自動車運転中に追突されたときって、ムチ打ちになりやすいですよね

施術をする前に、自己の体の気づき体の状態、
または意識に登ってきた問題点などをお伺いします。


平たく言えばお客様に
「なにか最近、変わったことは?」とお尋ねするのですね。


するとお客様からは、
ここ最近の不調に感じる点をお伝え頂けたり、
いま自分の体を改善させるためにしていることについて教えていただけたり。


そのような情報を参考にさせていただきつつ、
継続セッション中の更に極めるポイントへと
対応の手を伸ばしていくこととなります。



昨日のお客様。
最近の出来事として、
「自動車の運転中に後ろから自動車に追突されたんです」とのこと。
実家に帰省なさる途中でのできごとで、ご家族も同乗していました。



「えーっ、ほんとに〜」と、驚きました。


車同士の事故と聴くと、
相手がどのような速さであたったか、
どれほどの大きい車なのか、
どんなシーンでぶつかったのか。


そこはおいおいお話を聞くうちにわかってきました。


信号待ちで停車した際に、
乗用車が後ろからぶつかってきたのだそうです。
ダンプカーでなくってよかった。。。


自動車の不意に起きた追突事故は、
ムチ打ちになる恐れもあります。


不意打ちが一番怖いんですよね。
無防備だから受け身が取れない。
身を固めて衝撃に備える準備がまったくできていない。


筋肉の弛緩状態か、または車の揺れに合わせるため多少いつもより首の周りの筋肉が硬化している。
そんな支えのない状態で加えられた瞬間強烈な衝撃は、
5キロ前後もある頭部を大鵬の砲弾のように打ち出したものと同様な状態です。


頭を支える頸部や上部胸椎の周囲の筋肉や靭帯などにカウンターの力がかかる。
つまり前に頭が一旦振れた状態が、急激にまた後ろに戻される状態になるとき。
それにより突発的に関連筋を捻挫状態にしたり
靭帯を延ばしてしまい元通りにならなくさせたり。


不測の衝撃により、恐怖の感情をトラウマのように残したままに保ちつづける人もいます。
すでにそのときに事故は済んでいるので、
いつ再度追突されるかなんてわかりません。
でもかつて覚えた恐怖の感情が第二波が来るかもしれないと怯えさせつづけ、
頚椎や上部胸椎部分を常に硬化萎縮させて頭部を支えようとする癖が身についてしまう。
すると心理的な恐怖から、
不用意に頸部に力みを入れっぱなしにして頚椎第一という環椎部分をずらしてしまいます。
この感情のトラウマは、長年続きます。
事故当時からの影響が続いているという自覚は持っていない人が多い。
そこがまた、やっかいなところでしょう。


また自分で事故を起こした時にも衝撃があまりに大きかったり、
事故のときの精神的な動揺が強ければ、
それが元で上記の不測の事故と同様に首に来ることもあります。


多くは頚椎第一を、大なり小なりずらす結果になりますと、
頭部に血液を取り入れる調整弁のような役割がある骨ですから、
その部位のずれが生じた後に頭部への血行不良が生じてしまう。


三半規管が弱くなり、耳鳴り、肩こりや首こり、のぼせ、立ちくらみなどなど、
さらにやっかいなのは自律神経にもアンバランスな状態を、
今までなかった状態に長期に渡り起きてしまうようになる。



それはすでに骨盤のずれがあって腰仙関節が萎縮していたり、
頚椎第一周囲が詰まっていて筋硬化が始まっているような壊れやすい筋肉になっているならば、
かなり長期にわたって問題が継続して治らないままでいる人も多くおられるようです。


ボディワイズのお客様の中でも10年前に追突されてから、
ずっと継続的に体調が悪くなっている状況が続いているのだが、
相手側の保険会社からは詐病と非難される始末でつらいという人を、
少なくとも10名は知っています。




これは手技療法の適切な処置をしておくと安心なのかもしれません。
ただ多年になってムチ打ち状態が維持継続するのであれば治りが悪いですし、
早々に手技療法を受けたとしても、
ソフトな手技でリリースしなければならないところを、
強い力でのリリースを受けてしまえば悪化するのです。
かえって症状が続いてしまうようなことを受けてしまい、
問題が悪化している人が10名中に半数はおられました。



できれば、、、最低でも7日間を過ぎる前に、
頚椎と後頭骨の隙間の後頭下筋部分を緩めておきたい。
それもたとえばクラニオセイクラルセラピーの手技でつかう5グラムの圧をかけ、
時間をかけてリリースするようなやり方が、二次的被害を生じさせないのでいいでしょう。




さいわいにも、
昨日のお客様は、同乗者含めて問題がほとんど感じられなかったそうです。


それをお聞きしてほっとしました。
^-^


また有益なお客様の体験なされた情報を思い出されて聞かせてくれました。
このたびの追突事故がなければ、思い出して私に伝えていただけなかった。
私の推測では、それを私が把握しておいたほうが断然役だつものでしょう。
そのような情報でして。
不幸中の幸いでしょう。


意外に自分の過去のできごとなどは日記に事細かに自分史を書く人でもない限り、
日常の多忙さに忘れ去るものですが、
なんらかの関連している事項があると、
それをきっかけに思い出せるものです。


相手の保険会社からは、
頚椎のレントゲンを10日間までに撮ってきてくださいと言われたそうです。


それもしなくても大丈夫だろうと思うような状況ですから心配はないとのこと。


忙しい生活をしているときに、不測の事態で病院にでかけて半日以上潰すのは、
だいぶ症状が出ていると感じられない場合にはちょっと、面倒に感じますよね。


ただ、後々に不測の問題がでてきたときの立証物にもレントゲンは使えるので、
やはり撮影してきたほうがいいでしょうとお勧めさせていただきましたが。



ちなみに。
お客様の車に後続車が追突した理由は。
事故を起こした運転手が運転操作をしているとき、
物が下に落ちて、それを拾おうとした瞬間に起きた事故だったそうです。


ただ最近、私もテレビで観たのですが、
ポケモンGOというアプリを自動車の運転中にプレイしていて追突事故を起こすというシーン。
そのようなシーンをお客様も見ておられたようで、
追突されたときに「もしや・・・、ポケモンGOか?!」と思ったそうです。


自動車運転中にポケモンGOをプレイしていて事故を起こすことはしないで欲しいですよね。




構造医学の臨床』という本があります。
こちらにはどのように追突されるとどのように頭部に負担がかかるかを、
具体的に数パターンを紹介してくれていてわかりやすい。


もし頚椎部分に問題が生じていたとして、
そちらをリリースをするにも頚椎のどちらに負担が生じているかが力学的推測が立ちますから役立ちます。