平常心が勝負の鍵

施術の話じゃありません。ごめんなさい。


オリンピック体操個人総合、内村航平選手が金メダルでしたね!


なんらかの圧力を受けてプレッシャーを感じてそれをはねのける力。
たとえそれがあったとしても、大舞台ではメンタル面が萎縮したら、
筋肉はこころの萎縮に比例して緊張して萎縮していくものでしょう。
前回はそのようなプレッシャーに痛い目にあった経験があるそうで、
今回はそのようにならないよう細心の注意をなさったそうです。
そのように解説者が申しておられました。


どんなときでも「テ、ヘ、ヘ、ヘ!」と笑える平常心って大事ですよね。


たまたま知り合いが子供の頃に『だんごを なくした おばあさん』という、
小泉八雲原作の絵本を子供の頃読んだのが記憶に残っているとのこと。


小泉八雲というと耳なし芳一などの怪談話が著名でしょう。
彼がつくった絵本の原作って?
ちょっと興味を持ちました。


絵本はすでに絶版でしたから、
図書館で借りて読ませていただきました。



内容のあらましは。。。


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だんごつくりが上手で、「テ、ヘ、ヘ、ヘ!」とわらうおばあさん。
作っている最中のだんごが、転がり落ちて地面の隙間に入り込む。
そのだんごを手を穴に入れて取り出そうとしたときに舞台は展開。
その穴の中に入り込んでころんと転がって別の世界へ。



そこは人がだれもいない人喰い鬼の世界。
そちらに迷い込んだおばあさん。


しばらくはそちらで鬼に飯炊きをして暮らしていましたが、
自分で好きなときにだいすきなだんごをつくりたくなった。


それで鬼が出払ったのを確認して逃走。
鬼の棲家は川を隔てた地にあります。
川を渡らなければなりません。
するとおばあさんは舟を操るのがうまかった。



だが川幅の1/4に差し掛かったときには鬼が気づきやってきて、
川の水を飲みほして川を渡って捕まえようとして、
浅瀬になった川を渡り始め近づいてきました。


そこでおばあさんはしゃもじをとりだして、
鬼たちに向かってひょっとこ顔になったり、しかめっつらをしたり。


それをみて笑い出した鬼たちは吹き出して川の水はまた元通りになりまして、
もう鬼は追ってくることはできません。


鬼の世界から持ち帰った一粒の米がかき混ぜると何倍にもなるしゃもじを使い、
旅人や近所の人に売って大金持ちになったとさ。
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という物語です。 ^-^


おばあさんは鬼たちが追ってきて捕まったら、
相手は人喰い鬼たちです。
凄惨なひどい目にあうと想像したら、
その場で萎縮して座り込んでしまったでしょう。


さいころに読んだ絵本。
そこから勇気を与えられ、
生き方をみつけることも。


読み手の感受性ひとつで、
いろいろに読めてしまう。


そこがいいんでしょうね。 ^-^



小泉八雲は、
そんなときでも朗らかに機転を利かせて乗り越える力を、
おばあさんのキャラクターに与えたかったのでしょう。


どんなときだって、平常心で朗らかにいたほうがいい。
その末に、一粒万倍のしゃもじが手に入るのでしょう。


そんなメッセージが伝わってきました。



内村航平選手を解説していた方が
平常心で試合に取り組む大切さを語るとき、
この絵本を思い出していました。



私自身、急場に詰まると、もう追い詰められた感はひどいものです。
だから学ばなければいけないなと思った次第です。
できないことじゃないものならば、
平常心で朗らかにしていたほうが、
どんなことだって有利にことは運び、
その末に一粒万倍のしゃもじを手に入れられるわけです。 


急場でも、まずは平常心にリセットして、
『テ、ヘ、ヘ、ヘ!』と笑ってみるのがいい。
そんな気がします。


私はかつて小泉八雲の終焉の地(西大久保2−265) を訪れたことがありました。
調べるとその近くに小泉八雲公園という、
小泉八雲の顔の胸像があるキレイな公園があるんですね。
そちらは見逃していました。


それでついこないだ訪れてみると、
公園周囲の世界はうらぶれた感じがあったものの、
多くの人が憩う感じの心持ちのいい安息の場となっていました。 ^-^