ゼロプロマッサーさん、多謝。

一昨日、遠方でおいそれとは私のところへはお越しいただけない施術家の先生と電話で話をして。


彼は、日頃の施術から体調不良を招いていた。


「縦靭帯骨化症」といえそうな状態へ移行したようだという。



相当に体調的にきつい状態だと思うのだが、
その友人はゼロプロマッサーを購入してた。


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だから私はさほど縦靭帯骨化症と聞いても、
驚かなかった。


かえって病名を聞いて、
だったら改善できるし。


よかったじゃないですか!!


そんな気持ちになっていた。


それは丁寧にゼロプロマッサーを使いこなせれば、
徐々にステップを踏んで縦靭帯骨化症ならば改善していく。
そのような例を、私自身がゼロプロマッサーを使い出して日が浅いため、
症例が多いわけではないが、状態がつかめていたからだった。



縦靭帯骨化症は、非常に難解なものでアプローチ法を編み出すのにも苦心するものだった。
特に心臓や肺の裏手にある胸椎部分が骨化が進めば、
物理的に開腹手術などの必要な状態でもなければ手が出せないものだった。
そのような創造性に乏しい視点でしか観れていなかったところから来た、
これが私の施術の限界なんですと説明するときのつらさはたまりません。


お客様の症状からくる原因は突き止めたが、
対処法がないという状態であったのですね。
それを、何度となく繰り返し説明してきた。


表面上は冷静でも、意外に私の内側は熱くて。
無力感に苛まれて、悔しいやらつらいやらで。


それは私自身が、長年、ゼロプロマッサーを使っていなかったときには、
どんな手を考えて品を変えて必死に対処法を模索して実施しても不発だ。
無論、考えぬいて出した手だから成果は私には目についてわかるのだが、
お客様自身が変化改善を感じ取れるまでには至れてはいなかったのです。
靭帯が骨化して冷えきってエネルギーを失った状態を回復させるために。
どのような手立てを打ち出せばいいものか。。。
正直、考えに考えても万策が尽きた。
そのようなお客様にも私自身にもつらい時期を過ごしてきたときがある。





たとえば腰椎部分の縦靭帯の骨化はどうにかアプローチもできたのだが。


腰椎はある程度は臀部筋の深部リリースが決め手になるので、
そちらを高い技術力を用いて一本ずつ計算をしていき複雑に絡み合って癒着した状態から解けばいい。
これは利き足側の臀部は、体が弱っているか問題がありそうな方にはかなり強い問題性が生じていて、
容易に解けるような状態ではないことが多い。
私もこちらを解くのにも研究を続けて30年弱、時間を費やした。
最近、ようやく自分で納得する仕事ができるような気がしてきた。
(まだまだ進化させる予定ですが ^-^)
施術者の身体能力が長けていることと的確な読みが出来なければ、
無理に解こうとしても解けはしないだけでなく、
かえって複雑怪奇なダメージを与えて取り返しがつかなくなるし。
仙骨と尾骨の近所は、本当にシビアでシリアスで厄介なところで。


だが、そのような側面はあっても、
鼠径部や大腿部、そして腹直筋や大腰筋の硬化部などをゆるめてしまえばいい。


それで直接圧を加えるやり方にも移行でき、
十分リリースができることは経験上わかる。


なかなかこちらもハードなやり方だが、
この部分はずい分前に正解を出していた。
手の打ち出し方があったから、よかった。





ただ腹側の肋骨内部から手をあてがって圧をかけるようなことは胸椎部にはできはしない。


だから胸椎部分の左右屈や前後屈こそ、縦靭帯骨化症に至れば、リリースは絶望的だった。
硬さが強くてどんな常套手段として使われるような手技も、効かないか効きが悪くひどい。
・加齢により体内コラーゲン生成能力は減少するためなりやすい。
 (ただ私が街に出て人間観察をするとすでに30代ほどからそのような状況に陥る人が増えているようだ)
・不良姿勢を強いたり不良姿勢と気づけないオーバーワークに拠る
・呼吸器系の症状(特に鼻関係)の悪化からくる
・生来の側わん症から持ち越したもの
・頚椎や胸椎関係の事故や怪我から生じたもの


など。
不調状態が長い年月に渡れば、
免疫力は大きく制限され、呼吸や循環器なども芳しく無くなってくる。


それが胸椎前側の縦靭帯骨化症といえるようなもので。


ただ胸の前側には肋骨で囲まれた胸骨が位置しており、
内臓側から圧をかけられないので、
硬化した患部に摩擦熱を生じさせて溶かしていくにも、打ち手がない。
いかにも、、、厄介でした。


ある程度の身体的なベネフィットがある人は、
実際はカウンターストレイン等の、
患部を遠隔で操作して緩める方法で成果がでたのだが。


すでに骨化が進みすぎて胸椎の椎間関節が微動もしない方の場合。
カウンターストレインで無理、PNFも無理、
他にも手当たり次第、アプローチ法を考えた。


ただ「胸椎の棘突起は骨折しやすい性質をもつ」ので傷つけるほどの圧はご法度。
そのような制約があるため、不用意な圧がかけられない。
多少でも気を抜けば大事故につながりかねないのですね。


たとえば活殺自在の理を知るならば、
棘突起を強圧するというのは殺法に当たります。
つまり活かすどころか殺す方法になりますから。


たまにそのことを知らない施術者がいるようで、
かえって施術を受けたら交感神経過敏な状態で、
つらい状態が増して長く継続したということも。
それはたまに聞く話ですが、やってほしくない。
気を使わなければならないところの筆頭ですね。


棘突起に関しては、
無理するような圧は、無意味かつ後悔を募らせる酷い結果を生む。


苦肉の策でその殺法になるギリギリ手前を狙うようにするのだが、
それが施術をする私の側には、恐怖そのもので怖いから避けたい。
でも殺法のぎりぎりのところに活法の落とし所がるので、
そうも言ってられずに、、、。


ただそのような活法を意識してする調整も、
すでに縦靭帯骨化症が進んだお客様の身体では反応できなくなっている。


簡単明瞭に言えば、
骨化してしまったら、通常の加圧をかけることで緩めるというやり方は、
私のおこなう手技方法では諦めるしかなくなっていたのです。


私は、多くの手技療法の本で参考になりそうなものを探し求めました。
そこには時間もお金も労力もかけた。
それでも解くことはかなわなかった。


(※ 他の先生のことは、私はすべての方を存じ上げているわけではありません。
   単純に私の場合、当時は万策尽きた状態で、できなかったということです)



そのようなさまよい続けてきたところで、
手応えがありありと感じ取れたときがあった。


ゼロプロマッサーを導入してからだった。


私が胸椎前の縦靭帯の骨化状部分のリリースが可能となってきたのは、
お客様自身の体に明らかな好転結果が見受けられたからです。


完成度は100%とは、未だ言えないが、
以前のような手をこまなく状態ではない。


手をかければかけた分だけ成果があがる!!!



以前に私はこちらのブログでゼロプロマッサーについて書いたときがあった。


ゼロプロマッサーとは、
振動の波及力がすばらしいマッサージ器具で、
その振動は優に縦靭帯にまで届いてくれます。


柔軟性を逸した凍りつくほどのエネルギーロスをした縦靭帯の部分に、
ゼロプロマッサーの振動というエネルギーを与えて溶かしていきます。


イメージは多少異なるものの、さく岩機の振動を受け付ける部分は、
泥のような軟体は、それほど砕けるような振動を受け付けたとしても変化しないが、
岩のような剛体は、さく岩機の振動で揺すぶられていき、
あたかも体内の場合は調理用ミキサーのなかで撹拌される硬い骨付きミートのよう。
がりがりがりっと音がしてきそうですが、ですが体の中はほとんどが軟部組織のクッションに浮かべられ、
多くの組成成分上の割合が水分やコラーゲン質でできているので不要な振動は軟部組織に吸収されていく。
だから後々にまで振動の影響が、悪い方面で残ることもさほど心配はいらない。


(※ ただだからといって一般の方が、水面下にどのようなトラップがあるかわからないで、
   ガンガンと強い圧をかけるのは、緑内障等のさまざまな忌避事項と考えるべきものもあり避けるべき)




ゼロプロマッサーの振動は手で作れる質のものとは異なった作用を与えてくれる。
大変に優れた力を発揮してくれるものです。



上記で挙げた友人は、画像診断を受けて
縦靭帯骨化症が問題だと人に言われたときはショックを受けたことでしょう。
この部分が容易にリリースできないことは熟知。
だから少なからずへこむ気持ちになるでしょう。



ですが、
ゼロプロマッサーを活かして利用すれば緩まる。


私がすでに徐々に靭帯骨化を溶かすツールとして成果がだせているスグレモノを
自分が手にしていることへと気づいたのならば、小躍りしたくなるかもしれない。



ゼロプロマッサーは、
私が購入したときは、
使い方の詳細テキストなどは一切添付されていないマッサージ機器。


自力で使い方を編み出していかなければ使い物にはできない。
強烈な初心者お断りとでも言わんばかりのメーカーの姿勢で。


これぞ、業務機。 ^-^;




彼は、普段はあまり道具を使って施術をすることが少なかったため、
道具の握りや加圧時の固定法などを考える課題も多くあるでしょう。
施術者なら常識でしょうが、
圧をかけるときに手持ちのゼロプロマッサーを動かすより、
お客様の体を動かすようにして狙いを定めたほうが効きがよくなる。
紙切り芸のハサミと紙の関係に似ていますね。


工夫すべき点は、私が考えただけでも30以上はありますから。
ただ使い方を解説してくれる親切なメーカーならば、
私もこれほど試行錯誤はしなかっただろうと思う。 ^-^;


工夫の量と質に比例して、道具は息吹を挙げていく。
どのように自分を動かして欲しいかと言葉を発する。
そこに耳を傾ければ、いつしか、
自分の身を黒子に徹するときがきます。
そうなれば伸筋主導の気のめぐりのよい施術に
ゼロプロマッサーが同化していくものでしょう。


特に手の内をどう創りだすかで、
圧の質が生きたり死んだりする。
今も私は圧の質をときどき殺して、
「あちゃー」となりますが、
いつも生かそうと気をつけてます。


日々、握り方等に試行錯誤を加えていき、
自分なりの型を作り楽しんで欲しいです。


そうなると、ゼロプロマッサーが手について、楽しくなってくる。


自分の手足の延長と愛せれば、期待以上に応えてくれるものです。


それに友人の場合は、
彼が日頃からゼロプロマッサーを施術にも活かすようになったら、
お客様へのリリース方法の向上とともに成果があがるものですが、
同時にそれは、自分の体のケアを適える必要な知識と経験を増す。
強烈なゼロプロマッサーを習熟するモチベーションになるだろう。



私自身、ゼロプロマッサーの使い勝手や対応力の素晴らしさを知らなかったとしたら、
友達の症状を聞いたときに希望に満ちた印象を持つことができずにうろたえただろう。


ゼロプロマッサーさん、多謝。