざすまでには影響がない良好さがある部分だといえるのです。


ただし施術中には
『「気・血・津液」の流れを滞らせる』という説明は複雑になり腑に落ちずイメージがぼやけますから。
「血行の滞りにより痛覚神経が正常な反応が阻害されているようですね」という説明でとどめています。


ですが実際は津液がかなり減少していて体内部分にはかなりの問題がでてきているので浄化しきれずに、
けっこう血流を流すようなお客様の自前のポンプ力で押し流せるような計算が成り立たせることが困難。
津液の滋養を育み体質を底上げするため潤滑させる強力なバックボーンになっているのですが。


こちらの津液の復活には、殊のほか手間がかかる。


体質レベルで問題が生じてしまわれている方が体調不良気味であれば、
体は改善曲線を考えるよりも、
加速度的に体調悪化を迎えていますから。
そのようなときには津液の流れは容易に閉ざされてしまうようにある。
だから後戻りも早くてなかなか復活してくれないようです。



考え方なのですが、そういう面を食養でバックアップできればどうか?
計算上、下降曲線を食い止められるのでは?


そこを施術と組み合わせて考えられないか?


まだ研究中ですが、
イデア的には興味深いでしょう。