ゴルフ禅問答のようなことを極めようとなさるFさんのこと

一昨日前。


施術をお受けいただいているトレーナーをなさっておられる方がおられまして。
その方がゴルフ関係へ関心があるということ。


すると私の頭にピン!と来た人がいました。
ここでは「Fさん」とさせていただきます。



Fさん。
最近は、お会いする機会が遠のきました。


そこで、
久々にメールを送らせていただきました。


以前はFさんとは、
私と同業者でして。
施術の話や体の所作について、
楽しく教え教えて頂きました。


そしてFさんから、うらやましい話を聞くことがあります。
彼には誰もが驚くといえるような運動能力をあらわすゴルフの師匠がおられるとのこと。


私もこのゴルフの師匠のゴルフクラブの素振り映像を観させてもらったとき、
只者じゃないぞと、鳥肌が立ちました。
動き方の仕組みが、常人とは違います。


そんなFさんのゴルフの師匠は、
ゴルフの動きを通して、Fさんに抜群に質のいい動きのノウハウを
懇切丁寧に、そして厳しい体育会系のノリで教えてくれています。



ただ、Fさんは今、他業の仕事で多忙を極めておられます。


ルフレッスンにかけられる時間がめっきり減っておられるとのこと。


ただ、直接的なゴルフコースに出るようなレッスンはしていなくても、
まさに優れたレッスンを意識して日頃からなさっておられるそうです。


ここでFさんから返信いただきましたメール文章の一部を転載させていただきます。



・---- ここから Fさん ----・


> ゴルフの練習は確かにあまりやっていませんが、
> ちゃんと身体操作の練習はコツコツやっておりましたので、
> それが理屈も少し分かり、ゴルフ用に少し使えるようになった感じです。
>
> 言葉でいうとややこしいのですが、
> クラブは握らない
> クラブは横ではなく、縦に振る
> クラブは振らない、振られる
> 腕は使わない
> 踏ん張らない
> などといった事が少しできるようになりつつあります。
>
> こういう所は武道や骨ストレッチなどと通じる所かと。
> ありがたいことに以前より体幹使えるようになっています。


・---- ここまで Fさん ----・


まさにFさんが申されるのは、ゴルフ禅問答。


たとえば、、、
ゴルフなのに、ゴルフクラブは握らないって。
それってどういうことなの?


もちろん、意味があります!


一端だけ申しますと、
ゴルフクラブを握力を持って五指で握り込みますと、
すぐに手首が固まり、肘がぎこちなくしか動かずに、
肩の三角筋に力みがくることがわかるでしょう。


でも、、、
ゴルフクラブに手を添えるだけでいいという表現で
そのまま真に受ければ、素振りと同時にゴルフクラブが飛んでいきます。


Fさんがおっしゃられたいことはここからがテクニカルなものになって、
文字で書いたものの字面を追っても誤解を生じ、
それを広める結果になるだろうから割愛します。 m__m


ただFさんがいわんとする握り方は
武道での抜刀の刀の握り方と相通じる方法です。




その他の禅問答のような言葉、

> クラブは横ではなく、縦に振る
> クラブは振らない、振られる
> 腕は使わない
> 踏ん張らない


なども、わかってみれば目から鱗が落ちるようです。


ゴルフを考えながら、感じ取りながら練習する方は、
これらについて何を言おうとしているものか、
察しがつくところがあるでしょう。
ただもしかするとゴルフをなさるみまな様には
「そう言われるのは当然じゃないか」といわれるかもしれません。
そこは私がゴルフについての現状を知らぬ無知なところとお許し下さい。


ただ私にもおぼろげながらこの禅問答の意味がわかります。
まさに、内容がしっくり腑に落ちるまで納得できた暁には、
そうなるしかないものなのです!


その理解には身体操作の向上がなによりも大切です。
水泳の教科書を読んでも、
水泳ができるようになるとは限らないでしょう。


体中の運動神経を研ぎ澄ませ、
今までの自分ではない自分の体の操作法を探る。
要するに、ゴールがあるようでないようなもの。


だから、
いまだにきっと進化し続けておられるはずです。


人って、すばらしい。
そして、たのもしい!



以前に、Fさんに、
私は月一前後でお会いしていた。
そのときは毎月のように新たな身体操作の進化を魅せてくれた。



昨日のFさんからのメールから、
さわやかな印象の彼を思い出しました。

^-^