認知行動療法、最近、そちら関係の本を読んでます。

2016年2月1日放送 の『主治医が見つかる診療所:テレビ東京』を観ました。


タイトルは:【 アナタと家族を守るために「うつ病」早期発見&徹底予防 】


内容は: NON STYLE石田明さんら、うつ病を経験した方々の体験談をもとに、
     番組主治医がうつ病を見分けるポイントなどを解説。
     さらに家族や周りの対処法、うつ病にならないための予防法



みなさんは、ご覧になりましたか?


111.6万人が、うつ病で苦しんでいるといいます。


うつ当時の体験を語っていた女性が語るには
誰でもがうつになるんじゃなかろうかという。


私も他人事じゃありません。
真剣に、そう思っています。


余談ですが、
繊細な仕事をする頑固な職人さんには、
自分の身を捧げてまでがんばることで燃え尽きる傾向があるそうです。
自分の身に過分な目標を掲げて自信をなくし気を病んだり、
同時期に大病を患うような人が多くおられるようです。


大病を患うときの理由として。
こころの疲れが自律神経を狂わせて、
肉体へと矛先を変えたのでしょうか。



テレビ番組の中で、
うつ病を改善させる方法のひとつとして「認知療法」が紹介されていました。


認知療法をざっくり言えば、
ものごとの捉え方次第で、良くも悪くも感じるというなら、
悪く感じなくなるようトレーニングしようというものです。



その認知行動療法をベースにした下記のようなサイトがあるんですね。


U2plus | うつ病症状の予防と回復、再発防止をサポート
https://u2plus.jp/


うつ病でなければ、何でもなさそうなつぶやきに聞こえるような
「できて、うれしい!(CAN!)」
「やった、たのしい!(FAN!)」
というメンバーの行動報告が寄せられています。


それらの書き込みを見て「いいね!」などのボタンをポチッと押すことができます。


ひとりきりになって考え込んでいるとき。
いたたまれなくつらいんですよね。
友だちがいて恋人がいて伴侶がいても、
なかなか話出せないこともありますから。
SNSで同じ悩みを持つ人とつながる機会は
ひとりきりの闘病の孤独を和らげてくれます。



私は主観的に観て、
コミュニケーション力に難があります。
もっとうまく立ちまわることができないかと、
いつも反省の日々を送っているものですから。
そんな反省の日々というのも、
認知のしかたとしては良い面と悪い面がある。
どうも悪い面があって、そこを直しきれずに、
ずるずるライナスの毛布のように引きずります。


そのような印象を自分自身に描いております。


どうやら心理学に関心を持つものの多くは
心にまつわる自分のコンプレックスを解消するため学びだすのかもしれません。


それは施術家を目指すものの過半数が、
かつて自分の身が施術家にお世話にならなければならない体験をしたことがある人でして。
それと似たようなものかもしれません。



私もコーチングを学ぶという立ち位置から認知行動療法を学ぼうとしております。
そして様々な私の内側の自動的にささやかれるネガティブな声のしっぽをとらえ、
それをノートに書き出して見える化して客観視できる材料にしてしまう。
最近では『付箋紙に書き出す』ようにして、
ノートに貼ったり剥がしたりして意味付けを考慮して配置することから、
視点を奥へと掘り起こしていくことも勧められているようですね。


頭の中で幾つもの声がモヤモヤとささやかれて捉えきれなければ。
集中力が削がれては全体像を把握して客観思考が成り立ちません。
それではものごとを選択したり行動に移したりできないのです。


そんなところから抜け出せるツールが
認知行動療法では提供されているのでしょう。


次のような認知行動療法の本があって、
何度か立ち読みをしています。
症状の軽重に合わせたエクササイズツールが紹介されている感じの本です。 ^-^



認知行動療法に基づいた気分改善ツールキット



ただ私はまだ浅いところしか学んでませんので、
詳細を理解するには今後の学習進度に期待したいところです。 ^-^



そういえば、認知のしかたを変えた実例として。


ヴィクトル・フランクル(1905〜1997)の提唱した『ロゴセラピー』の本を読んでいて、
高齢で奥さんをなくした男性が、
憔悴して死にたいといいながらフランクルに相談を受けるエピソードがありました。


そのときフランクルは、
「もしあなた(相談者)が、奥さんよりも先に死んでいたとしたら、
あなたがしているのと同じほど、彼女はその死をいたみ苦しんでいたでしょう。
あなたは彼女にその苦痛を与えずに済んでいるのですから。
相当に意味の有ることですよ」


という一節があった、、、ように記憶しています。
そこまでは書いてありましたが、
次の一節は、私の読み取ったものです。


フランクルの視点に身をおいた男性は、
「そうか、、、妻は、今、私が感じているような、こんなにもひどい苦痛を感じないで済んでいる。
そんなことを背負わせたとなれば、いたたまれやしないじゃないか!
それを私が代わりに受け取っているならば、それは確かに意義があるな。。。」


という新しい視点から意味付けをされたことでしょう。
ちょっとだけ納得でき救われた気持ちになりますよね。


どんな苦悩も意味があるし、「意味を見出す」ものなのでしょう。



ちなみに、フランクルの映像は多数YouTubeにアップされています。
ただ、、、みんな、英語かドイツ語です! ^-^;

「Search for meaning(生きる意味への問い)」


なんだか、聴衆が笑っています。


私は施術関係の本は必死に英語でも読もうとしますが、
リスニングはまったく 、、、 でして。


笑いについていけていないのが、悲しい。
誰か翻訳テロップをつけてくれないかな。 ^-^;




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ここで一部、施術とうつ病について、
思うところを書かせていただきます。



私も、施術では考え詰めるほうですから。
いつ、なんどき、どのようなことでうつ病生活に転じるかはわかりません。



そのような私ですが、
施術をする過程での気づきがいくつかありました。
施術で肉体面の調子が上がれば改善するうつ病があることを知りましたし、
施術では対処できない「メンタル面のうつ病」があることも知りました。



フィジカル面でのメンテナンスが進み、
体の構造が整えられ代謝が促進されて、
肉体的疲労も軽減しだす。


そのような余裕がでてきたときなどに、
するするっと殻を脱ぎ捨ててしまえる。
うつ気分からの脱皮のようなものです。


施術でそのような感想を、
幾度か聞かせていただいたことがあります。


肉体面からの呼吸器系が機能低下してうつ傾向を助長する理由で、
うつの症状が強まっているものが施術での成果があがりやすくて。
他は徹底して代謝を根っこからあげるほどの体質改善が必要です。


一般的に理想姿勢では。
姿勢的には「上虚下実」という、
下半身がしっかり充実していて、
上半身が軽々した状態がベター。



それがうつ傾向がある方の姿勢特徴は、
「上虚下実」の逆の「上実下虚」となり、
下半身がフワついた感じで移ろい軽くなり、
上半身は上から何かがのしかかるよう重い。


だから姿勢は「上虚下実」にてキープできるように、
体の姿勢筋を配置換えをしていく必要がでてきます。


そして腹式呼吸がしづらさが特徴でもありますから、
そちらを徹底して全身が呼吸器だといえる状態へと
しっかりと筋膜の癒着をリリースして書き換えます。


うつ症状が慢性的な常態化した場合には、
それは体の一部分の不具合の問題では済まないようです。


それが施術での成果を上がりづらいものとしているのでしょうか。



すると私が丹念に多年に育てられた筋膜の癒着を、
過去の私では驚くほどの要領と精度で解き進めていたとしても、
「いつになったら、治してくれるの!?」ということへと発展。
それは特に私の場合は男性のお客様と、度々経験しております。
互いに余裕のないギリギリな切迫したやり取りです。
口で説明しても頭ではわかっても感情は納得しない。
お客様の立場になれば、もっともなところでしょう。



改善の度合いは、
私の施術技量にもよりますが、
各人の体内に積み込まれた筋膜の癒着の量に比例するものです。


それに筋膜の癒着が原因のすべての原因とは私には思えません。


施術家ががんばっても、お客様の気分が晴れない。
施術をするものは、真面目であればあるほど、
自分が作用できる範囲の外のものごとは相手にせずに、
作用できる範囲に集中すべきという7つの習慣の一節も忘れ、
暗中模索、五里霧中で悩み続ける。


その結果、施術をする先生側もうつの症状を負ってしまった。
そこからの復活がどれほど大変であったか。。。


そんな施術友達の先生は、
以降、断腸の思いでうつ症状を持つ方の施術をお断りするようになりました。




かつて私に「うつ症状を施術で治せますか?」と尋ねられたとき、
私は「私の施術ではうつ症状を、ときには緩和できることもあると考えてください」と答えています。




人それぞれ、顔の形が違うように、
状態も原因も生活環境も信念もなにもかも違う人ですから、
それは十把一絡げに、わかったつもりになってはいけない。
わかったつもりになって、治せますよなどとは言えません。


わかったつもりになって、適当なことを答えすぎるときに、
後になって足元が揺らぎだして取り返しがつかないことへ。


お客様としては心情的に、
「治りますよ」という言葉を聞きたいのでしょう。
それから、それだったら受けてみるかとなります。


そうなると、
私のところへお通いいただけるお客様が、
門前で多く減少してしまうのですが。
それは、私も非常に関われないつらさがありますが、
しかたがない、、、肩を落としてとあきらめております。



施術をさせていただく過程で、
ときには泣き、笑い、ぶつかり合いながら。
少しずつにじり登るような感じで、
ずるずると登っていく過程の末に、
「なんとなく、最近、不眠が改善して気分がいい」と感想が出て来ます。


そのような流れでいいと考えていただける方は、
施術でのアプローチも試してみてくださいと言えるのでしょう。


私は各人の身体的傾向を観て、
体からアプローチを見過ごさないで欲しい部分もあると感じます。


ですが近年増加傾向にあるうつの症状に対する受け皿として、
私の力などは本当に微々たるものもあるかどうかです。


認知行動療法」などがエビデンスを持って、
改善のきっかけを与える担い手になっていただければなと願う次第です。



また私自身、認知行動療法を知り実践する経過、
自分自身に認知の癖を見つけ改善させることで、
精神的安定が増したように感じられています。


認知行動療法のツールを使いエクササイズをしていくことで、
人生を豊かなものにするための、価値あるツールになりそう。


そんな予感がするので、認知行動療法は勉強していこうかと。  ^-^