生殖器系の疾患と股関節のはまり具合の浅さは正比例すると見ます

女性の生殖器系の問題が起きているケースで、多くみられる共通項。
生理痛や生理不順、子宮筋腫子宮内膜症やその他、いくつかみられる症状について。


それらに難儀しておられるお客様のほぼ100%近くは、
大腿骨と腸骨の接合部分。つまり股関節の入り方が浅い。


そのような特徴が見受けられます。


股関節は、大腿骨を外旋させること。
そのようなイメージがあるでしょう。


ただそれだけでは、
十分とは言えない。


さらに輪をかけた理想な状態は、
腹部の奥にある大腰筋自体を外旋させる方向へ軽くねじるようにしよう。


その大腰筋が大腿骨を外旋させる方向へと導く主動筋となるのでしょう。


このようにした場合、
腰椎が腰椎五番から一番まで、確実に几帳面に上へと積み上げられます。
不要な前弯を廃した、コアが活きた状態ですね。


ただ、これをすることが容易な人と難しい人で、
大きな開きがでてくることがある。


それはたとえば利き足側の股関節の入り方が浅くなる傾向があります。
股関節をはめるための筋肉群が、すでに強固なシコリになってしまい、
股関節がハマるのを防ごうとしてしまっているケースです。


一般的に、ヨガ等でエクササイズをすれば十分な人はさいわいです。
実際には、私の施術をヨガインストラクターなどをしている人が受け、
はじめて自分が股関節がはまっていないルーズな状態で動いていたと。
そのようなことに気づいて愕然としている人がいました。
関節がゆるいタイプの人は、正確に関節をはめなくても、
なんとなくグニャリと曲げてしまえるものなのですよね。


それが外旋六筋等の股関節を外旋させるための特別な筋肉を緩めたり、
腸骨の前傾をさせたり左右に開きを強めたりまたは閉じを強める筋を、
きっちりと調整して行く過程で、少しずつ股関節の入りが深まります。


すると腰部の腰方形筋部分や起立筋部分が柔軟性を帯びてきますから、
腰椎両サイドがゆるさがでてきます。
逆に言えば、股関節が入りが甘い人の腰部は必ず筋収縮が過剰化して、
腰椎の間に挟まる椎間板が狭窄したりくさび状になってしまいます。
すると内性器に伸びる神経の出入りする入り口の神経孔が問題化し、
神経的に情報交換がうまくできずに異常をきたすことがでてきます。


なので、
どのような腰部の筋緊張があるのかがわかれば、
どのような股関節のはまり具合であるかもわかる。


腰部の筋緊張の多くは腰部の土台になる骨盤部の前傾や
臀部筋の筋緊張により腰部の筋が強烈な牽引力が生じて位置をずらされてしまう現象が起きてしまいます。


実質的に臨床例を多く持つ施術者で研究熱心なものは、
このような腰部を見て、触るだけで、内臓部分全体や、
そのなかでも内臓下垂があれば内性器の問題があると。
それはきっちりと予測して、施術を構成していきます。


そして、、、。
骨格筋が硬化が強くて関節が曲がりづらいような骨格筋のみのダメージで食い止まる人。
関節が柔らかいタイプで関節が容易に曲がりやすくて内臓にまでダメージがおよびやすい人。
ざっくりといえば、その2つのタイプが出てきます。


前者の骨格筋が硬く筋肉部分だけに問題が出ているケースは。
腰部等の萎縮したままの骨格筋部分を緩めていけばいいので、
自前のコルセットを脱がせにかかる施術でいいのです。
こだわりすぎるまでの姿勢や動きの指導がなくても、
内臓へのダメージがないから安心してみていられる。


ですが問題は、後者です。
後者の関節が柔らかい女性に多いタイプともいえるでしょうが、
関節がゆる柔らかタイプですと簡単に体の歪みが誇張されます。
理想型では、体の中に軸がしっかりしていることが求められて、
それがあれば大丈夫なのですが。
現代の日本人の所作からは、体軸を理想状態でキープできるのは、
一部のバレエ等の技芸などを真摯に学び取れたものか、
相当に理想的なボディワークをなさってきた方々です。
気付かないうちに、現代の日本人のほとんど70%以上は理想型から離れています。
ただ、、、その理想型になった体を味わう経験がなければ、
私がいうところの関節がゆるい中心軸が整わない人のリスクという訴えは、
道理が通らない耳障りなものに聞こえるかもしれません。。。


臀部の不用意にかたまりすぎて自身では緩めることができないレベルのしこりを持った人の場合。
しっかり理想的な股関節部分のはまり方を、
しつこいまでにリリースに継ぐリリースで、
その人にとって十分なほどの状態にすると。


そのときに、幾つもの内臓部分に関係する、
問題点の数々が多少ずつ緩和されるのです。


それは私が施術をさせていただいていて、
普通に起きることです。


ただし現在のリリース法に進化してみて、
ようやっとこのレベルまで解けたか!!ということで、
わかったことって多くあるんですよね。


実際に概念ではなくて、お客様の身体に触れてみて、
緩めてみて、そして結果を見て。
そこから中に分け入ってしか分かり得ない暗黙知が、
いかに多いものか。。。




皮膚の下の見えない世界。


そちらの見えない世界については、
私どものようなレントゲンやCT、MRIなどは使えませんから、
断定的なことを申し伝えようとすることはありません。
ですが実際にタイムリーにレントゲン等を取って頂いた人からは、
だいたいあたってたよ〜という、感じの報告を頂いております。


消化器や生殖器、泌尿器などに必須なのは腰部の緩みなんです。


そしてそのときに腰椎周囲の起立筋や大腰筋をゆるめて伸ばす姿勢を、
そこをできるようにしていこうと、何度も繰り返し繰り返し言います。


そしてできていった人のなかには、
症状が緩和されたという人が出る。
残念ながら全員ではないのですが、
症状が消えないまでも緩和はする。
ときどきは改善のきっかけとなり、
奇跡的なことも起きたこともあり。
ただ本当は仕組みが正解だっただけで、
一切すべて奇跡なんかじゃないんです。


当てずっぽうで結果が出るほど甘くない。
それは100%そう、そういえるのです。


それにしても、
人によって臀部等の骨盤周りの筋肉は、それぞれが個性的です。
この部位が緩まなければ股関節のはまりは正常化できない人も。


一筋縄ではいかない緻密かつ難易度が高いリリースされる部分。


いつまでたっても奥深いなと思えてなりません。